PC-9821Xv20/W30 ネタ

PC-9821Xv20/W30は、Xa16/W30が拡張の限界になったために乗り換えました。(爆)

2010/ 8/ 28 更新


<< PC-9821Xv20/W30とは >>

 初代 X MATE以降の PC-9800シリーズでは、PC/AT互換機の低価格攻勢に対抗するため、コスト削減の傾向がさらに強まり、マザーボードも、今までのように、専用に開発したマザーやチップが使われる事はなく、intelや、VLSI、RCCなどのマザーに、98アーキテクチャ を動かすための既存の部品を組み合わせただけ、と言う物になり、筐体内部の作りも手を抜くようになってしまいました。この点は、過去の PC-9800シリーズを知っている者としては残念でなりません。(T_T)

 また、Windows 95の登場により、PC/AT互換機と PC-9800シリーズ間の壁が低くなり、機種間で共通のソフトが使える、漢字 ROMがなくても、漢字フォントが標準で OSに搭載される等、便利になった反面、個人向け市場での PC-9800シリーズの存在意義が薄れてきてしまいました。

 その厳しい環境の中で、MATE Xシリーズは、1996年 7月にモデルチェンジし、「イントラネット時代を支えるネットワーククライアント、誕生。」 というキャッチコピーで、PC-9821Xv20/W30は、デスクトップ型の Xa16/W30や、CRT付属モデルの Xc13/M7等と共に登場しました (下の表参照)。その後、同年 12月には、値下げがありました。

 1996年 7月期の X MATE シリーズのラインナップ (標準価格は 1996年 12月現在の価格です。)

商品名 形状 CPU メモリ HDD CD-ROM 標準価格 (税別)
PC-9821Xv13/W16 ミニタワー Pentium 133MHz 16MB 1.6GB ATAPI 6倍速 298,000円
PC-9821Xv20/W30 ミニタワー Pentium 200MHz 32MB 3.0GB ATAPI 8倍速 478,000円
PC-9821Xa13/W12 デスクトップ Pentium 133MHz 16MB 1.2GB ATAPI 6倍速 268,000円
PC-9821Xa16/W16 デスクトップ Pentium 166MHz 16MB 1.6GB ATAPI 6倍速 318,000円
PC-9821Xa16/W30 デスクトップ Pentium 166MHz 32MB 3.0GB ATAPI 8倍速 348,000円
PC-9821Xc13/M7 ミニタワー Pentium 133MHz 16MB 1.6GB ATAPI 6倍速 368,000円
PC-9821Xc13/S7 デスクトップ Pentium 133MHz 16MB 1.2GB ATAPI 6倍速 278,000円

 この機種は、X MATEのなかで、最も拡張性が高いため、人気がきわめて高く、最近では、ネット上には有るものの、店頭での在庫は少なくなってきました。中古の Xv20/W30では、3万円前後で出回っています。(2001年 7月現在)

 一つ前のモデルの、Xa/R, Xv/R型番との大きな違いは、チップセットが、VLSI製 WildCatから、intel製 430HX (Triton II) に代わり、Socket 7の採用、ECC (Error Correcting Code) への対応、EDO (Extended Data Out) DRAMのサポートと、いろいろな部分で性能がアップしています。
 電源も、ATX電源に変わり、電源の ON/OFFをソフトウェア側から制御できるようになりました。これにより、リセットスイッチが廃止されました。
 また、企業などでの一括導入を視野に、全モデルで、100BASE-TXの LAN I/Fが搭載され、価格も下がりました。

 この、モデルチェンジ以降、NECは、PC-9800シリーズ戦略を個人向けから、既存の 98資産を大量に抱える、企業向けにシフトし、新たに、NEC版 PC/AT互換機とも言える 「PC-98NXシリーズ」 が登場しました。(T_T)
 なお、 PC-98NXシリーズと、PC-9800シリーズの間に互換性は全くありません。くれぐれもご注意ください。

 ちなみに、いまでもなぜ、PC-9800シリーズを使いつづけているのかと言うと、98資産を活かすためと、動作時の信頼度や、PC-9800シリーズ内での互換性の高さに加え、筐体デザインのカッコ良さ、そして、なにより思い入れの深さに有ります。(^-^)

 現在の、自作機を含む PC/AT互換機のように、パーツを単純に組み合わせただけのパソコンでは、古くなればマザーごと交換すれば良いと言う、消費的な考えがまかり通ってしまいます。これでは、一台のパソコンに対して愛着は沸かなくなり、趣味としてのパソコンのパワーアップの意義も薄れてしまいます。そのうち、パソコンは、単なる家電製品の一部に成り下がってしまうのでは無いかと危惧しています。しかし、それが時代の流れなのが、悲しいところです。(T_T)

 だからこそ、自分は、PC-9800シリーズを使い続けています。

 

マザーボード

 さて、Xv20/W30に搭載されているマザーボードは「intel 430HX (Triton II) 」で、i430NXの後継にあたり、主にハイエンドマシンやサーバに使われています。ノースブリッジに 「i82439HX」、サウスブリッジに NEC製 「STAR ALPHA 2」 を搭載しています。この 「STAR ALPHA 2」 のため、内蔵の標準 IDE I/Fや、Cバスのデータ転送速度が、486機など旧機種に比べ、遅くなっています。なお、ベースクロックは、66MHz固定です。

 このマザーボードは、Xa/W型番と仕様や性能はほぼ同じですが、Xv/Wでは RGB IN端子がオンボードなぶん、端子部分が電源側にはみだし L字型のようになっていて形が異なります。

 CPUソケットは、デュアルボルテージ対応 (コア部と I/O部の動作電圧が違う) の Socket 7で、VRMソケット付きです。

 VRMソケットには、CPUのコア部への電圧を調整する VRMユニット (MURATA PUD-70) が実装されています。ただし、ロットによっては、VRMユニットが無い場合もあります。
 なお、実装されている 「PUD-70」 というVRMユニットは、実は、ダミーで自体は電源の降圧は行っておらず、3.3Vの電源をそのまま CPUのコア部へ送っています。

