Windows環境保全計画

2000年6月22日版

序章

あなたは、店員から言われるままにパソコンを選び、本に書かれているままに操作し、時が過ぎゆくままにシステムがおかしくなることを当然と思っていませんか?

また、パソコンの寿命は、3年から5年と言われています。パソコンが壊れたとき、あなたは「物には寿命ってものがあるのさ」と、クールにあきらめることができますか? 大切なデータが入っていたりしませんか?

Windows環境保全計画では、システムのメンテナンスを行い、トラブルに備えることを目的に、その手法を紹介していきます。

第1章 データの一元管理

Windowsでは、データを[My Document]というフォルダに保存するように推奨しています。Microsoft製アプリケーションは、初めからMy Documentに保存するようになっていますが、他社製品は独自のデータ保存フォルダを持つ場合があります。

データの分散は、バックアップを取る際に手間を増やします。可能な限りMy Documentに保存するようにした方がよいでしょう。

以下は、アプリケーションごとのデータフォルダの移動例です。(以下の手順では保存先が変更されるだけなので、データ自体の移動は各自行ってください)

★筆まめ10の場合

[設定]−[環境設定]−[ファイル]−[ファイルの格納場所]を「c:\My Documents\fudemame」にする。

★一太郎10の場合

標準設定では、最後に開いたフォルダが、次回起動時に有効になっています。これを固定するには、

「ツール」−「オプション」−「オプション」をクリック。

「ファイル補助」タブをクリック。

左下の、「文章ファイルのフォルダを固定する」にチェックを入れ、フォルダ名に「C:\My Document\」を設定する。

★Outlook Express 5

「ツール」−「オプション」−「メンテナンス」タブをクリック。

保存フォルダを「c:\My Documents\outlook」に変更する。

 

第2章 ログ(動作記録)の作成

ログとは、「記録」を意味します。ログは、異常動作したときの解析に最も有効なものであり、メーカのサポートへも口で時間をかけて説明するより、メールでログを送れば即時解決する場合があります。

★モデムのLOGをとる

[コントロールパネル]-[モデム]をクリックします。

表示されている中からログをとりたいモデムを選択し、プロパティボタンを押します。

[接続]タブ-[詳細]で"ログの記録"にチェックを付けるとWindowsのフォルダ内にModemLog.TXTというファイルが作成されます。見あたらないようでしたら"modem"で検索してみて下さい。

★Windowsの環境LOGをとる

[スタート]−[ファイル名を指定して実行]で「MSINFO32.EXE」を入力してOKをクリック。

「ファイル」−「エクスポート」で保存したファイルに、Windowsの環境が書き出されます。

第3章 起動ディスクの作り方

データもバックアップしたことだし、Windows98のインストールをしようかな、と、起動用フロッピーディスクで立ち上げ、setupを実行したら、

「インストールに必要なメインメモリが足りません」

というエラーが出て、インストールが出来ないことがあります。これは、日本語フォントやデバイスドライバがメモリを圧迫するためです。原因が分かっても、日本語フォントを外してしまうと、インストール時のメッセージが読めなくなるため、メインメモリを広げるための方法を別に考えなくてはなりません。

★標準的な起動ディスクの作り方

  1. 新しいフロッピーディスク(2枚必要)を用意します。
  2. 「スタート」メニューをクリックします。
  3. 「設定」→「コントロールパネル」をクリックします。
  4. 「アプリケーションの追加と削除」をクリックします。
  5. 「起動ディスク」タブをクリックします。
  6. ディスクの作成」ボタンをクリックし、指示に従って起動ディスクを作成します。

★起動ディスクをフロッピーディスク1枚にする。

★多目的起動ディスクの作り方。

第4章 バックアップをしよう

さて、実際にファイルをバックアップします。

第5章 定期メンテナンスをしよう

Windowsは、使えば使うほど安定してくる面と、不安定になる面を持ち、この章では不安定になる要素を取り除く方法を提案しています。

まずは、Windowsの標準機能を使ってみます。

★不要なファイルを削除する。

  1. マイコンピュータ、もしくはエクスプローラを開き、Cドライブのアイコンを右クリックします。
  2. ポップアップメニューの一番下の「プロパティ」をクリックします。
  3. 「ディスクのクリーンアップ」ボタンを押します。
  4. 「削除するファイル」の種類を指定します。
    画面下半分に、選択した項目の説明が出ますので、読んでみてください。通常は全て削除しても、問題がありません。
  5. 「OK」をクリックすると、不要なファイルが削除されます。

★スキャンディスクで壊れたファイルを取り除く。

  1. マイコンピュータ、もしくはエクスプローラを開き、Cドライブのアイコンを右クリックします。
  2. ポップアップメニューの一番下の「プロパティ」をクリックします。
  3. 「ツール」タブをクリックします。
  4. 「エラーチェックの履歴」の「チェックする」をクリックします。
  5. 「チェック方法」を「標準」(10分程度かかる)にします。年に一度、もしくは、最近パソコンの調子が悪い場合は、「完全」(1時間程度かかる)にします。ハードディスクのサイズにより、かかる時間は変わります。
  6. 「エラーを自動的に修復」にレ点を入れます。
  7. 起動しているアプリケーションソフトは、全て終了させます。
  8. 「開始」ボタンをクリックします。
  9. 下部の青いバーが右端まで行き、検査が終わるまで、パソコンに手を触れてはいけません。また、手を触れていないのに、途中まで進んだ青いバーが、また左端から繰り返されて終わらない場合、動かしているソフトを全て終了させてから開始してください。

★デフラグで高速化

  1. マイコンピュータ、もしくはエクスプローラを開き、Cドライブのアイコンを右クリックします。
  2. ポップアップメニューの一番下の「プロパティ」をクリックします。
  3. 「ツール」タブをクリックします。
  4. 起動しているアプリケーションソフトは、全て終了させます。
  5. 「最適化の履歴」の「最適化する」ボタンをクリックします。
  6. 青いバーが右端まで行ったら、終了です。

時間がかかりますので、「詳細を表示」ボタンを押して、色々見てみてください。動作画面を見ているだけで時間がつぶせます。

 

第5章 使いやすくカスタマイズ

Windows98の各種設定を、使いやすくカスタマイズします。即効性のあるものを集めました。

第6章 カスタマイズのための便利な情報

5章のような速効性のある情報ではなく、これを利用してさらにカスタマイズをしていこう、という情報です。