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カテゴリ[民芸] - 日日是白樺派

2012-09-17 Mon

* 『柳宗理‐「美しさ」を暮らしの中で問い続けたデザイナー』 [][新刊情報][民芸]

昨年亡くなった柳宗理の特集号が出ていた。『柳 宗理‐「美しさ」を暮らしの中で問い続けたデザイナー』(KAWADE道の手帖)[http://ow.ly/dKrsm]。多くの人が文章を寄せていて、読み応えがある。
その中で久野恵一さんの文章はどこかで読んだことがあると思っていたが、手仕事フォーラムのホームページで3回に分けて掲載されたものだった(本では追記もあるようだが)。ホームページと本の関係については、以下のblogに書かれていた。

柳宗理さんの本 | 手仕事フォーラムblog
[http://blog.teshigoto.jp/?eid=865205]
 物食日記 :知られざる柳宗理さんの本
[http://blog.livedoor.jp/slowkuno/archives/51686336.html]

実際のホームページの記事はこちら。若い頃の柳さんの話はなかなかエキサイティングだ。リンクを張っておくので、興味のある方はぜひこれだけでも。
柳宗理さんを偲んで [前編・柳宗理さんの功績]
[http://teshigoto.jp/serial_report/kuno/vol74.html]
柳宗理さんを偲んで [中編・日本民藝館館長になる]
[http://teshigoto.jp/serial_report/kuno/vol75.html]
柳宗理さんを偲んで [後編・民藝を継いだ人]
[http://teshigoto.jp/serial_report/kuno/vol76.html]

2012-09-16 Sun

* 藤本巧「韓国民俗の粋を撮る」 [民芸]

9/14の日経新聞朝刊文化面に、藤本巧「韓国民俗の粋を撮る 工芸あふれる日常テーマに42年、「五十年誌」を夢見て」という文章が載った。浅川巧にちなんで「巧」と名付けられたことが縁で、朝鮮の工芸品の写真を撮り始めたそうだ。柳宗悦の見方にとらわれていると韓国の美術評論家に諭されたことから、韓国の現状を幅広くとらえるようになったというのは貴重なことだと思う。
このたび「韓国の物は韓国に戻す」と撮りためたネガを韓国の国立民俗博物館に寄贈され、それを記念した展覧会が開催中とのこと。当初「韓国を愛した日本人、巧」というタイトルだったが、日韓関係の急激な悪化のため無難な「7080、過ぎ去った私たちの日常」に変更されたのは残念なことだ。

日本人写真家が42年間撮った韓国の70-80年代(中央日報)
[http://japanese.joins.com/article/091/158091.html?servcode=400&sectcode=420]
藤本巧写真展「7080 過ぎ去った私たちの日常」|韓国旅行「コネスト」
[http://www.konest.com/contents/spot_event_detail.html?id=5170]

2012-06-17 Sun

* 映画「道〜白磁の人〜」を見てきた [民芸]

今日「道〜白磁の人〜」を見てきた。どんな映画になるか心配だったが、2時間しっかり入り込んで見ることができた。浅川巧が朝鮮の人々に愛されたという最後の方のシーンは実話なのだが、映画になると虚構と思われないかちょっと心配になった。
観客の年齢は高め。教育映画っぽくて若い人は敬遠するのだろう。日本と韓国の関係を、安易に「わかりあえる」とするのではなく、それぞれの見方を描きながら、主人公たちが悩んでいく。最後は「これからがスタート」と見る側にゆだねられているので、これからの日韓関係を築いていく若い人たちにもぜひ見てほしい作品。私も一緒に考えなければならない問題ではある。
浅川巧役の吉沢悠のしっかりした演技で2時間もったと思う。チョンリム役のペ・スビンも好感をもって見た。塩谷瞬の柳宗悦が心配だったが、髪型とひげが柳だったのでOK。

映画「道〜白磁の人〜」公式サイト
[http://hakujinohito.com/]

2012-06-10 Sun

* 映画「道〜白磁の人〜」封切 [民芸]

