運用で必要となる関連機器

リモート運用する場合の利用イメージを示します。(FT-2000Dを利用した場合の例を掲載してます)

運用で必要な関連機器と接続(RemoteServe側)

  1. Rig(FT-2000D)とパソコンの接続
    FT-2000DのCAT端子とパソコンをRS-232Cストレートケーブルで接続します。(USB変換で接続してもOK)FT-2000Dを操作するソフトウェアはメーカより無償提供の「PCC-2000」を利用します。HamDluxのような汎用ソフトでも利用は可能ですが、 PCC-2000を使用することで、全機能を操作できますのでなにかと便利です。
  2. Rig音声等をパソコンと連動させるRigのMICオーディオ、SPオーディオを始め、CW・RTTY/PSK等の通信信号を制御 し、パソコンと交換する必要があります。色々な接続装置も市販されていますし、音声だけだけなら自作することも簡易です。ここでは、米WestMountainRad社(輸入元EDC)のRigBlusterProを使用しています。主な特徴は、サウンドカードと無線機のすべての接続を備えたコンピュータインターフェース装置で、各無線機メーカー(KENWOOD,YAESU,ICOM)のMICコネクタ接続方式を内部ジャンパで設定し使用できます。

RigBlusterPro      ●機能概要
      @MICオーディオ←→サウンドカード
      ASP(Line)オーディオ←→サウンドカード
      BPTT信号←→無線機
      CCW信号←→無線機
      DRTTY信号←→無線機
      Eオーディオ信号イコライザ機能(ON/OFF可)

      詳細は、 http://www.edcjp.jp/WestMountainRadio/whatsRIGblaster.html を参照

  1. パソコンサウンドボード
    MIC/SPオーディオの入出力元となるパソコンの装置で、市販・自作用マザーボードでも必ず標準で付いてくる機能ですが、ここではあえて外付けのエフェクター機能付きAudioCaptureを使用しています。これは、当初自作用マザーボードに標準装備のサウンドボードを利用していましたが、実験で送受信音声とも非常に劣悪(ドラム缶の中でのモジュレーションのような感じ)でした。そこで先人であるJA5NSN局に相談をさせて頂いたところ、「回り込みの可能性、コモンモード電流の対策」「標準サウンドボードはおまけ機能で音質面でも推奨できない」等のご指導を頂き、当初RemoteShack側で使用しようとしていた USB接続のAudioCaptureで接続しなおしたところ、改善が見られたためそのまま利用しています。特にエフェクター機能を利用はしていませが、将来シャック内でHi-Fi SSBでもはじめようとする時の実験用にはなろうかと思います。
    詳細は、 http://www.roland.co.jp/products/jp/UA-4FX/index.html を参照
RemoteServe側構成

FLEX-5000A こうした環境を個別に作るのが面倒という方には、米「FlexRadio System社」 より、 FLEXシリーズとして、はじめからパソコンで制御するこを前提とした操作パネルもなにもないRigが$2,800程度で提供されているようです。私自身は、SDRを 触ったことがないため評価できませんが、メーカサイトを見る限りでは、ソフトウェア制御ならではの機能も色々ありそうです。現在、友人がこのシステムを利用したリモート運用を構築計画を立てていますので、実証後はご紹介できるかもしれません。
   FLEXシリーズのメーカサイト→ http://www.flex-radio.com/
   FLEX-5000A紹介動画   → http://dougakensaku.info/detail/pI4KRIMDb0Q


運用で必要な関連機器と接続(RemoteShack側構成)

 リモート運用側は、基本的にインターネットに接続できるパソコンと、Skype用のヘッドセット的なものがあれば運用は可能です。 但し、多少心地よく使用するために、下記のものを利用しています。

  1. 音声等をパソコンと連動させる
    ごく一般的なパソコンに接続できる、MICとスピーカーで問題はありません。但し、スピーカーで受信するよりはヘッドフォンで受信音を聞く方が、前途のSkype特性もあり運用はし易い感じです。ここで使用しているMICは、パソコンショップ等で販売されている、とても安価なダイナミックマイクを使用しています。
  2. パソコンサウンドボード
    RemoteServe側でも使用のUA−4FXを使用しています。これの利点はサウンドボードの場合は、SP/MIC等のレベル調整は、ソフトウェアで行いますので、パソコン画面にタスクトレイから呼出操作する必要がありますが、SP/MICともボリュームで操作できるので、こう言った利用には何かと便利です。簡易エフェクター機能が付いていますので、音声の入出力とも簡単な色付けを行うことができます。
    詳細は、 http://www.roland.co.jp/products/jp/UA-4FX/index.html を参照
  3. パソコンモニタ
    モニタも特に制約等はありませんが、ここではRemoteShack側パソコンに2台のモニタを接続し、利用しています。こうするこ とで、1画面でRemoteServer側パソコン画面をリモートデスクトップ機能で表示し、もう1画面で監視用カメラ画像を表示しておくと、操作及び監視を画面切替等せずに同時に見ることができます。1PC2モニタ構成は、これ以外の作業でも非常に便利で利用価値がありますのでおすすめです。