No.Y1/No.Y2/No.Y3/No.Y4/No.Y5/No.Y6/No.Y7/No.Y8/No.Y9/箱庭作品のご紹介
YORIKOさんの箱庭No.Y9
作成日:1997年1月20日
題:「少女の銅像」
数:島 4、橋 4、馬 2、牛 3、
船 2、鳥 3、少女の銅像 1
この時は、スウェーデンのストックホルムのイメージがあって作りました。小さなたくさんの島々が橋によってつながっています。私は右下の3羽いる鳥の1羽です。銅像になった少女は、昔この島に住んでいました。彼女の人生はとても幸せにはほど遠いい生涯でした。でも、まわりの人たちはそんな彼女のことをちゃんとわかっていました。そして、彼女を忘れないためにも銅像を作ったのです。船を交通の手段にしている人たちは、毎日少女の銅像を見て、通勤通学しています。鳥たちは、そんな話のある島を十分楽しみ、そして、次ぎに左上の島へと渡ろうとしています。
銅像の少女になってセリフを言ってみたら、なんだか、つらくて哀しかった自分の感情が思い出されました。彼女は、「自分は死んでしまったけど、みんながわかってくれていればそれでいい」というようなことを言ってました。でも私は生きているし、もっと楽しいこともいっぱい感じたいです。
SHINSAKUの感想
前回涌き出し始めた水が大きな流れになりました。世界がきちんと分けられ、しかもその間にはしっかりと橋がかかっています。世界に秩序が戻ってきたようです。
これまでの彼女は死んでしまったけれど、その思い出だけは大切にしながら、これから新しい楽しみを求めて次のステップへ進んで行こうとしているようです。そしてそれは左上の島。通常、左上の方向は無意識の深いところを意味しています。
混沌としていた世界にある程度の秩序が回復された今、それを基盤にして、新たな内面の旅へ旅立とうとしているように感じました。
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