 ちなみに、MVR-MXや、改造した MVR-MX2等、VRMユニットを使用する場合、CPUソケットそばの L字型に並んだ 8個所のジャンパを全て抜きます。(以下の図参照)

 元に戻すときは、CPUソケットの対し、水平に並んでいる 2組では垂直に、垂直に並んでいる 2組では水平に装着します。なお、これを間違えて装着すると、マザー故障の原因となりますので、くれぐれも気をつけてください。この情報は、えーめいたーず掲示板より頂きました。m(_ _)m

Xv20/W30の VRMユニット設定ジャンパ

 その他、Xv13/W16とは、CPUのクロックや、ハードディスクの容量等が違うだけで、マザーは共通です。

 

CPU

 CPUはプラスチックパッケージ (PPGA) の intel Pentium (200MHz) で、一次キャッシュメモリ 16kB搭載、コプロセッサ (浮動小数点演算ユニット) も内蔵 (今時当たり前ですが) されています。Pentiumには、従来のセラミックパッケージ (SPGA) 版がありますが、形状と動作クロックの違い以外、性能、機能共に違いはまったく有りません。

 

メモリ

 メモリは、ノーマルで 32MBを実装しています。ECCに対応し、4本の SIMMスロットに、72pinの ECC対応 EDO SIMM、または、72pinの パリ付 FP SIMMを増設または交換することにより最大 256MBまで増設できます。64Mビット DRAMに対応しているので、PC/AT互換機用の 72pin ECC対応 EDO SIMMも使用でき、1枚 128MBの SIMMが認識でき、最大 512MBまで増設できます。(^-^)
 なお、FP SIMMを搭載または混在させると、EDO SIMM搭載時よりメモリアクセスが若干遅くなります。あと、

 ちなみに、ECCとは、データの読み出しや書き込みにチェックの為のデータを追加してエラーを検出するものです。通常めったに有りませんが、パリティー付きメモリはエラーを検出するとデータを破壊する前にシステムを停止させますが、ECCではエラーを修復してシステムを停止しないようにします。

 また、メモリの増設には、Pentium機なので必ず同容量で同種の SIMMを 2枚一組で増設します。ちなみに、例外もあり Xn (Pentium 90MHz搭載) は 1枚単位で増設します。(^ ^;;

 

セカンドキャッシュ

 セカンドキャッシュは、高速なパイプラインバースト SRAMに対応し、256kBをソケット上に実装しています。交換によって最大 512kBまで増設できます。キャッシュ可能なメモリ容量範囲は TAGRAM増設時に 512MBまで可能です。

 

補助記憶装置

 フロッピィディスクドライブ (FDD) は、標準で 3.5インチ 3モードタイプ (型番 FD-1231T, 34ピン) が 1台です。なお、1MB FDD I/Fは有りません。

 FDDの増設や、5インチ FDD等を利用する際には、以下の方法があります。

メーカー 型番 種類 対応機種 備考
ファイルベイ内蔵用
NEC PC-FD511D 5' 2モード FDD X MATE,
R MATE,
Ap3,As3等
3.5' FDDモデルで、5' FDDを使いたい場合に使用。ただし、専用ケーブル 「PC-9821-K08」 が必要。
NEC PC-FD321DH 3.5' 3モード FDD X MATE,
R MATE
3.5' FDDを増設したい場合に使用。
外付け用
NEC PC-9801-87 1MB FDD I/Fボード X MATE,
R MATE等
8', 5', 3.5'の外付け用 FDDユニットを使いたい場合に使用。ボードとケーブルのセット。ただし、専用ケーブル 「PC-9821-K13」 が必要。

 HDDは、3GB (IBM製 DAQA33240) の Enhanced IDE仕様 (一台の最大容量 4.56GB (未フォーマット時) までのものが内蔵可) で Windows 95と、Windows 3.1 + MS-DOS Ver6.2がデュアルインストールされていて、初回起動時にどちらかを選択します (選択しなかった方は消えます)。

 CD-ROMは、 ATAPI仕様で 8倍速の 松下寿製 「CR-583-BNC」を、一番上のファイルベイに搭載しています。また、ファイルベイは 3つ搭載しています。

 ちなみに、HDDベイは一つですが、隠しベイが真下に一つあります。ここに HDDを取り付ける場合には、FDDと同じ金具を使います。ただし、この金具はめったに見かけないので、基本的に自作することになります。作るのはそれほど難しくはありません。自分は、FAの SCSIスロット横の板金を加工して作りました。(^-^)

 なお、この件についていろいろな掲示板で過去に話題になりましたが、HDD増設のために NECより補修部品として購入、またはこの件ついての問い合わせはメーカーのサポートに多大な迷惑がかかるのでやめてください。隠しベイに HDDを増設すると、改造行為にあたり、保証対象外になります。

 

グラフィック機能

 グラフィック機能は、標準で従来の 640 x 400ドット (4,096色中 16色: Enhanced Graphic Charger) です。ウインドウアクセラレータ機能は、内蔵されておらず、PCIバス上に搭載されています。なお、DOS画面のモニター出力を 24kHzと 31kHzから選択できます。選択の方法は、電源投入後もしくは、リセットキーを押してから 「GRAPH」 キーと 「1」 (24kHz) または 「2」 (31kHz, デフォルト) を押します。

 ウインドウアクセラレータ機能として、現在でも 2D描画の速さと画質の良さで定評のある MATROX製 MGA-2064W (Millennium相当) を PCIバススロット上に搭載し、DirectDraw、ビデオアクセラレーション機能に対応しています。
 また、VRAMは 4MB (Xv13/W16搭載のものは 2MB、この場合 「PC-9821X-B03-01」で最大 4MBに増設可能) です。

