第1タワー建設

第1タワーを建柱する際は、はじめてのこともあり、何をどのようにするのかが想定できませんでした。基礎工事の当日朝、初めてFTIの方とも対面する訳でしたので、期待と不安の入り交じったような気分 でした。

基礎工事編

 基礎工事にきてもらったのは、見積りや下見でお世話になった塩野さんと東海林さんの2名でした。さっそく現場で、最終的な場所確認と簡単な工事概要を伺ってから基礎の穴堀の開始です。砂地ですので確かに掘削は楽そうですが、そのスピードには感服です。午前中には約2mの基礎の穴を堀あげてしまわれました。 その後、基礎部分となるアンカーを水平出ししながら、地上部の枠取りからつるす形で設置し、生コン車の到着を待ちます。前途のように建設場所には車輛は入れませんので、道沿いに生コン車を止め、そこからは、手押し車で生コンを運ぶ作業です。基礎の面積は思ったより小さめなのですが、やはり相当量が投入されて行きます。この作業も程なく終了し、最後は左官屋さんのごとく、基礎面を平らにして 基礎工事は、述べ6時間程度で終わってしまいました。おそらく、自分でやろうとすれば、穴堀だけで述べで2〜3日は必要でしょうし、作業後は体が動かなくなっていたことでしょう。

第一タワー基礎工事@ 第一タワー基礎工事A 第一タワー基礎工事B 第一タワー基礎工事C

建柱作業

 基礎工事からちょうど1週間後に、建柱作業となりました。あいにく前日はこの地では珍しく雪が降り地面はうっすらと雪化粧をしている状況の寒い日でした。まずは、先発隊の塩野さんと東海林さんが、基礎の確認とアンテナへのコーティグ材塗りをはじめます。アンテナの組み立ても説明書をみる事もなく、あっという間に3種の八木アンテナの組み立てが終わっ 頃に、蟹クレーンとタワーを積み込んだ八王子ナンバーのユニック車が到着。初めて実物をまじかで見 るタワーは、縮じめた状態でも大きく、重そうに感じたものでした。 ここからが、なかなかの難作業で、タワーの搬入はFTI特製の移動台車(軽自動車タイヤを台車に付 けたもの)で、道路から運び入れますが、立ち木や家屋が搬入路にあり、7mのタワーを運び入れるの はなかなか至難でした。もしこの段階で搬入できないとなるとどうするのでしょうか? この後、蟹クレーンの登場です。1.5mの幅があれば自走して入ってこれるハンディータイプ?のク レーンでも砂地を自走するとやはり重さで埋まりぎみでした。基礎位置に蟹が到着すると、ここからが 「蟹」といわれ所以で、4方向に足を延ばし(蟹は8本足ですが)、タワーをつり上げあっという間に 基礎に固定されました。

第一タワー建柱工事@ 第一タワー建柱工事A
第一タワー建柱工事B

アンテナ設置

 建柱作業までは、午前中に終わってしまい、午後からはアンテナの設営です。素人的には一番上に設置するアンテナから乗せて行くと思っていましたが、最下段のHF(218H)から6m(CL6DXX)、430M(272×2)、GPと順に上げて行きます。
これもタワー側に2名、下に1名の配置で、手際よく進められ、夕方までには設置が完了。恐れ入りる次第です。翌日は、ケーブルの敷設ですが、屋内への引き込み穴あけとかまでお願いしたこともあるのと、ケーブルの養生を丁寧にやって頂いていることもあり、この作業は結構時間が掛かったように思えました。後日、自分で6mの直下型プリアンプを乗せたり、監視カメラを設置した時に何が一番大変であったかを 考えると、このケーブル処理が一番手間の掛かったものでしたので、納得です。

第一タワーアンテナ設営工事@ 第一タワーアンテナ設営工事A

タワーの特徴

 今回設営のFDX-421-JPMは、センサーの位置を変えることで、最下点を変更することができます。今回建物の傍に設置したため、アンテナの向きによってはHFアンテナが2階の屋根(吹き抜けの明り取り部)に接触してしまうことがあり、本来最下点は7mですが9m位置を最下点として設定して貰いました。当然コントローラ側にも最下点の高さを設定する機能がありますので、表示上も一応は実態と合うようになって います。
また、リモート運用を主体としていますので、安全対策として、設定の風速以上をタワー設置の風速計が検知した場合、自動的に降下するオプションを付けています。若干低めに設定しているのと瞬間風速で検知して動作しますのでちょっとした風が吹くと降下しますが、不在時の安心感には貢献できるものです。

第一タワー風速計 第一タワーコントローラー

その後

 第一タワーには、その後第2タワー建設まで、仮設置したワークバンドDP(830V)や6m用直下型プリアンプの取り付け等を自前で行いましたが、基本構成は今のところ変わってはいません。
自分で取り付けたアンテナは、ちょっとした風が吹くと回転しまったりして、締めつけをきつくすると、 ネジ山をつぶしてしまったりと、たかがと思うようなことが上手く行かないものですが、プロ仕事は、そのようなこともなく健在です。当初は、住居2階のベランダに設置していた監視カメラをタワーの上段に設置してみました。パノラマカメラの感じです。

第一タワー50MHz直下型プリアンプ 第一タワー監視カメラ