潰瘍性大腸炎 内科・外科治療体験と生活習慣をアドバイス

外科治療(T期)

2002年11月28日
まったく体調は良く成らず悪化の一途をたどる。
この日は気持ち悪く、吐き気を催すようになる。腸の動きはまったくなく、イレウス状態になっている。
せっかく抜いた胃管を、また今日、いれることになった。
さらに、レントゲンの結果、胸に水がたまっている、とのことで、左の肺にカテーテルを刺した(これが結構いたかった)。
全身、管だらけ、点滴づけの毎日で、こんなんで本当に快方に向かうのか、自分でも心配になってきた。 毎日のように、ベッドサイドで血液検査する。
(カルテの記載)
熱下がって少し楽になった。熱37.4度。
排ガスなし。本日の採血見てCT検討。
ドレーン培養する。壊疽性膿皮症、左腕前、右大腿、痛みなし。
ただし、ガーゼテープはがすときに痛み伴うため、ソフラチュール貼布とする。
本日、肺へカテーテル挿入。カテーテルより膿性胸水流出。
(検査結果)
WBC 66200
CRP 30.0
(薬剤)
ガスター*2
パンスポリン*2
FOY*2
CTM*2
その他多数記載があるが、コピーが薄くて判読できず。
とにかく、点滴棒につり下げられないほどの点滴を投与された。

2002年11月29日
相変わらず、傷や体が痛い。
でも、早期離床すれば少しはよくなるのだろうと思って、無理矢理だったが、病棟内での歩行を開始した。 病棟を1周まわるとだいたい80mくらい。でも、さすがに5周が精一杯。 この、無理矢理歩いたのが後々更に悪いほうにむかう原因になったようなきがする。 点滴づけ、チューブづけの毎日が続く。
(カルテの記載)
昨日 胃管より1800ml
胸水は300ml
体温 37.2度
自覚症状はいくらか改善しているが、対外への流出多い。
(薬剤)
ガスター*2
パンスポリン*2
FOY*2
CTM*2
その他多数記載があるが、コピーが薄くて判読できず。
とにかく、点滴棒につり下げられないほどの点滴を投与された。

2002年11月30日
相変わらず回復に向かわない。高熱。のどが痛い。
やはり病棟を5周歩くのがやっと。 胃管、胸水カテ、CV、ドレーンが2カ所、尿管、管だらけの体。 点滴棒には鈴なりの点滴。血液の成分が全部まるごと変わりそう。 メチロンという点滴を落とすと熱が下がるが、すぐまた39度台になる。
(カルテの記載)
体温37.2度
壊疽性膿皮症は改善傾向。
のどがだいぶ痛い、と。
胃管3000ml
胸水カテ 減っている。
(薬剤)
昨日とほとんど同じ。
(検査記録)
WBC 39500
CRP 18.6

2002年12月1日
依然、小康状態。一時的に楽になったような気がするが、まったく良くならない。
相変わらずの点滴漬け、チューブ漬け、の毎日。
一向に良く成らず、家族も心配している。
(カルテの記載)
だいぶらくになりました。
昨日、バランス 1000mlだが、今朝よりHr排出よくフォローアップする。
胃管 排出多く、イレウス状態。
胸部X線 clear
腹部X線 clear
小腸ガス あり。
(薬剤)
昨日と同じ

2002年12月2日
昨日と同じ。
この日は日曜だったので、カルテの記載もなし。 (一応、日曜も回診はあるにはあるが、研修医が片手間にやる程度)。 この時点で判明している病名は次のとおり;
・イレウス
・敗血症
・左胸水貯留
・低アルブミン血症
・腹腔膿瘍
・真菌症
・下部消化管出血
・旛種性血管内凝固
・貧血
・真性包茎
・骨粗鬆症

2002年12月3日
明らかに体調がおかしい。術後、まったく快方には向かっていないが、今日はさらにおかしくなってきている。 カルテの記録を見てもわかるように、短時間の間に貧血がどんどん進む。熱はあまり高くないようだが、白血球は増加。
ドレーンからは血性の排液。肛門からも、血性の排液があり、紙おむつの消費量が多くなる。1日に1パックないとぜんぜん間に合わない。あきらかにおかしい。 輸血も4単位やった。
しかし、執刀医は私の容態について、問題ないと思っているようだ。臨床現場と、執刀医師との連絡がうまく伝わっていないような気がする。
(カルテの記載)
fever free(熱は問題なし)。
顔色良くなってきている。
胃管からの排出340ml
尿管からは1000ml
昨日の検査データ WBC22800 CRP 14.8
と改善してきているので、もう少しFOY続けて様子みていく。
am5:30 ドレーンからの排出大量。
肛門からもかなりの出血量あったため、YG医師に相談した。
昨日 Hb 9.2
今日 Hb 8.2  血圧150から110へ。
現在 Hb 7.5
ドレーンの排液は血性だが臭いはしない。
 −リークではないのではないか?
とりあえず、ラクテック500ml
PPF500ml K2-N 1アンプル  MAP 4単位オーダーしました。
am6:00 KW医師来棟。
吻合部のドレーンを抜去し、14Frのネラトンを挿入。ストーマのカテーテルも2,3日したら抜去してよいと。
(薬剤)
昨日と同じだが、輸血4単位あり。

2002年12月4日
あまりにも経過がよくないので、医師たちもさすがに心配し始める。
内科入院となったときから刺さっていた、CVを抜去。何らかの感染を疑い始める。
あいかわらず、痛み、熱、そして肛門からの排液つづく。
(カルテの記載)
”落ち着きました”(と、私が回診時に言ったらしい) fever free
ネラトン、ストーマに赤色血液付着
夜間帯は血便(−)
WBC 3万台と依然高値(38600)
昨日、輸血4単位
Hb 7.5から 10.4へ。
包茎手術部の経過は良好。
CV抜去。カテ先培養。
(薬剤)
昨日と同じ


       

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