第 5世代 CPU
(486互換 CPU)
各社独自の工夫を凝らした 486マシンの救世主。
Pentium ODP (P24T, PODP5V)
Pentium ODP (P24)
Am5x86P75, Am486DX5
Cx5x86
IBM 5x86C
It's ST5x86
| メーカー | Intel |
| 名称 | Pentium ODP (P24T, PODP5V) |
| 発表年月日 | − |
| 形状 | 254pin PGA + CPUクーラー |
| バス幅 | 32ビット (内部 64ビット (プロセッサは、32ビット)) |
| トランジスタ数 (製造技術) | − (0.35micron process) |
| 対応ソケット | Socket 3 |
| 動作周波数 (MHz) | 63/ 83 |
| ベースクロック (MHz) | 25/ 33 |
| 内蔵一次キャッシュ (命令用/ データ用) | 32KB (16KB/ 16KB) |
| 内蔵二次キャッシュ | なし |
| 動作電圧 (コア部/ I/O部) | 5V/ 5V |
| 拡張命令 | − |
| 98での採用例 | PC-9801BX4 (-P型番) PC-9821Xe10 (-P型番) PC-9821-E03 (83MHz版) |
| CPUアクセラレータでの採用例 | アセットコア VIPER Power MULTi PNT-25/33 |
| 備考 | ライトバック機能、内部逓倍機能、バス変換機構、電圧変換機構内蔵。 |
| 解説 | Pentium ODP5V (P24T) は、Pentiumを搭載した、Socket
3用 ODP。Pentiumといっても、構造は大きく異なり、Pentiumをベースに、486機用に、バス変換回路を搭載し、外部バスは、32ビットながら、内部では
64ビットで高速にデータが処理できるという特殊な構造をしている。 しかし、外部とのデータのやり取りに、バス変換回路を通すため、タイミング合わせにウェイトが入り、どうしても処理速度が低下してしまう。そのため、対策として、キャッシュメモリが倍の 32KBに追加された。 さらに、内蔵キャッシュのライトバックキャッシュ機能に対応しているため、BIOSが、ライトバック制御に対応している 486機では、最高性能の CPUとなる。 また、Pentiumコアは、486機とは動作電圧が違うため、電圧変換機構を内蔵し、さらに、冷却を強化するため、CPUクーラーが搭載されている。なお、CPUクーラーを止めると、リミッターが働き、内部逓倍設定が、強制的に 1倍にされてしまう。(^ ^;; 内部逓倍設定は、バス変換回路のため、動作周波数をあまり上げられないため、2.5倍の製品しか存在しない。 なお、Xe, Xs, As3 (Socket 6の Ap3, Xpも) 等は、BIOSがライトバック制御に対応しているため、P24Tの性能を引き出せるが、As2, Ap2等ライトバック非対応機ではライトスルー動作となり、本領を発揮できない。これらの機種では、P24Tのピンを操作することにより、強制的にライトバック機能を有効にする改造法があるが、DMA転送がらみで痛い目に合うので、やらないほうがよい。 注意点としては、従来の
486に比べ、内蔵キャッシュのライトバック制御のために、ピンの数が、外周の一周分増えている。このため、特に、Socket
1や、Socket 2では、素通しの下駄 (スペーサ)
等で、外周のピンを浮かすか、切らない限り、物理的に装着できない。 |
| メーカー | Intel |
| 名称 | Pentium ODP (P24) |
| 発表年月日 | − |
| 形状 | 253pin PGA |
| バス幅 | 32ビット (内部 64ビット (プロセッサは、32ビット)) |
| トランジスタ数 (製造技術) | − (0.35micron process) |
| 対応ソケット | Socket 3 |
| 動作周波数 (MHz) | 63/ 83 |
| ベースクロック (MHz) | 25/ 33 |
| 内蔵一次キャッシュ (命令用/ データ用) | 32KB (16KB/ 16KB) |
| 内蔵二次キャッシュ | なし |
| 動作電圧 (コア部/ I/O部) | 3.45V/ 5V |
| 拡張命令 | − |
| 98での採用例 | なし |
| CPUアクセラレータでの採用例 | なし |
| 備考 | ライトバック機能、内部逓倍機能、バス変換機構内蔵。 |
| 解説 | Pentium ODP (P24) は、Pentiumを搭載した、Socket 6用 ODP。P24Tから電圧変換機構、CPUクーラーが省かれている以外、P24Tとは、性能、機能は全く同一である。 Socket 6ユーザーには待望の製品であったが、intelの戦略の転換により、エンジニアリングサンプル (ES) 版が作られただけで、一般に出荷されることはなく、幻の CPUとなってしまった。 運良く入手できれば、Ap3など、Socket 6マシンで、本体を改造することなく、載せることができる。 |
| メーカー | AMD |
| 名称 | Am5x86P75/Am486DX5 |
| 発表年月日 | 1995/11/- |
