愚行連鎖 アコースティックの弦

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プアマンズストリングスカタログ

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(:U=Unwound,:W=Wound)

Acoustic Guiter

Burny
Burny BGS-1500L Light Gauge

.012:U .016:U .024:W .034:W .044:W .052:W
パッケージが渋くて気に入ってつい買ってしまった。
3set入りで980円とお値段は廉いが(型番からすると定価は1,500円か?)、FERNANDESのアコ弦というのは珍しい。(780円や680円と言うプライスのお店もある。廉いっ!)
ライトゲージだが、真中が少し太い組み合わせ。
どうだ!こら!フォスファーだぞっ!と言った色の巻き弦で、巻き弦の芯線は6角芯を使っている。
後述するが、かなり派手な音がする。保ちも良いようである。使いどころによってはもの凄くお買い得かも知れない。

martin M140

Martin M140

.012:U .016:U .025:W .032:W .042:W .052:W
Martinの一番廉いSet弦。
高いのは使ったことがない(なにせ貧乏なモノで…)
死ぬのが早いような気もするが、高いのも同じなんだろうか?

martin M140

Martin M140

上と同一内容パッケージ違い。
昔はMartin弦なんてとても高くて買えなかったが、最近は国産より廉くなった。
今はYAMAHA弦なんて高くて買えない。

martin M130

Martin M130 Silk & Steel

Martin M130 STANDARD GAUGE Silk & Steel Compound Wound
.0115:SU .014:SU .023:CN .028:CN .038:CN .047:CN
(:SU=Silverd Steel Unwound,:CN=Silverplated Copper on Nylon)
コンパウンドゲージ、又の名をシルク&スティール。
普通のスティール弦のパッケージには“ACOUSTIC GUITER”と書いてあるのだが、このパッケージには何故か“FOLK GUITER”とある。
音の方は…「これが弦の中身だ」で。

martin M130

Martin M130 Silk & Steel

現在のMartin M130 STANDARD GAUGE Silk & Steel Compound Woundパッケージ。



コンパウンドゲージも、昔はいろんなメーカのがあったように思っていたが、行きつけの店にはMartinとYAMAHAしかなかった。
もっとも今手に入るギターで“コンパウンドでないと駄目”なのはMartinのOタイプとそのコピー位かもしれない。
そもそもOタイプは本家Martinでさえ受注生産だし、コピーといっても国産だとK.Yairi位しか思い当たらない。

後日確認したら、K.YairiではO-16NYにコンパウンドではなくライトゲージを張って出荷しているそうである。
しかし、入手時(新品・工場直送)の弦は柔らかい割りに太く、分解したら巻き弦にオレンジ色の繊維を巻き込んだコンパウンド構造であった。

martin M140 Old
Martin M140 Old Package

Martin M140 LIGHT GAUGE Old Package
これは1976年頃の懐かしい袋。
もちろん当時はMartin弦など買えなかった。これはプロになった友人の部屋から拾ってきた空き袋。


Martin Acoustic SP
Martin Acoustic SP MSP4100

Martin Acoustic SP Phosphor Bronze Light
.012:U .016:U .025:W .032:W .042:W .054:W
OM-28Vを買ったときにオマケで幾つか貰ったMartin製では高い方の部類に入る弦。
こんな高いのはいままでまず使ったことがない(なにせ貧乏なモノで…)
1,2弦がBronzed Steelとなっていて金色をしている。6弦がM140よりも心持ち太い。


Martin Marquis

Martin Marquis M2100

Martin Marquis Phosphor Bronze Light
.012:U .016:U .025:W .032:W .042:W .054:W
私の中では、超高級品のイメージがあったが、実は実売価格がSPよりも廉い。
こちらの1,2弦はごく普通のクローム色。Silverd Steelと記述がある。6弦はSPと同じ太さ。


何故、突然、Martin製の高級弦が出てきたか、と言うと…
OM-28Vを入手し、暫く使ったので、オマケに貰ったSPに張り替えてみたことから始まる。

私は今まで弦にはホント、拘らない人だった。
こだわらないどころか、逆に、どんなブランドでも、とにかく安いのを見つけるとまとめ買いで使っていた。
現に拘る人を見ると「弦如きでそんなに音なんか変わんねーよ!」とうそぶいていたのだが…
ところが、このSPに張り替えたら、なんだか音が明らかに変なのだ。
何処が、と明確に説明できないのだが、もやった、と言うか、イマイチと言うしかない。
オヤジの応援団、まさひろ氏が仰るには、

