PC98-NX PC-MY28A/E-5 Power Up
PC98-NX mate NXシリーズ スリムタワー型タイプ MEの 2007年秋、2008年春モデルの裏技についてまとめたページです
2014/ 5/ 18 更新
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NECの企業向け パソコン PC98-NX Mate NXモデル MEシリーズ。この項では、以下のモデルが対象です。
モデル名 | 発売時期 | 搭載 CPU | 動作 クロック | 搭載 チップセット | 拡張バス | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
MY30A/E-4 | 2007/10 | Core2 Duo E6850 | 3GHz | Intel Q35 Express | PCI Express (x16 LowProfile) 1スロット, PCI Express x1 1スロット, PCI 1スロット | Vpro対応 |
MY26A/E-4 | 2007/10 | Core2 Duo E6750 | 2.66GHz | Vpro対応 | ||
MY23A/E-4 | 2007/10 | Core2 Duo110Gd-S E6550 | 2.33GHz | Vpro対応 | ||
MY18A/E-4 | 2007/10 | Core2 Duo E6320 | 1.86GHz | - | ||
MY18L/E-4 | 2007/10 | Pentium Dual-Core E2160 | 1.80GHz | - | ||
MY18X/E-4 | 2007/10 | Celeron 430 | 1.80GHz | - | ||
MY30B/E-4 | 2007/10 | Core2 Duo E6850 | 3GHz | Intel Q35 Express | PCI Express (x16 LowProfile) 1スロット, PCI Express x1 1スロット, PCI 1スロット | Vpro対応 |
MY26B/E-4 | 2007/10 | Core2 Duo E6750 | 2.66GHz | Vpro対応 | ||
MY23B/E-4 | 2007/10 | Core2 Duo E6550 | 2.33GHz | Vpro対応 | ||
MY18B/E-4 | 2007/10 | Core2 Duo E6320 | 1.86GHz | - | ||
MY18M/E-4 | 2007/10 | Pentium Dual-Core E2160 | 1.80GHz | - | ||
MY18W/E-4 | 2007/10 | Celeron 430 | 1.80GHz | - | ||
MY26F/E-5 | 2008/ 5 | Core2 Quad Q9450 | 2.66GHz | Intel Q35 Express | PCI Express (x16 LowProfile) 1スロット, PCI Express x1 1スロット, PCI 1スロット | Vpro対応 |
MY31A/E-5 | 2008/ 5 | Core2 Duo E8500 | 3.16GHz | Vpro対応 | ||
MY30A/E-5 | 2008/ 5 | Core2 Duo E8400 | 3GHz | Vpro対応 | ||
MY28A/E-5 | 2008/ 5 | Core2 Duo E8300 | 2.83GHz | Vpro対応 | ||
MY20L/E-5 | 2008/ 5 | Pentium Dual-Core E2180 | 2GHz | - | ||
MY18X/E-5 | 2008/ 5 | Celeron 430 | 1.80GHz | - | ||
MY26G/E-5 | 2008/ 5 | Core2 Quad Q9450 | 2.66GHz | Intel Q35 Express | PCI Express (x16 LowProfile) 1スロット, PCI Express x1 1スロット, PCI 1スロット | Vpro対応 |
MY31B/E-5 | 2008/ 5 | Core2 Duo E8500 | 3.16GHz | Vpro対応 | ||
MY30B/E-5 | 2008/ 5 | Core2 Duo E8400 | 3GHz | Vpro対応 | ||
MY28B/E-5 | 2008/ 5 | Core2 Duo E8300 | 2.83GHz | Vpro対応 | ||
MY20M/E-5 | 2008/ 5 | Pentium Dual-Core E2180 | 2GHz | - | ||
MY18W/E-5 | 2008/ 5 | Celeron 430 | 1.80GHz | - | ||
MY28A/E-5T | 2008/ 5 | Core2 Duo E8300 | 2.83GHz | Intel Q35 Express | PCI Express (x16 LowProfile) 1スロット, PCI Express x1 1スロット, PCI 1スロット | Vpro対応 |
