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YORIKOさんの箱庭No.Y6



作成日:1996年11月18日
題:「クリスマスの町」
数:家 7、ビー玉 13、こびと 6、天使 2、教会へ行く人 5

 この時は、高校時代からの友人と一緒に作った箱庭です。クリスマスの前だったので、こんなかんじになりました。リボンの赤と白が交互になっているのは、特に意味はなく、暖かく楽しい雰囲気をイメージしたのですが、友人からは「白で囲った部分と赤で囲った部分を区別しているのかと思った」と言われました。ビー玉は雪のイメージで、こびとは妖精のような存在で周りからは見えません。

 私はこの箱庭の中で、サンタの左でスコップをもっている小人がえばったかんじで、一番気になりました。けれども、彼になってセリフを言ってみたら、サンタを守るために彼はこの場所にいたようです。それを聞いたら、自分でも「結構いいやつだなんだな」と見方が変わりました。

SHINSAKUの感想
 赤と白のリボン、大きなサンタクロースなどから受けた第一印象は「祝祭空間」という感じでした。またサンタや枯れ木?の大きさから、とても大きなエネルギーを感じます。

 前回の箱庭と同じように全体のエネルギーは右下に向かって流れています。サンタをはじめ右下を向いている人が多いし、家の正面はすべて右下の方に向いています。赤と白のリボンも左上から右下へ向かって飛び散ったようです。お祝いのときのクラッカーのような印象を受けました。前回から続く、外へと向かう流れがより洗練され、新しい段階に達したようです。

 しかしその中で唯一、中央の教会へ向かう人達の列だけが逆の方向に向かっています。教会などの宗教的な象徴はこころの深い部分をしめすことが多いようです。彼らは教会で何をお祈りするのでしょうか。

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