潰瘍性大腸炎 内科・外科治療体験と生活習慣をアドバイス
潰瘍性大腸炎 内科・外科治療体験

発症〜内科治療(通院)

(8〜12年目)
転居によりJ大学病院へ転院。
幸いにも、IBD治療に熱心な主治医に恵まれたが、治療メニューとしては上記の投薬にかわりはなかった。
ただ、主治医なりに新たな試みも模索され、当時はまだ発売されていなかった、ペンタサ注腸(ペンタサを砕いて微温湯に溶かし、注腸していた)も行った時期があった。
プレドニンがあまり効果を発揮しなくなったため、プレドニン総量抑制も兼ねて免疫抑制剤(ここの病院ではアザニン[アザチオプリン]を処方)に切り替えたが、これも大きな治療効果にはならなかった。
UCをとりまく治療方法としては、白血球除去療法等の治療もあったが、軽症から中等がその対象である白血球除去療法等は、私には時すでに遅しで適用できなかった。

内科治療の一方で、食事療法(栄養指導)も並行して行われ、食事メニューの確認、油(脂肪酸)の話などはかなり厳しく指導された。この時期には食事の好き嫌いもほとんどなくなり、刺身含む魚系中心の食事が好みになるなどの変化もあった。
内科治療はどこの病院でも投薬メニューに大差はないと思うが、専門の医師の有無、栄養指導等サポート体制の違いが治療意欲の向上につながると思う。栄養指導は今でも受けてよかったと思っているし、病歴の早期にこのような治療メニューを受けていれば、病気に対する自覚も大きく違っていただろうと思う。


(オペ直前)
万策尽きた感のあるオペ直前の3ヶ月が最も症状的に厳しかった。
頻回の血便を伴う下痢、下痢に伴う重度の腹痛で意識が遠のくことが多くなった。
ちょっとした暴飲暴食、無謀なプレドニン服用(体調が悪いときだけ一気に60mg/日)、ストレス、の3点が引き金になって、内科治療の限界に行き着いてしまった。

以上、通院主体の内科治療経過(というより、結果として、医師の指示を守らず、自分で治療を放棄したも同然)であったが、入院になっても不思議ではない状態で、よく長期に渡り体が持ちこたえたものだと思う。

そして、初の内科入院にして、一気に外科治療となる。


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