YORIKOさんの箱庭No.Y1&Y2


No.Y1/No.Y2/No.Y3/No.Y4/No.Y5/No.Y6/No.Y7/No.Y8/No.Y9/SHINSAKUの感想/箱庭作品のご紹介

作成日:1996年8月23日

 緑が好きなので、確か左上の森?の部分からつくりだしたと思います。はじめてだったためか、このときは何度も置く物をかえてみたり、位置を交換したのを覚えています。
 最後に真ん中にふんすいをつくり、すごく印象がかわったかんじがしました。いろいろな生き物がいるけれど、すべてが互いに戦いや争うことなく共存し、ふんすいの水が共通の源になっています。そしてこの水は、今のところは枯れることなく湧き続けています。
 これを自分で見たとき「ああこの通りだ。これが今の自分なんだ」と思い、うれしかったのを覚えています。水は今まで私のためていた感情や涙をあらわしているのでは、と思いました。


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作成日:1996年9月11日

 真ん中にいる赤い帽子をかぶった男の子が "私" です。海と砂浜と駅があり、話ができています。(右下の駅の部分は最後まで悩みました。)
 男の子は多分何回もこの砂浜に海を見にきていて、鳥居のある島に行きたいのだけれども、まだ実際に行ったことはありません。高橋さんに「あの島には何があるの?」ときかれ、「すごく、いいもの。島に行くことによって、よい気持ちになれ、よい体験ができる」と答えました。高橋さんが「今、行かせてみたら?」といわれたのに対し、すこし迷ったのですが、いかせてもいいかな、という気持ちになったのを覚えています。
 現実の私もちょうどこのとき、旅行(念願の)に行く数日前だったので、旅行に対しての不安と期待で胸がいっぱいでした。それが、そのままあらわれたのかな、と思います。実際、旅行にいっていろいろなことを経験し、いろいろなことを感じましたから。

 あらためて写真でみると、すごくまとまっていて、一つの世界ができていますね。高橋さんにも「細かくて丁寧ね」みたいなことを言われたのですが、私は、あまりにもキチンとしすぎているのが、少し自分でも、そういう部分(ちゃんとしなくちゃ、とか、いい子でいたいとか......)がまだまだあるんだと思い、ためらう部分です。


   ↑No.1へ
 どちらの箱庭も全体的にまとまっている印象を受けました。また、左上の他から隔離された部分の存在、右上の男性的なエネルギーのシンボル、左下にある2つの大きなエネルギーの存在、右下の馬と駅(どちらも乗り物に通じる)。このように、この2つの箱庭には共通の主題が多く存在し、2つをあわせて、第1回目の箱庭としての意味を持っているようです。
 置かれているものほとんどすべてが左の方向を向いています。これまで長い間、深い森の中に隠されていた、未開発のエネルギーを探究する準備ができてきたようです。 右上のはにわの前に円をつくっている5人が、新たな出発への安全を祈っているようにも見えます。また、「5」という数字は、10の半分で、物事の折り返し点、一つの山場を意味することもあるようです。森の中の4人のインディアンが未知なるエネルギーを象徴しています。
 YORIKOさんも書かれているように、中央の噴水が非常に印象的です。この箱庭全体のイメージを決定的にしています。まだ小さい水たまりだけれど、少しずつきれいな水が湧き始めてきました。
 右下の馬の大きさや左下の恐竜などが、内面の探究へと向かう力の大きさを感じさせます。そして全体を見渡しているおおきなはにわ。どっしりと腕組みをしたはにわが旅の全体を見守ってくれているようです。

   ↑No.2へ
 2回目の箱庭では1回目ではうっそうとした森に囲まれていた左上の部分の見通しがよくなってきました。まだ海に囲まれていて、鳥居の立つその島にはたどり着けないのですが、2隻のボートも出航の準備をしています。
 ここには「2」という数字が多くあります。右上から、灯台の前の親子、右下の2軒の家、左下の老夫婦、キスしているカップル、そして2個のテトラポット。「2」は2つの物事の統合をあらわしています。キスしているカップルはその象徴でしょう。ただ、左下のテトラポットは、なにか重たいものの存在を感じさせます。
 家を出て、駅から新しい旅に出発する。1回目の箱庭と同じように、灯台がその旅路を明るく照らし出しているようです。

箱庭作品のご紹介