自分とSPは相性が合わない。
ギターのボディーに弦の振動のパワーが伝わらない。弦が揺れているだけ。
結果として他の弦より音が小さく聴こえ、サスティーンも無くプッツリ途絶える感じ。


まさに、そのとおりで、胴体が殆ど鳴っていない感じなのである。
私とも相性が悪いようだ。
前述のまさひろ氏によると、SPはエレアコ用の設計なのではないかとのこと。
まさにそんな雰囲気の音である。エレアコ用なら余分な振動はない方がよい結果が出る。

同時期に牛骨が余っていたので、SIGMA 00042EC用のサドルを作りなおしてみた。
中古で買ったときから弦高が極めて低く、弾きやすいことは弾きやすいのだが、音の出が悪かったのだ。
オリジナルが余り綺麗でなく、オクターブも不安定だったので手に入れてすぐに作り直したのだが元の物と同一サイズだった。
それで高めのサドルを削ってみたというわけ。
ギタースケールでAcoustic弦高の最低位置から最高位置に上げてみたら、これが鳴るのだ、感動的に…。

このSIGMA、OMが来たときは、流石にコピーはコピーでしかない、とはっきり感じたのだが、音色はともかくこのの時点ではSIGMAの方が鳴りまくっていた。
弦はこのページのトップにある激安のBurny(フェルナンデス?)のフォスファー(心持ち太め)ライト。
鳴らしている時間が全く違うとは言え、何か悲しい…。

OM-28V購入時の弦はプレーンが金色ではなく、クロームのフォスファーだった。販売店で訊いてみたが弦の銘柄は不明であった。
この弦と比べて、確かにSPは全体的に「線が細い」イメージなのだ。
言葉で言うなら、ソリッドベースにコンプレッサーを掛けて設定を失敗したときの音…と言ったイメージである。

とりあえず、音の出で完璧に負けたサドル付け替えのSIGMAと同じBunny/FERNANDESのフォスファー・ライト(激安)に弦を張り替えてみた。
結果、昨日、あんなに鳴っていたと思ったSIGMAがやっぱりコピーモデルに戻ってしまった。
もともと、このBunnyの弦、もの凄く派手な、もう、下品一歩手前の音がでる。
それで、もの凄く押さえた音のSPとの対比が強く出たのかも知れない
この弦に張り替えたOMは感覚的には昨日の倍のボリュームで鳴っている、と言った雰囲気である。

しかし、今まで他のギターでこんなに弦による差が出た記憶はないのだが…。

ただし、これは良い悪いではなく、あくまでも趣味の問題だと思う。
これだけ弦を選ぶ楽器なのだから、楽器、自分とも相性の良い弦を探す楽しみもまた増えたと思うべきだろう。

更に、M2100/MARQUIS Phosphor Bronzeに張り替えてみた。

私はどうしても貧乏性が抜けず、弦は死ぬまで、死んでからも使ってしまう。
MARAUISもそんなに劇的に価格が違うわけでもないのに、なんだかとても高い印象があって今まで使ったことがなかったのだ。

ああ、こういう音なのだ。欲しかったのは…

SPであるが、いままで件のBunny張ってて、ガシャガシャの音になっていたK.Yairiの016に張ってみたら…
凄く落ち着いていい感じになった。
(これは、新品の時から一寸音が出過ぎの感があったギターである)
使いどころ、かな?


D'Adario EJ16
D'Adario EJ16

D'Adario EJ16 Phospor Bronze light gauge
.012:U .016:U .024:W .032:W .042:W .053:W
個人的イメージからはMartin MARQUISと並ぶ高級品。
一時、A.B.Mansonに張っていたこともあるが、購入時に販売店が張り直してくれた物で、自分で買ったのは初めて。
音色が上品であるという先入観があったりする。


D'Adario String Color Code D'Adarioの弦はString Color Codeと言うシステムによって、ボールエンドに色が付けられている。
一目でどの弦か分かる…というのだが、違うゲージの弦が混ざったりしない限り、弦の太さは見れば分かるし、常にD'Adarioの弦を使っていない限り何弦が何色かと言うことを覚える気もないし…
まぁ、綺麗だし、「悪くないんじゃないでしょうか?」と、言ったところである。
(張ってしまえば見えないのだから、余り大きな意味は、私にとっては、ない)