| 形状 | 168pin PGA, 208pin SQFP |
| バス幅 | 32ビット |
| トランジスタ数 (製造技術) | − (0.35micron CMOS process) |
| 対応ソケット | Socket 3/ 6 |
| 動作周波数 (MHz) | 80/ 100/ 133 |
| ベースクロック (MHz) | 20/ 25/ 33 |
| 内蔵一次キャッシュ | 16KB |
| 内蔵二次キャッシュ | なし |
| 動作電圧 (コア部/ I/O部) | 3.45V (3.3V) / 5V |
| 拡張命令 | − |
| 98での採用例 | なし |
| CPUアクセラレータでの採用例 | IO DATA PK-A586/98 IO DATA PK-Nd133A, PK-Ne133A MELCO EUA-QP, EUB-HP, EUD-HP, EUF-EP, EUZ-QP MELCO HAS-33QP MELCO HAV-33QP, HNE-33QP, HND-33QP アセットコア VIPER Max Drive CVS/CXL/X アセットコア VIPER Power MULTi AMCs/Ce アセットコア VIPER Power MULTi 586Ce2/Cs2 アセットコア VIPER Power MULTi 586NAS/NUV EVERGREEN EVERGREEN586 |
| 備考 | L1キャッシュ、ライトバック機能、内部逓倍機能内蔵。 |
| 解説 | Am5x86P75 (Am486DX5) は、AMD製の 486互換の CPU。K6シリーズと同じ製造技術を採用し、Am486DX4をベースに、ライトバックキャッシュを
16KBに追加し、内部 4倍速動作 (3倍に設定可能)
等の改良を重ね、処理能力の高速化を実現した。特に、133MHzの製品では、キャッシュを適切に制御することにより
Pentium 75MHz相当の高いパフォーマンスを発揮する。なお、ライトバック非対応機では、iDX4相当の処理速度に落ちる。 以上の事から、第 6世代の「K6」と第 4世代の「486」の間をとって、当初、第 5世代という意味を込めた Am5x86P75 (P75とは、Pentium 75MHz相当の意味) という名称であったが、のちに、Pentium互換の K5シリーズがラインナップに加わったため、区別するために、Am486DX5に変更された。これら二つに性能や機能に違いはないが、 Am5x86P75の方は、オーバークロック耐性に優れており冷却次第で 200MHz超の速度で動作できるものも存在した。 なお、Am5x86P75を搭載した MELCOのハイパーメモリ CPUシリーズである EUD-HPを 8倍速に改造し、DAで動作確認をしたところ、あっさりと 160MHzで動作してしまった。まさに、486チップの最高峰である。(^-^) この CPUは、i486と互換性が高いため、電圧変換ソケット (下駄) を使うことにより CPUを載せ替えて、容易にパワーアップを図ることができる。そのときの注意としては、Ap2等セカンドキャッシュ内蔵の機種では、不具合を起こす可能性があるということである。 ちなみに、ライトバック非対応機では、MELCO製 HAS-33QPが最高速、セカンドキャッシュ内蔵でライトバック非対応機では、I-O DATA製 PK-A586/98が最高速となる。特に、PK-A586/98では、ライトバックキャッシュ制御をハードで行うため、ドライバの組み込みが必要なく、OSに依存しないため、便利である。 Ap3,
As3等のライトバック対応機に、この CPUをそのまま載せる場合 (標準で、iDX4が載っている機種以外では、電圧変換下駄が要る)、intel製ではないので、BIOSが認識せず、ライトバックが有効にならない。この場合、ソフトウェアで、有効にする必要がある。 |
| メーカー | Cyrix |
| 名称 | Cx5x86 (M1sc) |
| 発表年月日 | − |
| 形状 | 168pin PGA, 208pin SQFP |
| バス幅 | 32ビット (内部 64ビット (プロセッサは、32ビット)) |
| トランジスタ数 (製造技術) | 2,000,000 (0.35micron process) |
| 対応ソケット | Socket 6 |
| 動作周波数 (MHz) | 100 (120GP)/ 120 (133GP)/ 133 (166GP) |
| ベースクロック (MHz) | 25/ 33/ 40 |
| 内蔵一次キャッシュ | 16KB |
| 内蔵二次キャッシュ | なし |
| 動作電圧 (コア部/ I/O部) | 3.3V (3.45V) / 5V |
| 拡張命令 | − |
| 98での採用例 | なし |
| CPUアクセラレータでの採用例 | IO DATA PK-586x3/x4 IO DATA PK-EP586x3/x4 MELCO EUA-TP, EUD-H, EUZ-Q MELCO HAS-33TP, HCX-33TP アセットコア VIPER Max Drive 586S |
| 備考 | スーパースケーラ機構、ライトバック機能、内部逓倍機能、バス変換機構内蔵。 |
