常に自分を責め続けている人がいます。
「こんなに生きるのがつらいのはわたしがもっと頑張れないからだ」
「何をしてもうまくいかないのは、わたしのやり方が悪いのだ」
「よい人間関係が築けないのはわたしが上手に振る舞えないからだ」
「わたしが悪いから人生はうまくいかないのだ」
・
・
・
どうぞ自分を責めることはやめて下さい。
自分で自分を責めることは、自分で自分を否定し続けている、という ことです。自分で自分を苦しめているということです。それを続けて いると、さらに苦しくなっていきます。
あなたが悪いのではありません。あなたは精一杯のことをしています。
もちろん、あなたのまわりの誰かが悪いわけでもありません。その人 もあなた同様、精一杯のことをしてきました。その人も苦しいのかも しれません。
出来る限りのことをしても、どうしてもうまくいかないとしたら、努 力の方法が間違っているのかもしれません。ちょっと力を抜いて、違 う方法を試してみるのはどうでしょうか。
自分を責め続けている人は、自分の中の何かを避け続けています。そ れは、あなたも忘れてしまっている心の傷かもしれません。自分を責 めることで、心の傷に触れることを避けているのです。それを癒して いく機会から逃げているのです。
まずはここまで頑張ってきた自分自身をほめてあげて下さい。「よく 頑張ってきたね」と自分自身に語りかけて下さい。これまで感じたこ とのないフィーリングが自分の内側にあることに気づくかもしれませ ん。
そこがすべての入口です。(【まほろば通信】vol.95掲載2003/12/05)