潰瘍性大腸炎 内科・外科治療体験と生活習慣をアドバイス
生活習慣の話
潰瘍性大腸炎はある意味、「病気と仲良くおつきあいする」精神が求められます。
管理人が考える「病気との共存策」を少し紹介したいと思います。
衣食について
(内科治療時)
病気が進行すればするほど頻回のトイレや突然の便意に悩まされるため、管理人の場合は”汚れてもいい服”程度のものしか着ないようになってしまいました。
現に、トイレに間に合わずズボンや下着を汚損(「発症〜内科治療」のページ参照)することが何度かありました。
また、食事については、とりわけ若いうちは脂っこいものが好物なのもやむを得ないかと思います(「発症〜内科治療」「食べ物の話」のページ参照))。年を重ねると自然にあっさりしたものに好みがシフトしますが、なるべく若いうちから「和食」のようなものに好みを変えたほうがいいでしょう。
(オペ後)
オペ後、ストーマがなくなれば、衣服はなんでもokです。
しかし、ストーマがある場合には、おなか周りのゆったりしたものでないと安心できない(管理人はそう考えます)ため、流行りのスキニータイプのファッションなどは困難になると思います。
また、食事制限からはある程度解放されます。
ただ、オペを受けることで、どうしても内臓の癒着が起こりやすく、腸の動きがスムーズではないため、消化の悪いもの・繊維の多いもの(例:もやし、とうもろこし、イカ、貝類など)を多量に摂取してしまうと腸閉塞を起こす可能性があります。
日本オストミー協会のHPにも情報がありますのでご参考にしてください。
恋愛・性生活について
(内科治療時)
体自体に障害があるわけではないので、よほど頻回に便意を催すことがなければ何の問題もないです。
ただ、病気を打ち明けたことで相手にフラれる、場合によっては離婚に至る、などという話も聞いたりします。
そうなった場合のショックは相当のものと想像できます。
だけど、これも考え方次第で、「あの人は病気のことを受け入れる度量のない人だったんだ」と思うしかないと思います。むしろそういう相手の人格や思慮深さがあらわになったことは、真に幸せなお付き合いを見つけられるチャンスとも考えられます。
くれぐれも、「病気の自分が悪い」とは思わず、自分をしっかりもつことが大切ですです。病気を隠す必要はまったくありません。
(オペ後)
ストーマがなくなれば、何も問題はないと思います。
しかし、ストーマがある場合、相手と抱き合いなど肌を密着させることは不可能になりますので、性生活の楽しみはかなり失われるかもしれません。そのために、相手にフラれる、場合によっては離婚に至る、などという話もあるかもしれません。
でもこれも上と同じことで、相手の人格や思慮深さを知るチャンスとも考えられます。むしろ、変にギラギラしなくなるので、却ってモテるようになる可能性だってあります。
体力は激減しますし、排便感覚の違いや後遺症に悩まされることも少なくないので、オペ前と同じような働きぶりは難しいかもしれません。
若いときにストーマになってしまったときは本当に気の毒としかいいようがない気もしますが、そういう状態の体を理解して対応してくれる人というのも必ずいますので、希望を失ってはいけません。
育児について
潰瘍性大腸炎になってからも、治療しながら或いはオペをして子供を授かった方々がたくさんいらっしゃいます。
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