 画面表示は、Windows上では、最大 1,600 x 1,200ドット 1677万色中 256色、DOS上では、最大 640 x 480ドットで 1,677万色中 256色の表示が可能です。

 ちなみに、Xv20/W30に搭載されている Millenniumには、意味ありげに VRAM増設ソケットが有りますが、Windows 9x系では、増設しても最大 4MBまでしか認識できません。Windows NT系では、MATROXの純正のドライバを使用することにより 8MBまで認識できるようになります。

 なお、このスロットは Xa/Wとは違い完全 (?) な PCIバススロットなので差し替えが可能です。(^-^)

 

サウンド機能

 サウンド機能は、通称 MATE-X PCM と呼ばれる PCM録音再生機能を標準で搭載しています。これは、 WSS (Windows Sound System) 対応の PCM音源チップ CS4231を搭載したもので、86音源の PCMと違い Windows 95でも再生時に CPUにかかる負荷が軽く、音飛びしにくくなっています。また、CDの音声も本体スピーカから出力できます。

 ただし、残念ながら PC-9801-86相当の FM音源機能 (86音源: FM 6音、リズム 6音、SSG 3音) は省かれていますので、 FM音源を使った DOSゲームでは音楽が鳴りません。この場合、別に 「PC-9801-86」 や 「PC-9801-118」 、「WaveStar」 等を増設する必要があります。なお、この場合あらかじめソフトウェアディップスイッチでサウンド機能を切り離しておいたほうが無難です。一応、フリーウェアのドライバを使えば共存もできるようです。

 なお、このボードはスロットが PCIバスっぽいですが、れっきとした Cバスです。悲しいことに絶対に他の機種のものと交換できません。交換すると最悪本体が壊れます。(^ ^;;

 

インターフェース

位置 種類 形状
本体前部 ヘッドフォン出力 ステレオミニジャック
本体後部 キーボード ミニ Din 8pin
バスマウス ミニ Din 9pin
アナログディスプレイ出力と入力 ミニ D-Sub 15pin、基本的には 24と 31KHz対応で切り替え可。
LINE出力と入力 ステレオミニジャック
マイク ステレオミニジャック
RS-232Cシリアル 2チャンネル D-Sub 25pinと、赤外線通信対応の D-Sub 9pinで、両方とも最高115,200bpsまで対応。
プリンタ用双方向パラレルインターフェース アンフェノールハーフ 36pin
100BASE-TX/10BASE-T 8芯モジュラージャック

 この中で特に、PC-9801型番等の旧機種とは、プリンタのコネクタ、アナログディスプレイのコネクタの形状が違うので注意が必要です。

 

Dip SWの設定

 この機種では、ハードウェアディップスイッチは無く、内蔵 HDDの切り離し等の設定はソフトウェアディップスイッチで設定します。呼び出し方は、電源投入後もしくは、リセットボタンを押してから 「HELP」 キーを押します。

 

拡張スロット

 拡張スロットは、PnP (プラグアンドプレイ) に対応しています。Cバススロット (汎用拡張スロット) が 4スロット、PCIバススロット (リビジョン 2.0) が 3スロットですが、Millenniumを搭載しているため、標準では空きスロットは 2スロットです。なお、このマシンは、デフォルトでは IRQが殆ど空いていないので拡張の際には注意が必要です。(^ ^;;

 また、1995年 11月以降発表のパソコン全機種で、Cバスリフレッシュ機能が省かれました。そのため、ICM製 SCSIボードの 「IF-2769」 等、この機能を必要とする Cバスボードは、ボードからのデータ読み出し時にデータ化けなどの不具合が発生し、正常に動作しないので注意が必要です。

 

その他の特徴

 このパソコン特徴は、オフィスへの一括導入を狙ったキャッチコピーが示すように、オンボード PCI接続の LAN機能 (100BASE-TX/ 10BASE-T対応、PC-9821X-B06相当) を搭載しているため、100BASE-TXコネクタが付いています。これにより、100Mbpsの高速なネットワークが構築できます。
 なお、Xv13/W16, Xv20/W30に搭載されている、intel製チップの i82557または、i82558は、チップの発熱がかなりあり、壊れ易いそうです。気になる方は、念の為、ヒートシンクをつけておくと良いでしょう。

 また、筐体がミニタワー型ということもあり、デスクトップに比べ、メモリやハードディスクの増設や交換が行いやすくなっています。欠点といえば、本体カバーを開けるのに 8本のネジを外さなければならないことで、頻繁に開けるには、かなり面倒です。(T_T)

 さらに、筐体に、盗難防止として市販の鍵を装着することにより、本体カバーをロックして開けられないようにできたり、パワー ONパスワード機能やデータ流出を防ぐ I/Oロック機能等、セキュリティー機能が強化されています。パワー ONパスワード機能やデータ流出を防ぐ I/Oロック機能等、セキュリティー機能が強化されています。でも、パスワードを忘れると大変なことになるので、むやみに設定しないほうがいいでしょう。(^ ^;;

 なお、このセキュリティー機能の I/Oロック機能を利用すると、FDDや シリアル I/F、プリンタ I/Fの割り込み (IRQ) を開放できます。

 他に、ATX電源なので、タイマー等による自動電源 ON機能も搭載しています。ちなみに、電源容量は最大 200Wなので、消費電力の大きい HDDを 2ドライブ搭載したり、CPUを K6-IIIに換装するなどフルに拡張すると、電力が足らなくなる可能性があります。(T_T)


 ちなみに、CPUの換装とメモリの増設の方法などは Xa16/W30とまったく同じなので、Xa16/W30ネタを参考にしてください。(^ ^;;