MY20L/E-5T | 2008/ 5 | Pentium Dual-Core E2180 | 2GHz | - |
MY型番は企業向けモデル、MJ型番は官公庁向けで、サポート体制が若干異なる。
モデル名の二桁の数字の後が B, G, M, Wのモデルは、Vista Premiumモデルで最小構成時のメモリが通常 512MBから選択できるのに対し 1GBからになる。E-5モデルで型番の末尾に「T」がつくモデルは、シンクライアントシステムモデル。ネットワークブート前提のため HDD未実装。
基本的な仕様や操作方法、BIOSの設定については、電子マニュアルが NECの公式サイト「121ware.com」の「商品情報検索」よりダウンロードできますので説明を省きます。
ここでは、マニュアルに記載のない非公式情報が中心です。ですので当ページの内容を NECのサポートに問い合わせること等は、サポートに対し迷惑な行為ですので絶対にしないでください。
また、当ページ内の情報をもとに機器の拡張や接続を行った場合は、改造行為に該当する可能性があります。この場合はメーカー保証が適用されなくなりますのでご注意ください。万が一故障した場合でもすべて自己責任でお願いします。
チップセットが E-1から E-3シリーズまでの Q965Expressから Q35 Expressに変わり、世代交代が明確になっています。FSB 1333MHzの CPUに対応するため処理能力が大幅に向上。また、内蔵グラフィック機能を Windows Vistaで最低限使える程度に絞るなどのチューンを経てチップセット自体の大幅な省電力化 (Q965 Express 比 50%)、45nm世代の CPU対応と合わせて省電力の面でも向上しています。
すべてのモデルで Windows Vista Buisinessを搭載しています。なお、Windows XPインストールサービスを購入時に選択することで、Windows XPも利用可能です。購入後の変更はできません。
Celeron, Pentiumといえども Core2アーキテクチャと明確に世代が異なるので、Windows XP, Vistaで Wordや Excel等のビジネスソフト中心、ネット閲覧、2D中心のゲーム程度であれば、まずストレスを感じません。
内蔵グラフィック機能は GeFoerce 6200といい勝負程度ですのでグラフィックカードを追加するだけで表示のもっさり感がだいぶ少なくなり、動画の観賞も余裕です。ただし、ロープロファイルタイプに限られるのでグラフィックカードを追加しても、高負荷な 3Dゲームには不向きです。
標準のアナログ RGB出力もきれいです。デジタル出力がほしい場合は、PCI Expressバス対応 ADDカードが必要になりますが入手が難しいので、安価なグラフィックカード (GeForce4 MX400, Quadro NVS等) を増設する手もあります。
マザーボードは、MSI製 MS-7415L2B (E-5モデル, LGA775)で、独自の形状になっており、一般のマザーボードとの交換は不可能です。CPUの交換は、Core2系統の CPUに交換可能です(後述)が、Celeron D, Pentium4といったネットバースト系は使用できません。ただし、電源ユニットの気供給電力と、冷却能力に注意が必要です。
すべてのモデルで、暗号化をハードウェアでサポートする TPMを装備、Core2 Duo, Core2 Quadの VT機能を組み合わせることで、ネットワークから BIOS設定等を管理できるVproテクノロジーに対応しています。
内蔵 SATA I/Fは、BIOS画面にモード設定項目が無いため AHCIに変更できません。IDEモード固定です。ただし、RAID機能搭載モデルは、ICH8R/DOのソフトウェア RAID機能を使用するため、RAIDモード固定となっているので、再セットアップ時要注意です (再セットアップガイド参照のこと) 。
RAIDの設定は、起動時にメッセージが表示されるので、その時に [CTRL] + [I]キーを押す事で設定メニューに入ります。
マザー上にもこれらの設定を切り替えるジャンパ等はないため、一般のモデルでチップセットの RAID機能を使用することはできません。
ちなみに、ATAPI機器は E-4モデルまでは IDE接続でしたが、E-5モデル以降は SATA接続 (スリムライン SATAコネクタ)で従来の IDEコネクタはマザーボード上にありません。E-4モデルまでの ATAPI機器を流用したい場合は変換アダプタが必要になります。
タイプ MEの筺体は、スリムタワー型ということもあり、筺体内の空間に余裕がありません。PCI Express x16スロットの横に小型の排気ファンがありますが、熱がこもりやすい印象です。
