潰瘍性大腸炎 内科・外科治療体験と生活習慣をアドバイス
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身体障害者手帳の話

ストーマとなった場合、身体障害者手帳の交付対象となります。手帳には等級がありますが、ストーマ(直腸機能障害)の場合は4級2種となる例が多いようです。ストーマが二つあるダブルストーマや、ストーマと腎ろう、のように複合的な障害を負った場合は、3級になる場合があります。

1.身体障害者手帳の申請

 身体障害者手帳の申請は、お住まいの市町村役場の障害者支援担当課(障害者支援課、障害者福祉課等の名称が多いようです)が窓口となっています。
 申請の流れは、

@窓口で申請に必要な書類を受け取る。
Aその書類の中に、ストーマを作った病院で医師に意見書を記入してもらう様式があるので、医師に書いてもらう(ある程度の日数がかかります)
Bその他、必要な書類があれば用意し、必要事項を記入します。
C申請書等と医師に書いてもらった意見書、写真、印鑑を持参し、市町村役場窓口に提出します。

窓口に提出後、1ヶ月くらいで身体障害者手帳の交付が用意できた旨の案内が市町村からあるので、窓口で受領します。

申請に必要な書類や手続きの詳細は、お住まいの市町村担当課にご相談ください。
(参考例 流山市障害者福祉課のホームページ)

2.身体障害者手帳のメリット

 身体障害者手帳を取得することにより、以下のようなメリットがあります。
自動車税、自動車取得税の減免
(4級の場合、都道府県によっては対象にならないことがある)
詳しくは、お住まいの自動車税事務所にご確認ください。申請は、お住まいの地域の自動車税事務所です。身体障害者手帳が必要です。
高速道路の割引 料金が半額になります。割引のさいは、出口料金所にて手帳の提示が求められます。ETCを取り付けと同時に身障者割引の申請をしておいたほうが便利です。
鉄道運賃等の割引 JR、私鉄各社で運賃の割引があります。詳しくは鉄道各社のホームページ等をご参考にしてください。また、航空料金、船賃等の割引もあります。各事業者ホームページ等をご参考にしてください。
携帯電話の割引 NTTドコモ等、携帯電話事業者のホームページをご覧ください。また、携帯電話販売会社でもご相談できます。
その他、割引制度。 NHKの受信料割引や、博物館等文化施設への入館割引があります。
(参考例 流山市障害者支援課ホームページ
 これらの割引制度は日本オストミー協会の永年の努力により実現した制度です。積極的に御活用ください。
ただ、これらメリットがあるにしても、本来は健常な体でいられることのメリットのほうが大きいはずです。

3.補装具の公費負担の申請

 ストーマのたの補装具は安くはありません。各社各様の製品がありますが、これらを全額自己負担で購入することは障害者等にとって経済的にかなりの負担になります。
 そこで、この負担を軽減するための措置として、補装具代の補助金が受けられます。補助金額は、1月8,860円です(たとえば、補助金の交付期間が半年だとすると、8,860円×6か月=53,160円 1割が自己負担となるので、53,160-5,316=47,844円が補助金として支給されます。但し、補助金は補装具販売会社へチケットとして支給されます。)。市町村によっては、年に2〜4回程度、更新の申請をする必要があります。
 この制度の申請は市町村の障害者支援担当課(=身体障害者手帳の申請窓口)が窓口となっています。
 申請方法は、

・身体障害者手帳
・申請書
・補装具販売業者の見積書
・課税証明書等

となっています。申請方法・申請に必要な添付書類について、くわしくはお住まいの市町村役場担当課にご確認ください。
注意すべき点として、市町村が毎年5月ごろに発行する納税額通知書は申請に使えません。
(参考例 流山市障害者支援課ホームページ

4.障害年金

 詳しくは勤務先の総務担当、または市町村社会保険担当課までお問い合わせください。

5.その他給付制度

 各市町村によりさまざまな制度があります。


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