<< メモリの高速化 >>

はじめに

 K6-IIIを搭載すると、マザー上のセカンドキャッシュがサードキャッシュとして動作しますが、Xa/Wや Xv/W型番で、メルコ製 CPUアクセラレータを使い K6-III化する場合に、起動しなくなる (特に、PCIタイプの SCSIボードを増設していると顕著。) 等、不具合が生じるので、必ずセカンドキャッシュを抜かなければなりません。まれに、セカンドキャッシュを抜かなくても、動作することはありますが、Windowsでは、フリーズしたりシステムが不安定になることがあるので、抜いておいた方が無難です。
 また、512kB有っても 5%ほどの効果しかなく、このセカンドキャッシュのソケットは、何度か抜き差ししていると、接触が悪くなりやすく、認識されなくなったり、エラーが出たりします (^ ^;;) ので、この際、抜いてしまうことをお勧めします。

 そこで、セカンドキャッシュを抜いた代わりに、ソフトで、チップセットのレジスタをいじって、メモリアクセスを高速化して取り返しましょう。(^-^)

 

INTELSAT

 まず、カルビ氏が作成された「INTELSAT」というフリーソフトをダウンロードしてください。このソフトは、Vector に有ります。
 この INTELSATは、PCIチップセットのレジスタを操作することにより、メモリアクセスのタイミングの変更など、細かいチューニングができるソフトです。ただし、使用法を誤ると、データの破壊や、本体が正常動作しなくなりますので、使用前に必ず添付の説明書を読んでください。

 なお、Win NT系の OSでは、そのままでは利用できません。以下の方法は、MS-DOS, Windows3.1/95/98での利用を前程にしています。

 

メモリの高速化

 ダウンロードしたら、「INTELSAT」を コマンドラインから、

INTELSAT_58_D5 (_はスペースの意味)

と入力します。

 すると、通常では OFFの TurboReadが ONになり、Windows 9xでは、体感でも分かるほど動作が機敏に感じるようになります。ただし、これは、チップセットが i430HXで、セカンドキャッシュを外していないと使えませんので、その他の場合や機種では、最悪データの破壊につながりますので絶対に使わないでください。

 なお、セカンドキャッシュを搭載している場合では、

INTELSAT_58_55 (_はスペースの意味)

が最速となります。

 

ECC解除

 さらに、ECCを解除すると、若干、メモリアクセスが高速化します。

INTELSAT_90_00 (_はスペースの意味)
INTELSAT_50_0B

 これらは、バッチファイルを作り、そこへ、ショートカット (Windows9xの場合) を作ると便利です。

 

結果

 どのほど高速化されたかは、ベンチを取るとわかりますが、「HDBENCH」では、結果がわかりにくい (というよりほとんど変化無し (^ ^;;)) ので、グラフィック系ベンチマークで有名な 「Final Reality 1.01」 を使いました。
 グラフィックボードは、GA-SV432/PCIで、ドライバのバージョンは、2.00、バスマスタ版です。さらに、Horiguchi氏の 「WA monitor II」 によりライトコンバイニングをしています。以下に、結果を示します。

  Over All 2D 3D Bus Transfer
ノーマル 2.30 1.85 2.72 1.67
TurboRead ON 2.60 2.46 2.84 2.02
ECC解除 2.64 2.57 2.84 2.03

 このように、大幅に高速化されることがわかります。 (^-^) ちなみに、GA-PII8/PCIでも、1.98 -> 2.27とほぼ同様な変化が見られました。

 また、Yone氏の 「MemorySpeed (Ver. 1.1)」 で、メモリアクセス速度を測定してみました。CPUは、AMD製 K6-IIIE+ 600MHz動作、メモリは、MELCO製 「EMH-E」で、容量 256MBです。

INTELSAT設定 TurboRead OFF (標準) ON ON
ECC ON (標準) ON OFF
測定領域 DataSize Rate (MB/Sec)
CPU内蔵
L1キャッシュ領域
4KB 1271.00 1263.34 1310.72
8KB 1664.41 1669.71 1667.05
16KB 1923.99 1923.99 1923.99
32KB 1889.33 1889.33 1889.33
64KB 1048.58 1059.17 1059.17
CPU内蔵
L2キャッシュ領域
128KB 307.95 859.49 870.19
256KB 139.07 337.16 398.70
PC内蔵
メモリ領域
512KB 55.16 74.08 75.49
1024KB 43.10 61.54 63.47
2048KB 39.78 57.35 59.02
4096KB 38.25 55.58 57.17
8192KB 37.54 54.57 56.34
  Average 704.85 775.44 785.89

 この結果ですが、データサイズ 4KB〜 256KBまでは、CPUに依存する値なので、今回は気にすることは有りません。注目すべきは、データサイズ 512KB〜 8192KBで、標準と、TurboRead ON時では、アクセス速度が大幅に向上しているのが分かります。また、ECCを解除を併用することにより、わずかながら、向上しているのが分かりました。(^-^)


<< CPUの換装 HK6-MS600P-NV4編 >>

はじめに

 今、メーカーのカタログにも載らず、数量限定 (500個らしい) で密かに流通している CPUアクセラレータがあります。メルコの「HK6-MS600P-NV4」 です。AMD製 K6-IIIE+ 550を搭載し、メーカー保証つきながら 600MHzのオーバークロック動作を実現させる、最新の CPUアクセラレータです。この CPUアクセラレータが採用している K6-IIIE+ 550は、メルコが 600MHzで動作するものを選別したものです。(^ ^;;

 このCPUアクセラレータに使用されている NV4下駄は「アドバンスド・クロックマルチプライヤ・テクノロジ」を搭載し、ベースクロックを下駄上で 2倍 (設定により 1.5倍も可) に引き上げてから CPUに供給する機能があり、ベースクロックの低い PCでも、結果的に 6倍速以上で K6シリーズを動作させる事ができます。このため、ベースクロック 66MHzのマシンで、 CPUを 400MHz以上で動作させる場合には必須の部品です。

 また、Socket 5搭載の一部の 98シリーズで、K6シリーズを搭載しようとすると、BIOSの問題から起動しないと言う問題が発生することがあります。この対策として、魔法機能 (A20ピンマスク機能) を搭載しています。

