HomeContents



かなしみをのりこえるもの

どうして詩を書くんだと問われれば
どうしてだろうと考える

かっこのよい理由はつくれるが
ほんとうのところはなかなか浮かばない
かたちにするのはためらわれるがかたちにしないと不健康
ずうずうしくその曖昧な日常を言葉の集合体で救おうということなのだろうか

かなしみをのりこえるもの

そういった説明は口にはしないだろうが
あながち遠くない
真実をつかんでいるようなそんな気がした

日々の背中を後押しする
そんなものをみつけたのかもしれない

かといって人に薦められるというわけでもないが

かなしみをのりこえるもの
それはただの慰めというものでもないだろう
そんなものなら深く心には潜れない

読む者にとってその出会いが
のりこえるものか たちすくむものか とおりすぎるものか
それは 運命の巡りあわせである





Home  | 銅版画とポエム |  Poem 1page | NEXT-ラブソング | Contents 
●POEM_詩index

3つのラブソング ◆Three Form ◆詩ごとあそび ◆詩ごとあそび-2. Irony
詩モノ語り-「森の情景」(MIDIつき) ◆「少しだけの季節」
◆ かなしみ、そして
人として生まれあなたも 12月の語らい わかれ かなしみをのりこえるもの