コダクローム64での例その1 1979年(昭和54年)11月18日撮影 |
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夜明けが近い時間帯です。この後461列車が入線するのが6時8分ですから、その少し前という時間帯です。
完全に「夜」という時間帯ですと、空は真っ黒にしか写りません。 |
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この461列車は6時11分発車ですから、かなり空が白けてきた訳です。このあと列車はヘッドライトを点けずに発車して行きましたから、肉眼ではかなり明るくなっている状態です。 |
コダクローム64での例その2 1981年(昭和56年)2月14日撮影 |
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441Mの発車です。この列車の発車時刻は7時33分。肉眼ではかなり明るくなっています。ヘッドライトは点灯していません。当時は昼間のヘッドライト点灯義務はありませんでした。 |
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今度は相反則不軌をスキャナーでの読み込み時に補正した写真です。
私が使っているEPSONのGT-X970という機種には「退色補正」という機能が付いています。
この機能は相反則不軌ばかりでなく、現像の際の「青カブリ」やコダクローム系にありがちな「マゼンタカブリ」にも有効です。今まではフォトショップでいちいち手作業で行っていた作業が、一発でそこそこまで来るので大分楽になりました。
なお電車が傾いて見えますね。今回改めてフォトショップでガイドを当ててみたのですが、信号機(2本)と駅長さんは垂直でした。当時私は三脚と雲台の間にレベラ-を入れており、水準器で水平を出していましたので、おかしいな?とは思います。多分現場はほぼ水平部分(3.5パーミル)から急勾配(25パーミル)にさしかかる部分で、逆カント状態ではと推察されます。
注、シーサスクロス(ポイント)は25パーミルの勾配上にあります。 |
エクタクローム64での例 1981年(昭和56年)2月14日撮影 |
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今度はエクタクロームの相反則不軌です。
ご覧のように緑色になっています。
富士フイルムの製品もみな基本的にこのようになります。
469列車ですので6時8分到着6時11分発車です。
なお上の写真の461列車と時刻は同じ時間ですが、昭和55年10月の時刻改正で列車番号が変りました。 |
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上と同じ列車ですが、ほんのわずか空が明るくなっただけで、このように発色が変化します。
やはり「仕上がってみないと判らない」世界ではありますので、無駄を承知で数カット撮影することをお勧めします。 |
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こちらは単5397列車です。
6時48分着6時52分発車です。
絞り開放近くでの撮影です。
これはこれで朝もやの雰囲気がでていますので、補正無しもアリかと思います。 |
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上と同じ列車ですが、今度はわざと絞りをf11位に絞り、長時間露光としたものです。画面が青くなり明らかに相反不軌の影響なのですが、同時に露出アンダーであることも注目して下さい。
「適正露出」という表現も現実にはかなり曖昧で、シーン毎に「適正露出」が存在すると考えた方がいいでしょう。それがまた写真を奥深いものにしてくれます。 |
このページの撮影条件 OM-2N 135mmF2.8 |