他の弦のコメントでも書いたが、D'Adarioの弦はDiameter(ゲージ:Inch/mm併記)の他にTension(張力:Lbs./kg併記)が記載されている。
このEJ16:Light Gageの場合は
23.3 23.3 30.2 30.5 29.9 26.0(Lbs.)
10.57 10.57 13.70 13.83 13.56 11.79(kg)
つまり、この弦を張ってチューニングしたギターには70kgを越える力が掛かっていることになる。


takamine Lightgauge set
Takamine TL-3

Takamine light gauge TL-3
ELECTRIC ACOUSTIC & ACOUSTIC GUITER STRINGS
.012:U .016:U .024:W .033:W .042:W .052:W
3Set入ったお徳用弦。
かのライ・クーダは1年近く弦を張り替えないらしいが、ガンガン替えるにはやっぱりある程度廉くないとね。
一寸音がショボイ様な気もする。

takamine Ex-Lightgauge set

Takamine TX-3

Takamine Extra light gauge TX-3
ELECTRIC ACOUSTIC & ACOUSTIC GUITER STRINGS
.010:U .014:U .023:W .030:W .039:W .047:W
上と同じく、3Set入ったお徳用弦。
試してみたらそこそこ良い。でも、死ぬのも早いような気もする…
う〜ん保ちの良い高い弦か、それとも頻繁に替えられる廉い弦か、それが問題だ。

takamine Phosphor Bronze Lightgauge TPL-700

Takamine Phosphor Bronze
Lightgauge TPL-700

Takamine Phosphor Bronze Lightgauge TPL-700
ELECTRIC ACOUSTIC & ACOUSTIC GUITER STRINGS
.012:U .016:U .024:W .033:W .042:W .052:W
Takamineの一寸良い方のPhosphor Bronze
更に高い弦もあるらしい。
フォスファー特有の赤銅色がかなり鮮やか。
音の方は…「これが弦の中身だ」で。

No bland medium gauge

No bland medium gauge

ACOUSTIC GUITER STRINGS
MEDIUM GAUGE
Bronze Wound
Assembled in Mexico of U.S.Material
.013:U .017:U .026:W .035:W .045:W .056:W
ノーブランドだが、やたら廉い割に結構良い音がする。
しかし、ロットによって中身にばらつきがあるのはしかたないか…

No bland light gauge

No bland light gauge

LIGHT GAUGE
Phosphor Bronze Wound
.012:U .016:U .025:W .032:W .042:W .054:W
上の弦のライトゲージセット。
比較的死にやすく、1.2弦のメッキがすぐにはがれてしまうが、廉いから許す。
大量に買い込んだのでしばらくこれを愛用するつもり。
ロットによって異常に指先が緑青で青くなる物があったりする。体に悪そうだなぁ。

No bland Ex-light gauge

No bland extra light gauge

EXTRA LIGHT GAUGE
Phosphor Bronze Wound
.010:U .014/:U .023:W .030:W .039:W .047:W
同じくエクストラライト。黒沢楽器で入手可能。
これも大量に買い込んだのでしばらく愛用するつもり。
ラグタイムなんかだと若干死に掛かった弦の方が味があることもあるので、つい張り替えのスパンが長くなってしまう事が多い。

たくさん買い込んだ在庫を調べると、パッケージ毎に中身にバラつきがあるどころか、全く同じ値段なのにブロンズとフォスファーブロンズのセットが混じっていた。
上の写真のミディアムはブロンズで、ライトとエクストラライトはフォスファーのパッケージ。
最初に封を切ったのは全部ブロンズだったし、その後も偶然にブロンズばっかり封を切っていたので気付かなかったのだが、この間張り替えをしたら巻弦が妙に赤い。
で、パッケージを良く見たらフォスファーのセットだったと言うわけ。

