羽尾信号場

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篠ノ井線
羽尾信号場

1981年2月15日撮影
羽尾信号場を通過する381系しなの

羽尾信号場は塩尻駅起点53.2Km(1980年10月1日における)に位置し、スイッチバック式の信号場で、下り本線(有効長310m)と上り本線(有効長310m)がありました。(昭和55年の列車ダイヤの記載による)私が訪れた頃はCTC化された後です。したがって無人の信号場でした。
羽尾信号場の構内配線図です。 線路配置は典型的なシーサスクロスです。篠ノ井線のスイッチバックは姨捨駅を除き、列車ダイヤに「折返し線」の記載がありません。「下り本線」「上り本線」の欄にそれぞれ同じ値が記されていました。(羽尾信号場の場合だと310m)そのため列車がどのような運行形態だったのか、よく解りません。
昭和55年10月改正の列車ダイヤによれば、1日あたりの羽尾信号場における列車交換の設定は13回(臨時を含むです)。この内上り列車が待避するのは、7812M(ちくま2号)、8802M(設定臨)1016M(しなの16号)に抜かれる506M(天竜6号)のみです。下り列車が待避する場合は姨捨側で待避し、列車交換が終わったあと、冠着側に折返し発車していきました。上り列車はどのように運行していたかは、今となっては謎です。(姨捨駅や東塩尻信号場駅など列車ダイヤに「本線」「折返し線」の表記が明確にある駅では、「折返し線」に列車が止まっている状態で列車交換が行われる事はあり得ません。必ず「本線」に列車を収容してから対向列車が通過します。)

歴史
1966年(昭和41年)3月27日 輸送力増強のため開設されました。
1972年(昭和47年)2月1日  篠ノ井線全線にてCTC化。
1973年(昭和48年)3月28日 松本−篠ノ井間電化。同年7月10日381系しなの運転開始。
2008年(平成20年)3月15日 ダイヤ改正により入線する列車の設定が無くなった。
2008年(平成20年)9月頃   架線取り外し。その後分岐器も撤去された。

2010年(平成22年)10月16日 久しぶりに訪れて見たところ、保線用の横取り分岐器が設置されていました。
(姨捨側の)本線の線路は残っているようでしたが、雑草に覆われ確認出来ませんでした。(冠着側の)引き上げ線は末端近くまで残っているのが確認出来ました。
*Wikipediaの記述を参考にしました。

現在の羽尾信号場跡 現在の様子(平成22年10月16日撮影)
引き上げ線の線路は残っていますが、架線柱や信号機などの設備はすべて撤去されています。
本線側は線路は残っているようでしたが、保線用の横取り分岐器に続く約40メートルより先は雑草が生い茂り、確認出来ませんでした。
最近の様子は
こちらから

列車交換風景
671列車と2802D(急行赤倉)との交換風景です。
連続写真で紹介しています。
写真をクリックしていただくとジャンプします。
羽尾信号場を発車する671列車。


羽尾信号場での1コマ
篠ノ井線では様々な列車が走っていましたが、その中からピックアップ。
写真は676列車、1981年2月15日撮影です。
写真をクリックしていただくとジャンプします。
676列車、牽引機はEF6458です。1981年2月15日撮影。


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