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YORIKOさんの箱庭No.Y4



作成日:1996年10月23日

題:僕のおもちゃ箱

数:バトミントンの羽根 5、ビー玉 10、ベンチ 2、ドライフラワー 4

 このときは、最初にオルゴールに目がいきました。そして、オルゴールからおもちゃや遊園地のイメージが湧いてきたので、楽しそうなものを置いていきました。男の子も腕を大きくひろげて、ここに驚いています。前にも来たことがあるかもしれないけど、あらためてワクワクしているようです。

 私は、彼ではありません。私はこの世界を外から見ています。スノーマンがメッセンジャーとなって「ここはおもしろいよ。」と私に教えてくれているようです。

 この日はもっとたくさんいろいろなものを置きたかったのですが、これ以上置くとぐちゃぐちゃになりそうなのでやめました。でも全体的に何か他人の箱庭のような気分が残りました。
SHINSAKUの感想
 新しい展開に入りました。混乱していてとりとめのないようにも見えますが、新しいものが生まれてくる前のカオスの状態に入ったようです。

 なんだかわくわくする箱庭です。倒れた砂時計からは既成の枠組みが転倒したような印象を受けます。いろんな方向を向いたバトミントンの羽からは、方向の定まらない、新しいエネルギーのうごめきを感じます。

 なにより素晴しいのは、この混乱した全体を、少し離れたところから見ることができるようになってきたことでしょう。

 少年は、以前にもここに来たことがあるのですが、新たな視点で世界を見ると、まったく違ったものに見えるようになります。

 それまでの抵抗やこだわりが小さくなってきたため、いろんなエネルギーが噴出してきて、一時的に混乱していますが、そこから新しいものが生まれてくるのはもうすぐです。

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