 ほかに、標準で搭載している Pentiumと K6-IIIE+は、動作電圧が違うので、レギュレータによる電圧変換機構も搭載しています。

AMD K6-IIIE+ プロセッサ

 この K6-IIIE+は、モバイルPC用 CPUの K6-III+ の後継にあたり、2001年 2月現在、最大 550MHzの CPUが機器メーカー向けに発売されています。この CPUの特徴は、従来の 256kBのフルスピード (コアクロックと等速) L2キャッシュ、拡張命令のエンハンスド 3D NOW!に加え、OSやソフト側から CPUの内部逓倍設定を変更できる、パワー NOW!を搭載し、さらに、製造プロセスの改良により、低電圧動作、低消費電力を実現した、Socket 7では (おそらく) 最後の CPUです。 K6-IIIE+では、用途によって標準電力版と、低消費電力版の 2つがあり、低消費電力版では、2.0V以下の低い電圧で動作します。

以下は、K6-2, IIIシリーズの仕様です。

AMD製 K6-2シリーズ

CPU名 動作クロック L1 Cache L2 Cache MMX 3D Now! Enhanced 3D Now! Power Now! コア電圧 I/O部電圧 対応Socket
K6-2 266〜533MHz 64kB 2.2V/2.4V 3.3V 7
K6-2+ 450〜533MHz 64kB 128kB 2.0V 3.3V 7
K6-2E+ 400〜500MHz 64kB 128kB 2.0V 3.3V 7
K6-2E+ (低消費電力版) 350〜450MHz 64kB 128kB 1.4〜 1.8V 3.3V 7

AMD製 K6-IIIシリーズ

CPU名 動作クロック L1 Cache L2 Cache MMX 3D Now! Enhanced 3D Now! Power Now! コア電圧 I/O部電圧 対応Socket
K6-III 400〜450MHz 64kB 256kB 2.2V/2.4V 3.3V 7
K6-III+ 400〜500MHz 64kB 256kB 2.0V 3.3V 7
K6-IIIE+ 400〜550MHz 64kB 256kB 2.0V 3.3V 7
K6-IIIE+ (低消費電力版) 400〜500MHz 64kB 256kB 1.4〜 1.8V 3.3V 7

今回は、この「HK6-MS600P-NV4」を使い、Xv20/W30で 600MHzを目指しました。

 

MS600P-NV4の取りつけ準備

 CPUアクセラレータを取りつける前に、付属のディップスイッチ設定表を確認し、NV4下駄の設定を PC-9821Xv20/W30用にします。
 次ぎに、PC本体からコンセントを抜きます。Xv20/W30の電源は、ATX電源なので、電源が切れていても、マザーでは通電状態になっています。コンセントを抜かないで作業をすると、感電したり、マザーを破壊する可能性がありますので、忘れず (面倒がらず (^ ^;;)) にコンセントを抜きましょう。

 

MS600P-NV4の取りつけ

 設定が終わったところで、本体のカバーを開け、元々付いている CPUクーラーと CPUをソケットのレバーを上げて外します (この CPUは問題が起こった時のために大事に保管しておきます)。

 また、K6-IIIE+の内蔵 セカンドキャッシュの影響で、誤動作を防ぐため、セカンドキャッシュメモリを外します。この辺は意見が分かれますが、ノーマルの Pentiumでも何度か抜き差ししていると、しばしば、接触不良などで 「2ND CACHE ERROR」 をはきますので、不安定要素は極力除いておいた方が良いと思います。

 外したら、CPUアクセラレータをソケットに取り付けます。取りつけたら、HDD, CD-ROMなどから付属の分岐ケーブルで電源を取ります。
 なお、CPUの交換では、データの破損があり得るので、電源を入れる前に HDDの信号ケーブルは、外しておいた方が無難です。

 あとは、本体のカバーを開けたまま電源を入れて 「ピョッ」 (P54C 200MHzのときより音のタイミングが速くなります) と言えばとりあえずは成功です。
 もし、ここで、何も音がしなかった場合や焦げ臭かったり、煙が上がるようだったらすぐに電源を切り、コンセントを抜いて、もう一度、下駄の設定や接触不良、N4下駄の場合は、改造箇所などをチェックし直してください。それでも駄目な場合は、N4下駄のタイミングの設定を変更します。SW1の 3〜 6の 4ヶ所が相当し、16通りの設定ができるので、起動するまで一つづつ試していきます。

 次ぎに、FDから DOS等を起動します。これが正常に起動するか確認し、問題が無ければ、HDDに信号ケーブルを接続し、HDDから OSを起動します。これも正常に起動すれば、作業は終了です。ここで起動に失敗、起動中に強制リセット等、正常に OSが起動しない場合も、先と同様に NV4下駄のタイミングの設定を変更します。

 万事正常に動作したら、本体のカバーを閉じて、仕上げに K6-IIIE+のパフォーマンスを引き出すため、使用する OSにより Horiguchi氏の 「WAmonitor II」 等のフリーソフトのキャッシュコントローラをインストールします。なお、「WAmonitor II Ver. 0.57」 は、K6-2E+, K6-IIIE+にも対応した K6シリーズ用キャッシュコントローラです。

 また、K6-IIIE+では、パワー NOW!機能を利用することにより、下駄の設定をいじることなく瞬時に動作倍率を変更することができます。(^-^) この機能は、うるり氏の 「K6 Control」 と言うフリーソフトを利用することで設定できます。自分の場合は、オーバークロック耐性が低いためか、666MHzでは、ハングアップして設定できませんでした。(^ ^;;) もちろん、533MHzへのダウンクロックも可能です。

 

結果

 以上で、K6-III 400MHzからの換装では、はっきり分かるほど体感速度が上がります。フリーソフトのベンチマークツール等で動作周波数や MMX機能、3D NOW!機能などが ONになっていることを確認してみてください。(^-^)