| 解説 | Cx5x86は、486とピン互換ながら、同社の Pentium互換
CPUの 6x86と同じ、スーパースケーラ、分岐予測等の技術 (M1技術)
を応用し、高速化を図った CPUで、コアの構造は、内部データバスは
64ビット (プロセッサは、32ビット)、外部は 32ビットという 486用
PODPに近く、同じ名前の AMD製 5x86とは構造がまったく異なる。 また、ライトバックキャッシュ機能 (他の 486互換 CPUと違いソフト側のみで設定可) 、内部 3倍速動作 (2倍に設定可能、一部ロットでは、4倍速設定も可能) 等の機能も内蔵されている。 こちらでは、コアの構造から第 6世代と第 4世代の間をとって、第 5世代という意味を込めた 5x86という名称がつけられた。 この CPUは、その構造が示す通り、同クロックの Am5x86より高速で、適切にキャッシュを制御することにより、120MHz動作では、Pentium 100MHz相当の驚異的な処理速度を発揮する。さらに、隠し設定 (公式には設定禁止となっている) である、FPUターボモードを有効にすると、浮動小数点演算を大幅に高速化することができる。 しかし、実際には、その先進的な構造が仇となり、i486シリーズとの互換性が低い。さらに、バス変換機構が足を引っ張り、133MHz版の出荷の遅れや、133Hz版の Am486DX5の登場のため、133MHz版の出荷後、すぐに市場から姿を消した。 なお、Socket 6や、Socket 3 (電圧変換必要) 搭載機では、CPUの載せ替えも不可能ではないが、486との互換性が低くいため、制御が難しく、一部ソフトウェアが動作しないなどのトラブルが発生するため、メーカー製 CPUアクセラレータを使用した方が無難である。 Xs, Xpでは、BIOSは、ライトバック対応だが、動作電圧の問題をクリアしても、AMDや、Cyrix製 586の搭載を想定していないため、マザー上の配線が足らず、L2キャッシュとの併用ができないので、注意。 ほかにも、Cx5x86の製造元である、IBM製 5x86Cや、STマイクロエレクトロニクス (SGS-THOMSON Microelectronics) 製品、It's ST5x86もあり、CPUアクセラレータでは、同じ製品でも、ロットによりこちらを搭載している場合もある。 |
| メーカー | IBM |
| 名称 | 5x86C |
| 発表年月日 | − |
| 形状 | 168pin PGA, 208pin SQFP |
| バス幅 | 32ビット (内部 64ビット (プロセッサは、32ビット)) |
| トランジスタ数 (製造技術) | 2,000,000 (0.35micron process) |
| 対応ソケット | Socket 6 |
| 動作周波数 (MHz) | 100 (120GP) |
| ベースクロック (MHz) | 25 |
| 内蔵一次キャッシュ | 16KB |
| 内蔵二次キャッシュ | なし |
| 動作電圧 (コア部/ I/O部) | 3.3V (3.45V) / 5V |
| 拡張命令 | − |
| 98での採用例 | なし |
| CPUアクセラレータでの採用例 | MELCO EUA-TP MELCO HAS-33TP |
| 備考 | スーパースケーラ機構、ライトバック機能、内部逓倍機能、バス変換機構内蔵。 |
| 解説 | 5x86Cは、Cx5x86の製造元である、IBMが、自社ブランドとして発売したもの。中身は、Cyrixのものと性能、機能ともになんら変わりは無い。 CPUアクセラレータでは、MELCO製 EUA-TP, HAS-33TP以外にも、ロットにより、こちらを搭載している場合もある。 |
| メーカー | SGS-THOMSON Microelectronics |
| 名称 | It's ST5x86 |
| 発表年月日 | − |
| 形状 | 168pin PGA, 208pin SQFP |
| バス幅 | 32ビット (内部 64ビット (プロセッサは、32ビット)) |
| トランジスタ数 (製造技術) | 2,000,000 (0.35micron process) |
| 対応ソケット | Socket 6 |
| 動作周波数 (MHz) | 100 (120GP) |
| ベースクロック (MHz) | 25 |
| 内蔵一次キャッシュ | 16KB |
| 内蔵二次キャッシュ | なし |
| 動作電圧 (コア部/ I/O部) | 3.3V (3.45V) / 5V |
| 拡張命令 | − |
| 98での採用例 | なし |
| CPUアクセラレータでの採用例 | MELCO HCX-33TP |
| 備考 | スーパースケーラ機構、ライトバック機能、内部逓倍機能、バス変換機構内蔵。 |
| 解説 | ST5x86は、Cx5x86の製造元である、STマイクロエレクトロニクスが、自社ブランドとして発売したもの。中身は、Cyrixのものと性能、機能ともになんら変わりは無い。 CPUアクセラレータでは、MELCO製 HCX-33TP以外にも、ロットにより、こちらを搭載している場合もある。 |
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