グラフィックカードを増設する場合は、カードの大きさがマニュアルに記載されている制限を超えないようにする必要があります。特に、ファンレスモデルで冷却用ヒートシンクの幅が広いものについては、E-1モデルに比べルーフカバー内側にある補強用の梁に溝があるためいくらか高さに余裕がありますが、干渉してカバーが閉められなくなる場合があります。
筺体のカバーは、従来のスリムタワー型と同じです。開けるには、横置きにした後、背面の二個のストッパーを下側に押し、ルーフカバーを一度手前に引きます。次に上に持ち上げると外れます。
このタイプでは、カバーの裏にある爪かみ合わせ部分が分かりにくく、ケーブルを挟んでしまったり、爪がずれてはまってしまったりとルーフカバーの閉めるのにコツが要ります。
フリーセレクションメニューの場合はフロントマスクのアクセントカラーが、ダークブルー、エレガントグリーン、エレガントシルバーの 3色から選択できた。標準は、ダークブルー。
ちなみに、E-5モデルは 2008年 7月に発生した筐体メーカの経営難による部材入手難 (公式リソース) によってMate NXシリーズ全体が一時受注停止に陥った影響をもろに受けたモデル。ちなみに、この時期、Maicro ATXマザーのタイプMAでは Mate NXシリーズとは異なり Express5800 110Gd-Sの筺体で販売された個体 (MY31A/A-X等) がある。仕様は MY31A/A-5等と同じ。
CPUファンの音は、4cmファン 2個を使用していますが、静かな印象です。ただ、発熱の多い CPUでは高負荷時に耳障りに感じることもあります。筺体ファンは、CPUファンの音にかき消され気になりません。ファン付きのグラフィックカードを増設しなければ、まぁまぁ静かです。
電源は、DELTA製 240Wです。Core2系 CPUなので、いくらか余裕がありますが、グラフィックカードを増設する場合は注意が必要です。搭載できるグラフィックカードの目安としては、GeForce 8400GSや、GeForce 9400、GeForce 210、Radeon HD4350等のローエンド向けが発熱も含めて限界だと思います。また、冷却ファンのついたものを選ぶ方が無難です。
Mate NX タイプMEシリーズを流用した互換機ともいえるモデルが存在します。Mate NXシリーズとは、ハードウェアに違いはありませんが、筺体のアクセント色や BIOSの一部、保証内容、サポート体制が異なります。
OSのバックアップが入ったリカバリー CD等の使いまわしはできません。
同じ NECのワークステーションモデル。アクセント色はブルー。グラフィック機能のオプションで、二画面出力可能な PCI Express x16でロープロファイル対応の Quadro系カードを選択できる。ハードウェア仕様などは全く同じ。
三菱電機 (三菱電機インフォメーションテクノロジー) の法人向けパソコン apricot CXシリーズで、E4, E5シリーズが本稿で該当する機種。アクセント色はエメラルドグリーンで本家よりも爽やかな印象 (^ ^;;)。ハードウェア仕様などは全く同じ。
パナソニック (パナソニック メディコムネットワークス) の医療機関向け診療所用電子カルテシステム Medicom-DP/Xシリーズのコンピュータとして NECが OEM供給しています。アクセント色はブラウン。ハードウェア仕様などは全く同じ。元々は三洋電機系列で有った事から SANYOロゴの本体もある。
CPUの交換は動作保障外で、保証期間内でもサポートが受けられなくなるので自己責任でお願いします。
E-4モデルでは、チップセットが Intel Q35 Expressですが、BIOSが Core2系 45nmタイプの CPUに対応していないので E-1〜 E-3モデルと同様に 65nmタイプの CPUのみ使用できます。
E-5モデルでは、チップセットが Intel Q35 Expressかつ E-4モデルの様な BIOSによる制限も無いので Core2系 45nm、65nmタイプの CPUのほとんどが使用できます。
Celeron、Pentium Dual-Core搭載モデルでも Intel VT (Intel Virtualization Technology) 対応の CPUを搭載すれば、VT機能を自動認識し Vpro (ネットワーク経由で BIOSにアクセスできる機能等) の機能を使用できるようになります。
Intel Q35 Expressとの組み合わせで使用できる CPUでも機種固有 BIOSの影響で動作に支障が出る CPU。
Intel Q35 Expressとの組み合わせで使用できない CPU。ネットバースト系や Core2でも FSB 1600MHz対応モデルは動作不可。POST (Power On Self Test) しません。
一般的な 240pin DDR2 SDRAM DIMMモジュールが使用可能。ECCや Registered bufferには非対応。ここでは、マニュアルに書かれていない裏情報を少々。ただし、これらの内容は、非公式でメーカ保証の範囲から外れます。保証期間内でもサポートが受けられなくなるので自己責任でお願いします。
