第2タワー建設

第2タワーを建柱する際は、数年前に第1タワーの経験もあるため、おおよその段取りは判っていました。 FTIのメンバーの方にもその後HAMフェアー会場等でお会いすることもありましたので、気心が知れていましたので、工事自体の不安はありませんでした。
ただ、昇降モーターへの給電電圧が200V(100Vでも可能だが、起動時に20A以上の負荷が掛かるとの ことで、200V給電を推奨された)のため、約50m程離れた母屋の主幹分電盤よりタワー設置場所近くまで配線をしなくてはならなくなり、近所の電気工事屋さんに依頼することとなりました。ついでなので、シャ ックへの給電も既存の給電線とは別に、100/200Vとも配線し、シャック内分電盤を設置する事となり、予想外の費用が発生する事となってしまいました。

基礎工事編

 基礎の大きさは、タワーのサイズが大きくなった分、大分面積・体積とも大きくなったようです。ただ、クリエートデザインの自立タワーで同等の25mものですと、更に大きくなり一辺が3mとかになり、相当基礎部もタワー下段の大きさも大きくなりますので、比較すればやはりコンパクトです。
基礎工事予定は2日を見ていましたが、今回も1日で完了し、2日目は朝方様子を見に来られた後、次 の現場への行かれましたが、建柱作業時の段取りのため、クレーン業者(今回は、小型のクレーン車を 庭まで入れ何とかできそうとの事で)を呼び、進入方法や家屋の屋根に接触はないか等の確認を行って いました。クレーン車が入らない場合は、蟹クレーン再登場ですが、タワーが大型になった分、蟹クレ ーンも一廻り大きいものを調達しなければならないとの事でしたが、数センチの余裕でクレーン車採用 となりました。

第二タワー基礎工事@ 第二タワー基礎工事A

建柱作業

 建柱作業当日は、FTIの社長以外現場フルメンバーではないかの5名に来てもらえました。 生コン量も多い事もあり、基礎工事から2週間を明け、建柱作業となりました。今回は梅雨時でもあり、 天気の心配をしていましたが、好天に恵まれ誰かの心がけの賜物かもしれません。 まずは、クレーン車が早朝に到着。庭先に乗り込んできましたが、やはり車重自体が重いため土の庭は、めり込んでしまいます。コンパネ養生をしましたが、メリメリと音を立てています。何回か切り返して クレーンの位置決めです。折しもクレーンの角度が悪くて事故があったニュースが流れた後だけに、慎重な作業でした。後からタワーを乗せた4トン車が入り屋根越しにタワーをつり上げる形態です。作業は、皆さんプロですから、サクサクと進んで行きます。クレーンに指示を出すジェスチャーや掛け声も専門用語!?があるのですね。クレーンの指示は全てFTIの方で行っていました。

第二タワー建柱工事@ 第二タワー建柱工事A
第二タワー建柱工事B

アンテナ設置

 アンテナ設置は、714XXと、CD78いう大物がありましたので、クレーン車がいる内にクレーンでつり 上げて設置をしました。確かに滑車を使って上げるにしても地上に広げておける大きさではありませんので、上で組み立てる方式になるのかも知れません。小物の830Vは私でも片手で第1タワーに設置できる様なものでしたから、彼らにしてみたら朝飯前の作業です。

第二タワーアンテナ設営工事@ 第二タワーアンテナ設営工事A 第二タワーアンテナ 第一・第二タワーアンテナ

タワーの特徴

 第2タワーは前途の様に、シャックからの距離が40m(同軸長で約80m)と相当に離れた場所に建設をせざるを得なかった事から、ケーブルロスも気になるところです。そこで直下型のアンテナ切り換え器を使用し、シャックまでは10D2Wの太めのケーブル1本で給電できるようにしました。また、直下型のアンテナ切り換え器(サガミエンジニアリングのCXS−4)とCD78のコントローラ用の制御ケーブルも個別に2本引くのはもった いないため、0.75mmの12芯VCTFケーブルで共有利用し、同軸、アンテナ制御、ローテータ制御、タワー制御ケーブル計4本で引き込みをしています。


その後

 第2タワーは、まだ建設して間もないためそれほどの評価や、個別に手を入れる事はしていません。第1タワーと7MHz、21MHzは重複していますが2本のアンテナを切り換えて使用してみると色々と面白事象も発見できます。また、片方を西向き、片方を北向きにしておくと運用時はとても便利です。