circle 東京の古墳分布

東京周辺の古墳分布 (24KB) 遺跡台帳から作成した東京の古墳分布()です。規模の大小は度外視しています。無論、正式に調査されたものばかりではないので、古墳でないものが含まれているかもしれません。ただし横穴墓は、墓制上は(主に7世紀代の)古墳の一種ですが、ここでは省いています。他県部については一部(川崎市内)しか掲載しておりません。ちなみに海岸線は明治10年代の迅速測図がベースです。

 多摩川流域は、4世紀代の宝来山古墳を初めとして、武蔵国南部最大の古墳密集地帯となっています。狛江市内の集中は、5〜6世紀の古墳群です。多摩川流域を離れると分布は粗になりますが、東京タワーに近い芝公園内(芝丸山古墳など)、上野公園内(摺鉢山古墳など)は、大規模古墳を擁した古墳群となっています。他に渋谷区などの古川流域、荒川低地に面した武蔵野台地の縁辺部などに多く分布しています。東京低地では、足立区内の毛長川流域、葛飾区内の中川・江戸川流域に、6世紀後半の群集墳が点々と知られています。

 都心部や東京低地部では、まだまだ未確認の古墳があると思われます。特に微高地上の(創建年代の古い)神社は、墳丘上に立地している可能性が高いようです。
東京低地南部の推定古墳分布
都心の古墳


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