黄色い巻弦のブロンズはどちらかと言うと沈んだ(落ちついた?)音質だが、フォスファーは妙に倍音が多くてシャラシャラした感じがする。

しかし…気がつかない方も気がつかない方だが、殆ど同じパッケージでごちゃ混ぜに売られていると言うのは…ううむ、このイーカゲンサは私好みかもしれない
廉いから何でも許してしまおう。でも、どうせ買うなら、今度はフォスファーだけ拾って買って来ようっと。

6弦ドロップやオープンチューニング専用ギターならエクストラライトの6弦だけミディアムに差し替えた物も使いやすい。
レギュラーチューニングをしなければネックへの影響も無いと思う。

ショップで確認したら、この弦は“Martin Mexico”なんだそうである。

Headway Acoustic guiter Strings Light

Headway Acoustic guiter Strings Light

LIGHT GAUGE
Bronze Wound
.012:U .016:U .025:W .032:W .042:W .054:W
福井のLisa-Papaさんから小田原のデジトムさんへ…
そして、私の所へ資料として寄贈された…
ボールエンドの巻き処理、特にプレーン弦が独特な巻き止め方で、“Burny BGS-1500L”と全く同一である。同じ手によるモノのような気がする。
S.Yairi SY1000L

S.Yairi SY1000L Bronze Light

LIGHT GAUGE
Bronze Wound
.012:U .016:U .025:W .032:W .042:W .052:W
Headwayと同じく、福井のLisa-Papaさんから小田原のデジトムさんへ…
そして、私の所へ資料として寄贈された…
6弦の太さが若干異なるが中袋は全く同一で、こちらには“Made in China”の表示がある。
但し、ボールエンドの巻き止めの処理は異なり、このS.Yairiブランドはかなりいい加減な巻き方になっている。

中袋 上記、Headway、S.Yairi、そして、後掲のMatuoka(Classic)に使われる中袋。
某楽器店で「初心者セット」と称する、ギター小物の詰め合わせに入っているのを見たこともある。
中国の工場へ袋を卸している業者が同一なのか、それとも、この辺りの弦を作っている工場が全部同一なのか…。
HeadwayとS,Yairiは末端処理を見る限りでは作りが異なるのだが…



Kawase Strings
KAWASE Strings

現在のカワセ弦外袋。


Kawase Strings

KAWASE Strings

現在のカワセ弦中袋。


Kawase light gauge

KAWASE MASTER light gauge
《絶版》

神田のkawaseで作ってる貧乏ギタリスト御用達だった廉価弦セット。
時代の流れで輸入弦がどんどん廉くなってしまった為、ライトゲージ以外は製造中止になってしまって現在は入手不可能。
パッケージは昔のもの。

Kawase heavy gauge

KAWASE MASTER heavy gauge
《絶版》

最近“heavy gauge”表示をとんとみかけなくなってしまったが、ブルーグラッサーの人達はどうしているんだろう?
もっともkawaseの弦はmmゲージだったので、heavy gaugeが現在のmediumと大体同じくらいだったとのこと。

Kawase heavy gauge

KAWASE MASTER heavy gauge
《絶版》

上の中身。通常この中袋が6枚ポリのジップ付袋に入って売られていたが、末期には上のラベルシートが入れられていた。


Kawase midium gauge

KAWASE MASTER midium gauge
《絶版》

こちらが伝統のkawase弦の袋。ミディアム・ゲージ。後に上の一寸厚い紙の袋になったが、一時同一の袋に古いのと新しい中袋が混在している事もあった。
昔(十代の頃)は更にビンボだったので死んだ弦を鍋で煮て再生して使ったりした事もあったよなぁ。


Kawase heavy gauge

KAWASE MASTER heavy gauge
《絶版》

こちらはヘビーゲージ。


Kawase 12Strings

KAWASE MASTER 12Strings
《絶版》

12弦用。


Kawase Electric Strings

KAWASE MASTER Electric Strings
《絶版》

エレキ用もありました。



Tokai F-130
Tokai F-130(Compound gauge)
《絶版》

これまた懐かしい、東海楽器製の弦袋。1976年頃。
なぜか見本はコンパウンドゲージ
T140がブロンズライト、T150がブロンズミディアムだった。
見えにくいが袋の下にはTHE CF MARTINとTOKAI GAKKIの文字が握手の絵で結ばれた図柄が印刷されている。
当時、東海楽器はMartinの総代理店で、Martin弦も扱っていた。

