潰瘍性大腸炎 内科・外科治療体験と生活習慣をアドバイス

外科治療(T期)

2002年11月26日
オペ後1日経過。痛みが強い。回診で、医師団から「早期に離床してみてくださいね」と言われるが、こんな状況ではとうていあるけるはずがなく、ベッドから体を起こすことすら不可能。
夕方近く、早速、胃管を抜いてくれた。医師にしてみれば経過は順調だと思ったようだ。看護士さんたちは、異変に気がついていたようで、何度かドクターに上申していたようだが、聞き入れてもらえず。これが後にとんでもない方向に向かう。
この日早速、ナースステーション横の部屋から、自分の部屋(6人部屋)へと移る。
(カルテの記載)
術後1日。
バイタルサインは安定。胃管10ml−抜去する。
ドレーン排液:clear
傷:clear
経過は順調
(看護記録)
10:00回診時、浸出ほとんどなく、イソジン消毒し、サージンパッドへ。
酸素オフ。V/S板オフ。ADLフリー(尿管はしばらく抜かないようにと)。皮膚潰瘍ガーゼに黄色〜イソジン様浸出がガーゼ上層まであり、ガーゼ交換する。背部消毒忘れており、BB時にイソジン消毒しガーゼあてていく。また、吻合部ドレーンからのパックにたくさんたまっており、一部開けると420ml/4時間淡血性と多く、ドクターに上申するが、おそらくオペ中の洗浄液だろうと血性強くならなければ様子見ていくとのこと。その後10分ほどで25ccほど一気に流出するが、淡血〜淡々血。
10:10 痛み強く、レペタン落とす。痛み強く、痛み止めをドクターに確認するが、1日3回までとのこと。かなりゆっくり落としていく。
14:00 酸素オフ後も呼吸苦なし。肺Air入り弱めだが、下葉まで聴取ok。皮下気腫あるとのことで触知するが、圧迫感ある時とない時ありマーキングできず。日中、レペタン使うも痛み強く、ベッドアップ90度までしか離床できず。そのためか日中ストーマからの排液、ガス見られず。フランジのとけなし。グル音超微弱。サージンパッド上浸出なし。吻合部ドレーン140mlと減少してきている。
15:00 自室へ戻る。
20:00 体温38.6度と上昇。MKドクターへ上申するも、オペ後であり冷却で対応とのこと。患者も熱の自覚なく、頭部の冷却のみ行っていく。
23:00 痛みが強くなる。レペタン落とす。淡だしずらいと、うがいを施し喀痰図っていく。
その後、熱39.7度と更に上昇。血圧90台。痛み上昇。レペタン落とす。3点冷却行う。
(検査データ)
CRP 12.9
WBC 18800
(薬剤)
ガスター*2
パンスポリン*2
FOY*2
CTM*2
その他多数記載があるが、コピーが薄くて判読できず。
とにかく、点滴棒につり下げられないほどの点滴を投与された。

2002年11月27日
術後2日目。この時点で順調であれば、病棟内を歩行して、尿管もはずしているはずのようだ。 けどそんな状態ではない。のどかかわていたようだ。お腹の傷の痛みもやや楽になったか。けど、体を起こすことはできなくて、とても歩ける状態じゃない。熱もかなり高い。どうして直らないのか。CV以外に、末梢からの点滴も行っていたが、これがたびたびもれて、いろんなところを刺しまくることになる。 実は、この時点で敗血症+DICであった。
(カルテの記録)
術後2日目。
のどがかわく、おなかの傷は楽になった。
昨夜より、熱上昇。39.7度へ。
血液培養、採血行い、メチロン1アンプル落とす。
1時間後、38度台へ。
皮下気腫なくなっている。吸収熱か?
WBC 60000台。カルベニン2g、MINO500mg、FOYスタート。
(看護記録)
WBC 61400(下線が引いてあって強調されている)
CRP 16
皮下気腫だいぶおさまっているとのこと。
9:00 体温38.4度まで解熱する。
腹部創イソジン消毒し、サージンパッド貼っていく。軽く押すと痛みがある。
11:00 ドレーンから淡々血の浸出モレ浴衣〜ベッドまであり、サージンパッドからガーゼにかえていく。
浴衣を交換し、車いす乗車しベッドのシーツ交換を待って頂く。
12:00 再び浸出ある。体位変えると出てくる様子。
15:00 再び体温38.6度へ上昇。ドクターに確認すると、39度以上でメチロン使って欲しいと。3点冷却にて対処していく。
17:00 確認することで腹部創痛み強い。痰かたそうな様子。ネブライザー行っていく。
18:00 US医師より、採血データ上、敗血症の状態。カルベニン、ヴェノグロブリン等スタート。また、循環チェックのためモニタースタート。
19:30 痛みあり。レペタンおとす。
熱38.4度とさがらず。
20:00 熱38.8度とアップ。3点冷却開始する。血圧82/55と低い。下肢挙上していく。末梢冷感なし。
22:00 血圧90/54上昇。熱37.6度。
1:00 末梢ルートモレあり。右手甲より22Gインサイトにてルートキープ。夜間、間欠的に休まれている。痛みあり。
3:00 レペタンおとす。


       

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