 では、お約束のベンチマークです。「HDBENCH Ver 2.610」 (EP82改/かず氏) で測定しました。測定時は、「WAmonitor II Ver. 0.57」 でライトコンバイニング (WC) を設定をしています。

★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★
使用機種 PC-9821Xv20/W30
Processor AMD K6 597.0MHz [AuthenticAMD family 5 model D step 0]
解像度 800x600 65536色(16Bit)
Display スタンダード ディスプレイ アダプタ (9821 シリーズ)
Display GA-S2K32/PCI Display Driver for Windows9x
Memory 260,608Kbyte
OS Windows 98 4.10 (Build: 2222) A
Date 2001/ 2/18 20:46

SCSI = I-O DATA SC-UPCIシリーズ

A = QUANTUM VIKING II 9.1WSE Rev 3506
BCD = IBM DDRS-34560W Rev S97B
E = GENERIC NEC FLOPPY DISK
F = KONICA OMD-7061 Rev 3.02
G = PIONEER CD-ROM DR-966 Rev 1.00

ALL Text Scroll DD Read Write Memory Drive
25723 36879 45604 57846 6012 32542 565 37 13653 12688 23149 A:10MB

 ベースクロックが、66MHzなので、微妙に600MHzを超えないのが残念です。なお、DDが 37になっていますが、選択している解像度や、ドライバにより、数値が通常の半分になってしまうようです。

 ついに、Xv20/W30は、600MHzに到達しました。これで、あと 2、3年は、十分にメインでいけます。(^-^)


<< メモリを 512MBまで搭載する >>

はじめに

 Xv20/W30や、Xa16/W30等、i430HXマザーの X MATEでは、72pin ECC対応 EDO SIMMを、マザーボード上の 4カ所の SIMMソケットに増設または標準のものと交換し、最大 256MBまで増設できます。

 というのは、NECが正常動作を保証する、公証の最大値です。しかし、i430HXチップセットが認識できるメモリの最大値は、512MBで、64Mビット DRAM (1チップ辺り 8MB) に対応しているので、PC/AT互換機やサーバ用の 1枚辺り 128MB以上の SIMMも自己責任で使用できます。
 ただし、全てが動作するわけではなく、PC本体や、他に搭載している SIMM等との相性により、正常動作しない場合もあります。

 そこで、今回は、1枚 128MBの 72pin ECC対応 EDO SIMMである、バーテックスメモリー製 「VES-128M-ECC」 を 4枚使い、Xv20/W30に搭載してみようと思いました。(^ ^;;

 

バーテックスメモリー製 「VES-128M-ECC」

 この SIMMは、同社製 「VES-128M」 という 72pin EDO SIMM上に、ECC用の DRAMチップをスタックした物で、EDO SIMMの需要が減っているため、価格が高騰している中、35,800円 (税別) と低価格で、大容量を実現した物です。しかも、3年間の保証付です。(^-^)
 ただし、その構造上、スタックした部位に手を触れたり、ショックを与えたりしないよう取り扱いには十分注意する必要があります。(^ ^;;

 ちなみに、Rv20, RvII26では、1GB (1,024MB) まで、i430HX搭載の X MATEや、R MATEデスクトップ (Ra20/N12を除く) では、512MBが最大のようです。

 特に、「VES-128M-ECC」 を使用したメモリ 512MB化では、Xa/W等デスクトップモデルでは、轟沈報告が無く、Xv/W等タワーモデルでは、轟沈報告 (「どるこむ」より) が多いようです。(^ ^;;

結果

 実際に、今まで搭載していた、メルコ製 「EMH-E-128MK」 2セット (当時、新品だったので、10万近くしました (T_T)) の代わりに、 「VES-128M-ECC」を 4枚搭載してみました。搭載直前に、Xv/Wの轟沈報告を見かけたので、それはドキドキものでした。(滝汗)

 電源を入れると、メモリカウントが始まり、256MBを突破し、512MB全容量を認識しました。(^-^)

 念の為、フロッピーから起動し、「HIMEM.SYS」 の 「TESTMEM」 オプションで、メモリのチェックをしてみた所、問題無かったので、再起動し、Win 98SEを起動してみました。こちらも全く問題ありませんでした。今の所、このページを編集していますが、「INTELSAT」 を使わない限り、トラブルは起こっていません。

512MB認識

 さて、Win98SEで、保証外の 512MBも積んで何になるという方も居られるでしょうが、この Xv20/W30で、CGを描くことが多いので、512MBのメモリがあると何かと助かります。また、将来、Windows 2000でファイルサーバにする時でも、これだけ有れば、かなり使えると思っています。(^-^)

気づいたこと

 「INTELSAT」 で 「INTELSAT 58 D5」 や 「INTELSAT 58 55」 と言った高速化ができなくなりました。これが、自分の Xv20/W30だけで起こるのかどうかは分かりませんが、ベンチマーク命の方は、良く考えた方が良いと思います。

 なお、「INTELSAT 58 D1」 や 「INTELSAT 58 51」 は通るので、ECCの無効化と合わせて、高速化することはできます。(^ ^;;

 


<< PCIバス拡張 BOXで PCIバスを増設する >>

はじめに

 現在、PCを拡張する手段として、AGPバスや、64ビット版 PCIバスなどが登場していますが、やはり、最も基本となっているのは、32ビット PCIバスです。データ転送が 133MB/sと高速なうえ、1スロットで複数の機能を搭載したり、他の PCIボードと割り込みを共有できたりと、とても便利です。

 PC/AT互換機のタワーモデルでは、5スロット搭載しているのが一般的ですが、残念ながら、PC-9800シリーズでは、一般的な、デスクトップで 2スロット、タワーモデルで 3スロットと少なく、それ以下のモデルも少なくありません。これでは、Windows 95以降の OSを扱う上で、どうしても拡張手段が限られてしまいます。

