潰瘍性大腸炎 内科・外科治療体験と生活習慣をアドバイス
内科治療(入院)
2002年11月18日
この日、主治医から「外科へ手術を依頼したよ」と言い渡される。
そう言われてしまうと、「やっぱり手術はしないほうがいいのかなぁ」と、迷ってしまわないわけではない。
手術がどんなことになるのかこの時点ではまったくわかっていないし、手術が成功するのか、手術後、どうなるのか、まったく想像できなくて不安。ネット上で展開されている手術体験談などで情報を集めてみても、いまいちピンとこないし、どれもこれも成功したような話ばかりなので、「本当かよ?」とよけいに不安になったりした。
このころになると、体の5〜6カ所にできた皮膚潰瘍(後にこれが壊疽性濃皮症と判明)が痛い。回診で毎日これをイソジンで消毒するのだが、これがもう痛いのなんの。ベッドの柵にしっかり捕まって、覚悟をきめてからでないと、処置を受け入れられないような、ものすごい痛みだった。術前なのでステロイドが使えず、やむをえなかった。
(カルテの記載)
外科Drにオペ依頼。
排便回数12回/日。
(左足の絵が描いてあり)左ふとももに潰瘍。(全身に認めるが、ここが一番ひどい)。
免疫の問題か?→抗核抗体検査オーダー。
洗浄とイソジンで処置。
(薬剤)
アミノトリパ850ml
MVJ−3 1v
エレメンミック 1v
アミノトリパ850ml
MVJ−9 1v
ガスター1A
ジフルカン200mg*2
チエナム0.5g+生食100ml *2
2002年11月19日
この皮も熱と下痢が続く。そして壊疽性膿皮症もまたひどい。回診での消毒が痛くて怖い。
皮膚科の医師がやってきて、患部をみた。やはりこのとおりの診断だった。
カルテの舌の白苔の記載があるから、これ、ずっと前からそうだった。
(カルテの記載)
38度台の熱続く。
腹部の痛み続く。
下痢も続く。
(右大腿部の絵が描いてあり)潰瘍+、痛み+
壊疽性膿皮症の疑い。皮膚科依頼とする。
検査記録 白血球15600
CRP 9.8
潰瘍性大腸炎の潰瘍続く。
(口の中の絵が描いてあり)白苔+
のど発疹。のどの痛み+
ABT(管理者注:アボットか?)再考。
11/25オペの予定。
皮膚科受診:やはり壊疽性膿皮症とのこと。ステロイドが効果的と。
オペ後再診。それまでは消毒、洗浄で。
(薬剤)
アミノトリパ850ml
MVJ−3 1v
エレメンミック 1v
アミノトリパ850ml
MVJ−9 1v
ガスター1A
ジフルカン200mg*2
チエナム0.5g+生食100ml *2
2002年11月20日
オペ日も決まり、早いとこ、その日を迎えたい気持ちが高くなる。でも、こんな状態の悪い体のまま手術なんかに臨んで大丈夫なのだろうか、という不安もある。手術で治療成功した例などを見ると、いずれも体調がいいときにオペをしているようで、体調が悪いときにオペをした例で、予後が良好なケースというのは少ないようだ。いまさら「やっぱ内科治療にしてくれ」とも言い出せず、不安大きい。壊疽性膿皮症もひどい。下痢、熱もひどいままだ。
11/8に入院して以来、トイレに行く以外は、ベッドの上で寝たきりの状態が続く。もちろん絶飲食。
(カルテの記載)
熱、変わらず。
のどの痛みも+。
ファンギゾンうがい薬にてフォローする。
下痢も続く。
UCについてはオペ待ち。ジフルカン、チエナムにて押す。
壊疽性膿皮症については、ステロイドが処方できない(オペのため)ので、消毒にてフォローする。
(薬剤)
アミノトリパ850ml
MVJ−3 1v
エレメンミック 1v
アミノトリパ850ml
MVJ−9 1v
ガスター1A
ジフルカン200mg*2
チエナム0.5g+生食100ml *2
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