No.Y1/No.Y2/No.Y3/No.Y4/No.Y5/No.Y6/No.Y7/No.Y8/No.Y9/箱庭作品のご紹介
YORIKOさんの箱庭No.Y3
作成日:1996年10月2日
題:ウルトラマンの村
数:ウルトラマン 4、キューピー 5、うさぎ 2、サボテン 2、石 6
このときは、旅行から帰ってきて初めての箱庭でした。最初にウルトラマンが目についたのでそれを置くことにしました。石やサボテンは旅行の時に印象に残っていたものだと思います。キューピー人形はこの村すべての赤ちゃん(子供)です。私は真ん中にいる男のこで、この村にはじめて遊びにきました。かえるともここに来てから仲良くなりました。
この中で私が一番気に入ったのは、左のサボテンに隠れている小鳥とお話をしているキューピーです。正面から見ると一番見えにくい場所にあります。
高橋さんに「自分が一番好きなものは、他人からは見えにくいところにあるのかもね。」と言われてドキッとしたのを覚えています。
この日は写真のままでは何かがたりない気がして、いろいろ探してみたのですが、ピッタリするものがありませんでした。でも無理矢理探して何かを置くのもいやだったので、「今はこのままでいいんだ」という気持ちがしました。
SHINSAKUの感想
完全な形ではないながらも、マンダラのイメージがでてきました。4人のウルトラマンのうち、左の2人は中央を向いているけれども、右の2人は、上からそれぞれ、左上、左下を向いています。キューピー人形のうち4人も、それぞれウルトラマンの近くにはいるのですが、左上のはウルトラマンの肩に乗っていたり、右下のは石の影に横になっていたり、ばらばらです。
様々な変化が徐々に統合されつつあるのですが、そっぽを向いているウルトラマンやウルトラマンの肩に乗っている人形から、統合に対する抵抗やこだわりが存在していることが感じられます。
一方で、太いろうそくとその前に置かれている巻物からは、まだ開発されていない、非常に大きな可能性を感じます。
サボテンの影でキユーピーと話す小鳥の成長も楽しみだし、水の少ない砂漠でも成長するサボテンには、これまで過酷な環境で耐えてきた何かを感じます。初めて村にやってきたばかりなのに、カエルとも仲良くなって、真ん中にいる少年には大きな存在感があります。
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