東京低地周辺の遺跡分布
東京湾の最奥部に見られる遺跡の分布です。ただし旧石器時代、縄文時代、および縄文時代の貝塚(赤)に限定しました。海岸線は明治10年代の迅速測図がベースです。左手の台地が武蔵野台地 (東京都)、右手の台地が下総台地 (千葉県) で、間に広がる低地が東京低地です。
東京湾に注ぐ主な河川は、下総台地際から西に向かって順に、江戸川、中川、隅田川が並んでいます。図の下には多摩川が見えています。
当然のことながら、旧石器時代や縄文時代の海岸線は、現在とはだいぶ異なります。低地部分の大半は、いわゆる縄文海進の時には海でした。
この図から、海に近く、特に入り組んだ谷のまわりに、貝塚が多いことがよく分かります。なお、東京の都心部は、市街地化が早かったため、遺跡がだいぶ失われてしまった可能性があります。
東京の古墳分布