 そこで、PCIバスを増設したい訳ですが、増設するには、二つの方法があります。

 一つは、PCIスロットをハンダ付けするなど、マザーボードを改造する方法です。いままでは、この方法以外ありませんでした。それなりの知識と腕があれば、改造するのも良いですが、不可逆な改造となるので、なるべく避けたいところです。

 そして、二つ目が、今回のテーマである、PCI拡張 BOXです。これは、PCIバスブリッジを搭載したボードを PC本体のスロットに挿して、複数の PCIバススロットを PC本体の外側に増設するユニットで、主に、工場や、PCIボードの開発などで、使われるものです。いままでは、FBI社の製品が一般的でしたが、非常に高価であり、PC-9800シリーズでは、使用できない事がわかっています。

 

JBS製 PCI-EB-4F (ふえ太郎)

 その後、登場したのが、今回使用した、日本データシステム株式会社 (JBS) 社の、「PCI-EB-4F (ふえ太郎)」です。フルサイズで、バスマスタ対応の PCIバススロットを 4スロット増設でき、冷却用の 8cmケースファンが搭載されていて、発熱の多いボードでも安心です。おまけで、3.5"ディスクベイがついています。また、組み込み用の電源と、筐体のない、拡張キットの 「PCI-EB-4PK」も有ります。そして、この製品の最大の特徴は、なんといっても値段が、59,800円 (拡張キットは、49,800円) と安いことです。いままでの、この手の製品の半額以下となっています。仕様などの詳細は、以下のページをチェックしてください。

 日本データシステム (JBS) 株式会社のページ http://www.jds.co.jp/

 なお、この製品は、PC-9800シリーズでの動作は保証していません。利用にあたっては、全て自己責任でお願いします。また、PC/AT互換機でも、PCI-to-PCIブリッジを認識できない機種 (i430NX機など) でも動作しません。購入の際は、十分ご注意ください。


 購入は、JBS製品を扱っている販売店から取り寄せできます。自分は、ここの会社から取り寄せました。自分の場合は、お盆と重なったので、取り寄せには、受注後、およそ、3週間程度かかりました。

 浜田電機 http://www.hamada-dk.com/shop/

 


98シリーズでの動作実験

 まずは、PCIチップセットに、i430HXを搭載した、PC-9821Xv20/W30で、実験してみました。OSは、Windows98SEです。この機種以外でも、PC-9821Xa13/W12, Xa16/W16, Xa16/W30, Xa20, Xa200, Xv13/W16でも同じです。

 取り付け方は、PC側に、PCIブリッジの載ったボードを挿し、次ぎに、そこへ、PCI拡張ボックスからのびるケーブルを接続します。接続が終わったら、PCI拡張ボックスの電源ケーブルを、PCのサービスコンセントに繋いでおきます。

 電源を入れ、OSが立ちあがると、PnPで、「PCI-to-PCIブリッジ」が 2つ認識され、OS標準のドライバが組みこまれます。ここで再起動し、システムのプロパティで、「黄色 (!)や、赤色 (x)」がついていなければ、動作 OKです。

 あとは、お好みの PCIバスボードを、好きなだけ増設できます。(ぉ

 自分の場合、以下のような状態で、全ての機器が、動作しています。また、1年以上、日常的に利用していますが、PCI拡張 BOXが原因と思われる、エラーや異常は一度もありません。

PCIスロットの位置 スロット番号 メーカー名 製品名 種類
Xv20/W30本体側 #1 I-O DATA GA-SV2K32/PCI グラフィックアクセラレータ
#2 JBS PCI-EB-4F PCIブリッジの載ったボード
#3 I-O DATA SC-U2PS Ultra2 Wide SCSI I/F
PCI拡張 BOX側 #1 I-O DATA GV-BCTV4/PCI TVチューナ&ビデオキャプチャ
#2 I-O DATA USB2-PCI USB (2.0) I/F
#3 Labway Xwave6000 サウンドボード
#4 玄人志向 IEEE1394V2-PCI IEEE-1394 I/F

 

PCI-EB-4Fの動作状況

 Windows98SEで動作させた場合の動作状況は、以下のようになっています。記載のない機種については、実機を持っていないので、不明です。

PCIチップセット 98シリーズでの主な採用例 動作状況
intel 430NX 初代 Xa/Xt, SV-98/2など。 BIOSで、PCIブリッジを認識しないため、動作不可。
intel 430HX Xa/W型番、Xa20, Xa200, Xv/W型番、FC-9821Kaなど。 動作可能。
intel 430VX Valuestar (流星、青札)、Xc16以降の Xcなど。 検証中。
intel 440FX RvII26, RsII26を除く MATE-R。 動作可能。
VLSI Wildcat Xa/C,K,R型番、Valuestar、CanBe、FC-9821Xaなど。 G8VSUでは、PCIバス周りに不具合があるため動作不可。それ以外では不明。
RCC Chanpion1.0 RvII26, RsII26。 動作可能。

 ただし、ここで、動作可能となっていても、あくまでも自分が調べた結果であって、自分やメーカーが動作を保証しているわけでは有りません。その PCの状態、動作環境によっては、正常動作しない可能性がもちろんあります。


使用上の注意点

 この製品の使用にあたって、自分で気付いた注意点を挙げておきます。

  1. PC稼動中に、PCI拡張ボックスの電源を切ったり、ケーブルを外したりしない。
  2. 筐体ファンの騒音が大きい。
  3. 動作時のノイズが激しい。

 特に、1.については、重要で、100%フリーズします。HDDデータの消失や、最悪、PC本体や、拡張ボード、拡張ボックスの故障にもつながりますので、接続は、しっかりと行い、うっかり、PC稼動中に、PCI拡張ボックスの電源を切ったりしないように気をつけてください。