マニュアルでは、PC2-5300 (DDR2-533) のみ対応となっていますが、チップセットが Q35 Expressなので PC2-6400 (DDR2-800) まで対応し、この場合はメモリクロック 400MHz (DDR2 800MHz) で動作します。
増設できる最大容量は、2GBまでとなっていますが、4GBのモジュールも使用でき、チップセットが認識する最大 8GBまで搭載可能です。Winten LD800-4GB 2枚が使用できたとアンケートより情報を頂きました。
認識、使用できる容量は OSにより異なるので注意。32bit OSの場合は、最大 3.5GBとなります。ちなみに、認識されない部分は、「Gavotte Ramdisk (フリー)」、「Ramphantom 3 (I-O DATA製、シェア)」等のソフトで 一時保管場所用の RAMディスクとして利用することができます。(^-^)b
なお、メモリモジュールを 2枚実装する場合は、メモリクロックと CASレイテンシ (CAS Latency, CL) に注意が必要です。メモリクロックや、CL数が異なるモジュールを増設すると、メモリクロックが低い方に合わせられてしまいパフォーマンスが低下します。
デュアルチャネルに対応し、2枚の同タイプ、同容量のメモリモジュールを使用することで、メモリのパフォーマンスが若干向上します。特に内蔵グラフィック機能を使用する場合に効果があるらしい。
メモリモジュールが 1枚のときは必ず内側のメモリスロット 0に取り付けること。外側のソケットに取り付けた場合でも動作はしますが、Intel Me が起動しなかったり、不明なデバイスが現れたりといろいろ不具合が出ます。
すべてのモデルで Windows 7に正式に対応していますが、気が付いた事を少々。
インストール時にすべてのドライバが当たりますが、デバイスマネージャを開くと「PCIシリアルポート」と「PCIシンプル通信コントローラ」に黄色「!」が出ます。
前者は、「インテル AMT 4.0 ローカル・マネージャビリティー・サービス (LMS) および シリアル・オーバー LAN (SOL) ドライバー」で、後者は「インテル AMT 4.2 マネジメント・エンジン・インターフェース」です。
どちらもメーカーの用意した Intelのソフトウェアをインストールする必要がありますが、NECでは本項のモデルでは提供していませんのでそのまま放置となります。(^ ^;;
この件について電算機研究棟ゲストブックにて情報を頂きました。E-4モデルでは PCIシンプル通信コントローラについては、DELLのドライバ「Intel_AMT-HECI_A02_R255437.exe」が流用できるそうです。以下のサイトよりダウンロード可能です。
Intel AMT HECI, v.3.2.20.1049 PV, A02 http://www.dell.com/support/drivers/us/en/19/DriverDetails?driverId=R255437
ドライバのインストール後に、Cドライブに『DELL』フォルダが作成されますので、気になる方は導入後に再起動してから削除すると良いそうです。
なお、他メーカーが提供するドライバの流用については、NECでのサポート、保証対象外です。ご使用については自己責任にてお願いします。
E-5シリーズでは「447A0800」にアップデートできますが、Windows 7上で実行すると「Intel TXTが有効になっている可能性があります…」となって正常にアップデートできません。
これは、ユーザーアカウント管理 (UAC) が原因です。「UPDATE.BAT」「win_flash.exe」「AFUWIN.exe」の3ファイルで、右クリック→「プロパティ」→「互換性」タブ→「特権レベル」の「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れてから実行すれば OKです。
Mate NXでは、電源ケーブルを抜き差しするなど AC電源の供給が断たれた後、再び AC電源を供給すると一時的に電源が入って数秒たつと切れるという動作をします。これは、仕様の問題なので異常ではありません。
しかし、その後に不規則に勝手に電源が入ったり、切れたりすることを繰り返す事があります。マザーボードの故障が考えられますが、拡張カード、PCIライザーボード、メモリモジュールの故障や接触不良で発生することの方が多いです。
もしこのような症状が出る場合は、まずはじめに拡張カード、PCIライザーボード、メモリモジュールを挿し直すことをお勧めします。(^ ^)b
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PC98-NX, Mate NX, Valuestarは NEC社の商標または登録商標です。
Core2, Xeon, Pentium4, Celeronは Intel社の商標または登録商標です。
Windows, MS-DOSは Microsoft社の商標または登録商標です。
この他、製品名、型番等は、一般に各メーカーの商標または登録商標です。