浅川巧を描いた映画「道〜白磁の人〜」が昨日6/9(土)に封切られた。前売券は買っていないが、見に行くつもりだ。近くだと新宿バルト9だが、上映館は多くはない。千葉市美術館に浅川兄弟展も見に行ったので、だいぶ勉強したつもりだが、映画となるとどう感じるだろうか。芸能ニュースで一躍有名人になった塩谷瞬が出演している(なんと柳宗悦役!)ので、話題になったりしているが、日本と朝鮮を結んだ浅川巧のことをもっと知ってもらいたいと思う。
日韓友好の先駆者、浅川巧の生き方に学ぶ〜日韓共同制作映画「道―白磁の人―」公開:|NetIB-NEWS|ネットアイビーニュース
[http://www.data-max.co.jp/2012/06/05/post_16446_dm1742_2.html]
塩谷瞬「信じたものをやるべき」:芸能:スポーツ報知
[http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20120610-OHT1T00037.htm]
[展覧会][民芸]「浅川伯教・巧兄弟の心と眼」(千葉市美術館)(日日是白樺派)
[http://d.hatena.ne.jp/musha-gumi/20110925/p3]

2012-06-05 Tue

* 奈良市で2つの富本憲吉関連展示 [民芸][富本]

6月に入って、奈良市で富本憲吉関連の展示が2つ開かれている。1つは奈良県立美術館所蔵の富本憲吉の作品を、奈良県文化会館で無償公開する「掌中の美〜小品で楽しむ富本憲吉〜」。会期は6/2〜6/24。もう1つは奈良県立図書情報館の「奈良を愛した二人のケンキチ」富本憲吉と杉本健吉。こちらは6/1〜6/28。
奇しくも(と言うか)5月末で安堵町の富本憲吉記念館が閉館しており、その直後にこのような展示が開かれるとはなんとも皮肉だ。中でも前者の発表には、奈良県に記念館の存続支援を希望した関係者の神経を逆なでするような内容もあり、やりきれないものを感じる。

美術館・文化会館連携展示/奈良県公式ホームページ
[http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_itemid-82603.htm]

奈良県立図書情報館イベント情報  図書展示 「奈良を愛した二人のケンキチ」 富本憲吉と杉本健吉
[http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-800.html]
「奈良を愛した二人のケンキチ 〜富本憲吉と杉本健吉〜」展示資料リスト(奈良県立図書情報館)
[http://www.library.pref.nara.jp/event/booklist/kenkichi.html]

2012-06-03 Sun

* 富本憲吉記念館、5/31閉館 [民芸][富本]

奈良県安堵町の富本憲吉記念館が5月31日に閉館した。入館者の減少により運営が維持できなくなったとのこと。1980年前後は年間8,000人あった入館者が最近は3,000人程度まで減っていた。閉館のニュースを聞いて、5/30には過去最高の180人、最終日の5/31には124人の来館者があったというが、コンスタントに集めるのは難しいのだろう。
同館は奈良県に無償譲渡も持ちかけたが実現せず、後継者もないことなどから、閉館を決めたという。なお、今年10月中旬に土日だけ開く富本憲吉文化資料館になる予定。富本の生家や作品が保存されることを期待したい。

富本憲吉記念館、閉館か - 日日是白樺派
[http://d.hatena.ne.jp/musha-gumi/20120226/p2]
富本憲吉記念館閉館(続報) - 日日是白樺派
[http://d.hatena.ne.jp/musha-gumi/20120310/p1]

2012-05-28 Mon

* 全館再開記念「北国の染織」(芹沢けい介美術工芸館) [民芸][震災]

仙台にある芹沢けい介美術工芸館(けいは金に圭)は、東北福祉大学の敷地内にあり、落ち着いた雰囲気の良い美術館だ。東日本大震災で休館し、半年前から一部開館していたが、今年4月から全館で展示を再開とのこと。それを記念して「北国の染織」が開催中である(4/4〜7/7)。「展覧会を通して先人たちの遺してくれた豊かな北国の文化を再考し、震災を乗り越える原動力となればと思います」とあったが、歴史とつながることで先祖も乗り越えたであろう苦難を思い、新たな力となってほしいと思う。

芹沢けい介美術工芸館
[http://www.tfu.ac.jp/kogeikan/]


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