どうして生きるのがつらくなるのかなぁ、なんてことをぼんやりと考えながら歩いていました。いや、べつに死にたくなったわけではないのですよ。ただ、10数年前の死にそうに辛かったときの感覚が心の底からゆらゆらとわきあがってくるようなちょっと不思議な感じがして、そんなことを考えている自分に気がついたのです。
最近とても幸せな感覚がやってきます。それと同時に、とても辛かったときのことを思い出すこともよくあります。あのときはなぜあれほど辛くて、今はそうでないのか。
いろんな言い方ができると思うのですが、今一番最初に心に浮かんできた言葉は「逆らわなくなった」というものです。
きっと人間は、逆らうことをしなければいつでもどこでもハッピーでいられるのだと思います。しかし、しらないうちに逆らうことばかりを覚えていく。もちろん、自分で逆らっているということを意識していれば問題ないのですが、自分でもしらないうちにいろんなものに逆らうようになっているのですね。
自分の生きていくエネルギーの流れに極限まで逆らうようになってしまうと、人は「死にたい」と感じるのではないでしょうか。「生きたい」というエネルギーの流れをせき止めてしまうと「死にたく」なるのです。
そのエネルギーをせき止めているものを少しずつ取り除いていくことで、生きているよろこびを取り戻していくのでしょう。
「死にたい」と感じるときは、あなたの存在全体が「生きたい」と叫んでいるときなのです。(【まほろば通信】vol.84掲載2002/04/20)
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