潰瘍性大腸炎 内科・外科治療体験と生活習慣をアドバイス
潰瘍性大腸炎 内科・外科治療体験

発症〜内科治療(通院)

(発 症[22歳])
私の場合の発症時の症状は、突然始まった下痢と血便です。
2月中頃、バイト先で、昼食をとった後、しばらくすると腹痛を感じ下痢様の感覚があったため、トイレをすませたら、下痢とともに便器が真っ赤になっていた、というのがコトの始まりです。
今までみたこともないような血便だったため、数日後に近所のS総合病院を受診したところ、直腸鏡で診察し、さらにその翌日に大腸内視鏡を施行した結果、潰瘍性大腸炎(以下、「UC」と言う。)の確定診断を受けたことに始まります。このとき初めて洗浄薬「ニフレック」を泣きべそかきながら飲んだものでした。

この検査後の医師の説明で、「潰瘍性大腸炎という病気ご存じですか?」とドラマで重病を告げるシーンのような口ぶりで診断された。
その翌日、診察を受けると、医師から改めて病名を告げられたが、「特に心配はいらない」と言われ、投薬もサラゾピリンが2週間分しか処方されなかったため、難病という意識を持つに至らなかった。本当はこの時点で意識を持つべきだったのだ。
ただ、特定疾患制度についての説明があり、医療費が無料になる、との話を聞いて、保健所に向かい、すぐさま手続きをした。
(この当時、潰瘍性大腸炎での受給者証交付件数は、約28,000件)

ちなみに、当時、特定疾患の受給者は、対象となる疾患(私の場合でいうUC)で医療機関にかかった場合は、自己負担なしだった。また、受給者証の継続手続きも、自動的に保健所側で行ってくれており、毎年度初めごろに保健所で旧受給者証と新受給者証を取り替える、というスタイルだった。

また、内科治療としては、軽度〜中等症、緩解維持にはサラゾピリン、
重症ではプレドニン、でした。
これらはいずれも、この病気が免疫異常に起因する疾患であるとの推測に基づき、リユマチ等で治療実績のあった薬物をUCに充てていたにすぎません。今でも基本的にはこの傾向で治療が行われているものと考えられます。


(病歴1〜2年目)
特に目立った不調もなく、症状もなく、食事なども特に気にすることはなかった。
もともと子供のころから偏食気味で、刺身はすべてダメ、もっぱら好んで肉を食べるのがクセで、脂っこいものが好物であった。加えて、洋菓子スイーツも大好き。一方、野菜はあまり食べない、と病気になっても文句の言えないような食生活を長年続けてきました。
薬は、たまに思い出したように職場の診療所でサラゾピリンをもらっては不規則に内服するなど、薬の内服習慣も滅茶苦茶でした。通院もまったくしていませんでした。


(病歴3年目)
心理的なストレス等も無関係ではなかったのか、この時期あたりから、排ガス時に粘液のようなものが少量一緒に出てきてしまうことが多くなり、初めて「よくないかも」と危機感を感じ始めた。
とはいえ、定期的に通院している病院もなく、食事も相変わらず、薬も相変わらずで、治療に励む気持ちはほとんどなかった。