潰瘍性大腸炎 内科・外科治療体験と生活習慣をアドバイス

食べ物の話


食事の話

 潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜に大きな傷ができて、それが化膿してジュクジュクしている状態が、たえず続いている状態です。
腸がそういう状態ですから、便というか消化物がそこを通過すれば、当然、腹痛や下血が発生してもおかしくないのです。つまり、傷を消化物で引っ掻いているも同然の状態と考えることができます。
ということは、当然、その消化物に刺激の強い成分が含まれていれば、傷をさらに痛めることとになるわけで、なるべく傷を痛めないようにするには、暴飲暴食を慎むか、刺激の強い食事は控えたほうがいい、ということになるのです。

よくない食事

 ストーマをつけた体になれば如実にわかりますが、食べ物がどう消化されるかは、まさに食べ物によって異なります。
やはり、餃子、からあげ、トンカツなど脂っこいものは消化が悪いですし、トウモロコシとか、もやしといった繊維質の多いものもよくない。そば、ラーメンもよくないです。よくない、というのは当然、「刺激の強い食事」と言っているのと同じで、こうした食べ物はできるだけ控えたほうがいい。

いい食事

 ではどういう食べ物がまだましかというと、やはり、うどんとか、魚類、温野菜がいいことになります。乳製品も、ヨーグルトはokですが、プリンはあまりお勧めできません。またアイスクリームもあまりよくないです。
とにかく、本当に病気を治そうとすると、かなり過酷な食事制限を強いられます。
 ただ、食事制限を守ることがかえってストレスとなり、それが腸に悪い影響を与える、という可能性もありますりので、自己責任の範囲で「刺激の多い」食べ物を食べることはよしとしていいかと思います。
 そもそも、炎症を悪化させる一因として注目されるのが、「脂」で、脂についてはいろいろ研究も進んでいます。
たとえばサラダ油はあまりよくないということがわかっています。しそ油というものはokのようです。管理人は、栄養指導の先生に勧められて、しそ油とお酢を混ぜてドレッシングにして、サラダにかけてました。
なお、「しそ油」はやや高価なのが難点と、一般のスーパーでは入手が困難で、病院内の売店等に行かないと買えないケースが多いようです。

治療用栄養剤

 症状が重症化してしまうと、治療の一環として食事を止められることがあります。そのときに処方されるのが、流動食です。
いろいろなものがあるようですが、管理人の場合は、という栄養剤を数週間、食事がわりにせざるを得なかった経験があります。
もちろんこれは、単体ではとても飲めるような代物ではなく、何らかの「フレーバー」と呼ばれる味付け用の粉末と一緒に飲みます。
とはいえ、フレーバーを使っても、味わって飲めるようなものではないです。

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