D'Aquisto

D'Aquisto Q-120(Light gauge)
《絶版》

1980年頃、S.Yairiで扱っていたJames L.D'Aquisto
当時はとてもじゃないけど、こんな高い弦は買えなかった…
(今も??はい…)


12strings Guiter

Martin M180
Martin M180 12strings

.010:U .014:U .023:W .030:W .039:W .047:W
.010:U .014:U .008:U .012:U .018:U .027:W


Adamas 1212

Adamas 1212 12srings

.009:U .012:U .020:W .026:W .036:W .046:W
.009:U .012:U .009:U .011:U .018:U .024:W


ちなみにAdamasの6弦Setのゲージ

Adamas 1313 light gauge
.011:U .014:U .022:W .030:W .036:W .046:W

Adamas 1414 Medium light gauge
.012:U .015:U .025:W .034:W .044:W .054:W

Adamas 1515 Medium gauge
.013:U .017:U .026:W .038:W .048:W .058:W

同じゲージ表示でもメーカーによってずいぶん太さが違う物である。


Flat(Ribbon) Wound Strings

D'Addario Chrome
D'Addario Chrome RCG25

Electric Guiter Strings
ECG25 High Finish Ribbon Wound/Light Gauge
.012:U .016:U .024:W .032:W .042:W .052:W(Inch)
0.30:U 0.41:U 0.61:U 0.81:U 1.07:U 1.32:W(mm)
D'Addario弦にはinchとmm Diameterが併記してある。
更にLbs.とkgのTensionも書かれている。
23.3 23.3 30.0 27.9 28.0 22.7(Lbs.)
10.57 10.57 13.61 12.65 12.70 10.29(kg)

何故、突然エレキ弦、それも普通は余り使わないFlat(Ribbon)Woundなのか…
それは
こちらをご覧あれ。


弦の比較
特別公開!これが弦の中身だ

上から

1)Martin M140(Lightgauge)

2)Takamine TPL-700(Phosphor Bronze Lightgauge)

3)Compound ※

4)Martin M130 Silk & Steel

全て6弦
※ K.Yairi O16NYに張ってあった弦
(メーカー不明:今度ヤイリギターに問合せてみようっと)

1)はホントに一般的、スタンダードとも言えるブロンズワウンド。
コレを暫く張りっぱなしにして表面の金色が少し褪せ始めた頃の音〜完全に死ぬ一歩手前位かな?〜が、なかなか渋くて、個人的には好きである。

2)は赤銅色が美しい、ELECTRIC ACOUSTIC & ACOUSTICと銘打たれた弦。
Takamineのエレアコ&アコースチックは、一般的なアコースチック弦よりも幾分柔らかい様な気がする。
芯と巻線の間に極々薄い繊維の様な物が巻き込んである。
sigma SEC42に張ってみたら、結構派手な音がして悪くない。
張りたてでは高域が一寸シャラつくが気になる程ではない。現代的なフィンガーアレンジの曲なんかに向きそうではある。

3)はコンパウンドにしては巻も芯も随分と太く、ブロンズワウンド。ライトゲージと同じかやや太い位。テンションも強め。
オレンジ色の繊維が中巻に使われている。燃やしてみたら合成繊維特有の燃え方をした。
O16での音色は「どーだぁ!これがフル・マホガニーだぞぉ!」と言う雰囲気の鳴り方がする。下品一歩手前の音が悪くない。
でも、購入時に張ってあった弦なのでメーカーが分からないのが悔しい。

4)はマーチン製のコンパウンド。中巻は一見絹に見える光沢のある白い繊維だが、Silk & Steelと言いながら合成繊維の燃え方をする。Silverplated Copper on Nylonとも書いてあるのでナイロン製なのだろう。巻線はSilverplated Copperと言う位でガットの巻弦と同じ様なスターリングシルバー色が美しい。
タッチもガット弦に通じる物があり、テンションはコンパウンドらしく極めて弱く、繊細な音色で鳴る。

K.Yairi O16NYをこの弦に張り替えたら、音色が何だかえらく上品になってしまって、ギターのキャラクター変わっちまった。 ううむ…
ラグタイム演るよりジョーンバエズ弾き語りの方が当たりと言った風情。
でも、これがコンパウンド本来の音なんだろうな。
とても美しく良い音だけど、個人的にはもう少し下品な音色の方が好み、かな?