 2.の筐体ファンについては、ファンの電源コネクタを外せば、静かになります (筐体ファンが売りの一つなんですが (^ ^;;)。拡張ボックスの電源部にも小さいファンがあるので、よほど、発熱の激しいボードでもない限り、大丈夫だとは思いますが、最悪、ボードや、拡張ボックスの故障にも繋がりますのでご注意ください。この辺は、自己責任でどうぞ。(^ ^;;

 3.については、この製品は、本来、商工業地域で使用されるためのものだからです。PCI拡張ボックスの動作時には、激しいノイズが発生します。これは、SV-98 model 2や、FC-9800シリーズの比では有りません (^ ^;;。特に、テレビや、ラジオは影響を受けやすく、テレビでは、画面にノイズが走ります。特に、集合住宅などでは、設置場所に注意が必要で、場合によっては、適切な対策を取る必要もあります。他にも、このノイズから、PCのデータが盗まれるかもしれません。(爆

 以上の点には、くれぐれもご注意ください。m(_ _)m

 

使用上の問題点

 ただし、この拡張 BOXの使用にあたって、98シリーズでは、以下の問題が発生することが分かっています。

  1. PCIブリッジを認識できない機種では使用できない。
  2. 本体側の BIOSで、PCIブリッジを正常に認識できていない (PCIセットアップでは、無しになっている)。
  3. Windows98/98SE以外の OSでは、そのままでは、正常動作しない。
  4. PCI拡張 BOX側では、BIOSを搭載したボードは、正常動作しない。
  5. PCIブリッジを搭載したボードを併用する場合は、高い確率で正常動作しない。
  6. VLSI Wildcat搭載で、「G8VSU」など、データ化けを起こし易い機種では、正常動作しない可能性が有る。
  7. PCIブリッジを通過するため、データ転送速度が、若干低下する。

 1.については、お約束です (^ ^;;)。PCIチップセットに、i430NXを搭載した、初代 PC-9821Xa/Xt, SV-98model2等では、動作しません。

 2.3.については、同じ原因によるものです。NECは、98シリーズで、このような機器の使用を想定していなかったことが主な原因で、PCI BIOSが PCI-EB-4Fのボード部分を認識できません。Windows98/SEのように、OS側が、PCI BIOSで認識していないボードに対し、IRQルーティングを行い、IRQを自動で割り当ててくれれば、動作しますが、それ以外の OSの場合、Windows95/3.1/NTでは、PCI拡張 BOXが認識されず、Windows2000では、二段の PCIブリッジがリソースの競合で動作しません。

 現在では、まりもさんのフリーソフト 「CHACHA」 を利用し、PC起動時に、IPL段階で、PCIブリッジの設定をすることで、Windows2000でも動作するようになります。配布場所へは、通信課からどうぞ。

 4.についても、2.に絡んでくる問題です。PCI拡張 BOX側に増設した、BIOS搭載のボードは、ボード上の BIOSが認識されません。よって、SCSI I/Fや、Ultra/ATAボードなどのストレージ系ボードでは、ブートができません。また、グラフィックアクセラレータボードでも、VGA BIOSが認識できないため、通常 98シリーズでは、問題ありませんが、ボードのドライバによっては、動作しないものがあります。I-O DATA製品は、GA-VDB16/PCI等、ほとんどのボードが正常動作しません。一方、メルコ製品は、WGP-FXN等のボードが正常動作することが知られています。
 
なお、その他のボードでも、PCIブリッジ経由の接続が不可であったり、製品のドライバによっては、動作しない可能性があります。

 5.については、PCI拡張 BOX側ではもちろん、PC本体側でも、他にPCIブリッジを搭載したボードがあると、リソースが異常となり、高い確率で正常動作しません。PCIスロットを変えたり、PCI拡張 BOXのスロットに挿しても動作しない場合は、あきらめましょう。これも、98シリーズの PCI BIOSによる問題で、回避不可能です。

 6.については、PCIブリッジを搭載した、複合 SCSIボード CHANPON1でいわれていたことですが、VLSI Wildcatで、「G8VSU」 など、PCIバスに不具合を持つマザーを搭載した機種、PC-9821Xa/K型番などでは、正常動作しない可能性があります。自分は、「G8VSU相当」搭載した FC-9821Xa model 1で実験してみたところ、「PCIホスト CPUブリッジ」と誤認され、削除して、手動でドライバを入れたりしてみましたが、結局 PCIブリッジとして使用することができませんでした。このような場合は、マザーを改造することで、回避できるそうですが、確実では有りません。
 また、改造したことで、PCI-EB-4Fが、確実に動作するというものでもありません。Wildcat搭載機の方は、ご注意ください。

7.PCIブリッジを 2回通過する関係で、データ転送速度は、オンボード PCIスロット搭載時よりも若干低下します。サウンドボードなどは、ノイズが発生する場合があります。これに関しては、速度よりも、より多くの PCIボードが使えるようになるということで、目をつぶりましょう。(^ ^;;

 

最後に

 以上のように、制限は、いくらか厳しいですが、Xv20/W30や、Rv20、RvII26など、本体に PCIスロットが 3本ある機種では、PCIスロットを、合計 6スロット (Rv20や、RvII26等では、オンボードも合わせて、なんと、8スロット分!) も自由に使用でき、非常に便利に使えます。そこら辺の怪しいコンボカードなど、目ではありません。(ぉ

 また、デスクトップ等、PCIバスが、2スロットの機種では、本体側に、ブート可能なストレージ I/F、拡張ボックス側に、メルコ製 グラフィックアクセラレータボードの WGP-FXNを装着すれば、あと、3スロットが、自由に使えます。

 この製品を使う上で、それなりの知識が必要で、とても、万人に勧められるものでは有りませんが、98を使い倒すという意味では、面白い機器だと思います。(^-^)


 

 戻る Back

 表紙 index

このホームページに関する、ご意見、ご感想、ご要望等は、triss001@col.hi-ho.ne.jp までお願いします。