潰瘍性大腸炎 内科・外科治療体験と生活習慣をアドバイス

合併症(入院なし)

入院を伴わない合併症について紹介します。


・2期ストーマ閉鎖から再ストーマ造設に至るまでの1年4か月
この時期は、排便不良、便意コントロール不良、貧血、微熱の持続、CRP高値が続き、QOLは極端に低下した。
また、「入院あり」編でも示したように、貧血等により意識を失い救急搬送や入院することもあった。
あまりにも状態が酷いため、UC界では権威といっていい横浜市立大学医学部付属病院(以下「市大センター病院」と言う)にもセカンドオピニオンを聞くために受診し、CF検査などもやってもらった。
市大センター病院は、さすがに評判どおり対応が丁寧で、患者の訴えにも十分に時間をとって耳を傾けてくれた。外来で受診するには自宅からあまりにも遠く、またサルベージオペ等にはやや消極的な印象を感じたため、定期的な受診はしないこととした。
選択できるものなら初めからこの病院でオペを受けておけば、どんな状態になったとしても納得がいったと思う。

・再ストーマ造設後から現在まで
排便不良等の障害がなくなったため、QOLは向上した。日常生活では特に行動に制限を感じることもなく、ストーマ閉鎖で苦しむよりは、ストーマ生活にしたほうが、むしろ快適かとも思う。

・その他合併症
(ストーマから下の腸管での異常な腸液の発生)
第1期から現在までずっとそうだが、間欠的にストーマから下の腸管内で、何か腸液が突然膨張し、おなかが張る症状が今でも消えない。肛門から腸液がきちんと排出できればそれほど苦痛ではないが、肛門機能も正常とは言えず、排出が難しいため、かなり苦しむことがある。
また、肛門から排出できなくても、逆流してストーマかに排出されれば問題はないが、うまく排出されないことも多い。

(腎臓結石)
09年1月頃から、血尿が出始め、泌尿器Drで調べたところ、左腎臓内に結石が多数できていることが判明した。また、膀胱内にも砂のような沈殿物がたまっており、泌尿器のトラブルが顕著になってきた。またこの状態のため、左腎臓が水ぶくれする水腎症にもなっている。
腎臓にたまった石が排出される過程で、激烈な痛みを伴うことが多いのがふつうだが、左の腎臓は腎ろうをやった関係で機能が低下しており、尿の排出がゆっくりしているため、慢性的な鈍痛に苦しむことが多い。

(肝臓機能)
目立った症状はないが、健康診断で必ず指摘されるのが肝機能の異常。アルコールは飲まないにもかかわらず、血中タンパク等がでている。

(声のかすれ)
4回も全身麻酔を伴う手術を受けたことにより、気管支挿管による後遺症として、声のかすれがひどくなった。大きな声がほとんどだせない状態である。

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