Nylon strings Guiter

dadario
D'Addario Pro・Art'e

ナイロンならやっぱりD'Addarioだよなぁ、と使っていたが、今ひとつ私にはゲージが合わなかったようだ。
これは“普通”と言うセット。“硬い”と言うセットもあるのだが…
今度“硬い”を試してみよう。

Augustine

Augustine regals

Augstineは硬さを袋で色分けしている。


Augustine

Augustine regals

赤袋と青袋のセットがあるが、1〜3弦が赤で4〜6弦が青袋のセットもある。
現在は赤/青セットを常用している。これは“硬い”に相当するようだ。

Ovation Classic

KARMAN Ovation Classic 4224

Nylon Clear Classic High Tension
Silver Plated Cadmium Bronze Wound

ナイロン弦にしては珍しくサイズ表記がある。

.028 .032 .040 .032 .038 .044


ちなみにノーマルやハイテンションもあり、データは次のとおり。

KARMAN Ovation Classic
4114 Nylon Clear Classic Normal Tension

.028 .032 .040 .030 .036 .042

KARMAN Ovation Classic
4334 Nylon Clear Classic X-High Tension Acoustic-Electric

.030 .034 .029 .034 .040 .046

X-High Tensionを試してみたかったのだが店頭に在庫が置いてなかった。
X-High Tensionのスペックを見ると3弦がノーマルやハイテンションよりも細い(それも異様に)のはどうしてだろうか?
単なるミスプリントだろうか?今度商品を見つけたらぜひ買ってみたい。
Aria Classic

Aria Custom Shop Classic
US-400MT Medium Tension

これは楽器屋でサービスに貰った物。
まだ使っていないのでなんとも…
他にハイテンションタイプもあるようだ。
Mavis Calssic Guitar Strings

Mavis Calssic Guitar Strings
CGS-40 Normal Tension

あまりに安かったので、つい買ってしまった。
音の方は…
ま、取りあえず、ナイロン弦である。
Matuoka Classic Strings

Matuoka Classic Strings MC1000MT

MEDIUM TENSION
Silverplated Wound
Clear Nylon
こいつもあまりの廉さに衝動的に買ってしまった物。
まだ使っていないので何とも…
Matuoka Classic Strings 袋の裏面。“Printed in JAPAN”と印刷されているが、小さな“Made in China”の金色シールが貼付けられている。
個別の弦はHeadway、S.Yairi、と全く同じ中袋に入っている。


Other

Kawase banjo
Kawase banjo
《絶版》

神田のkawaseで作っていたセット。
これも、製造中止になってしまって現在は入手不可能。

Kawase mandrin

Kawase mandrin
《絶版》

神田のkawaseで作っていたセット。
これまた、製造中止になってしまって現在は入手不可能。

stetch mandrin

Stetch(ishibashi)mandrin
《絶版》

石橋楽器のオリジナルセット。
これもまた、時代の流れか…製造中止になってしまって現在は入手不可能。
ギター弦同様、今はバンジョーにしてもマンドリンにしてもGibsonやFenderが廉く買えるから国内ブランドの弦は競争力を失ってしまった。

MAXIMA mandrin

MAXIMA mandrin No.2104
《絶版》

S.Sさんから貰った古い弦の束の中にあったモノ。
素性は今となっては知る由もない。
外袋には油が浮いて変色した「親和楽器」と言う価格シールに\2500と言うプライス印が押されている。

MAXIMA mandrin こちらは裏面。


D'Addario banjo

D'Addario 5String banjo J61

Nickel Wound Medium Gauge
.010:U .012:U .016:U .023:W 010:U
tension:Lbs
13.0 13.6 16.1 12.6 13.0
tension:kg
5.90 6.15 7.32 5.72 5.90
あのダダリオが600円で買えるんだから、国産弦なんか作ったってそう簡単にゃ売れないよな。
ちなみにダダリオはダイアメータの他にテンションもボンドとkgで明記してある。


D'Addario Mandolin

D'Addario Mandolin J75

Phosphor Bronze Wound
.011 .015 .026 .040
tension:Lbs
23.1 19.7 23.6 24.6
tension:kg
10.46 8.95 10.68 11.17
これまた800円だもんねぇ。国産メーカーは大変だなぁ。


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