愚行連鎖 様々な弦

GB楽器博物館

プアマンズストリングスカタログ−2−



Uplight Bass(Contrabass)

Helicore
D'Addario Helicore Pizzicato HP611

ATELIER Z CUBシリーズ及びYAMAHA SLB-200出荷時弦。
D'Addarioである。良くも悪くも。
コントラバス弦って、なして、こんなに高い??
(構造的にはエレキベース弦と大して変わらないはずなのにね)

Helicore HP610 現在はこちらのパッケージになっている。

新品のウチは少々金気臭い音がするが、少々弾き込めば金属臭は消え、なかなか良い。
とはいえ、コントラバス弦は殆ど張り替え経験がないので、余り大きな事は言えない。
学生時代も、何年かウッドベースを担いで歩いていたが、弦を張り替えたのはただの一回のみ。
ワンセット夏休みアルバイト半月分の金額だった…


Helicore

D'Addario Helicore Orchestra H610

真面目にアルコ=弓弾きを練習しようとYAMAHA SLB-200用に発注かけたObligato、年内入荷無しと言われたのでから方針変更して購入したD'Addario Helicore Orchestra。
(YAMAHAに張っていたLa Bella No.7710 BLACK NYLONは、ピチカート特化弦でアルコには全く不向きである。この音は好きなのだが、下手くそが弓を当てるとトンでもないことになる…
上手い人でも、この弦でアルコは避けるそうだ)

どっちにしますと聞かれて、つい気弱になって選んだLight Tension set。
パッケージデザインが変更になっている。

Black Nylon/Helicore比較 今まで使っていたLa Bella No.7710がかなり太めだったので、細い、細い。
もう、心細くなる位。
A線でのLabella Black Nylonとの比較写真

さて、このHelicore Orchestra、音も弾き心地も悪くない。
パンチに欠ける、と言えばそうかも知れないが、張った直後から落ちついた音が出る。
実売価格は安いし(ったって、高いわ、ベース弦)、これはなかなか宜しいかも。

スピロコアより2,000円近く安いんじゃないかな…
La Bellaには負けるけど…
La BellaのRope Windは安いけどちょっと音が金気臭いのがね。

Helicore HH610

D'Addario Helicore Hybrid HH610

Pizzicate HP610(赤)は指弾きの時はまるで横ベースのようなサスティンを持つが、音色は明るく派手で弓を当てると些か下品な響きすらある。
楽器が違うので単純比較は出来ないが、Orchestral H610(青)はサスティン減衰がかなり速く、音色も暗めの沈んだ音になる。
じゃ、Hibridは?
と言えば、メーカーの設定通り両者の、まさに中間、いいとこ取りの音色である。


って…何だか当たり前のことしか書けないつまらないレポートだなぁ…

市販楽器の出荷時装着弦にHelicore Pizzicateが使われることが多いのは…
やはり、非常に派手な第一印象と、多分EUBのユーザーはあまりArco.を使わないからなのだろう。
型番からすると“H”一文字(Helicoreの意か?)のOrchestraがオリジナルと言うことになろうか。
後に続く3桁の数字、上位2桁61がHelicoreを表し、下位0だとSet、1〜4がバラ弦番号を表しているようだ。


HH HP比較 流石はD'Addario、どの色のパッケージを選んでも、飾り糸の巻き上げや弦の表面仕上げ、手触りは--弾き心地は実によいのだが…
ワウンドが軟弱で、すぐにずれたり開いたりするのは何とかならんかなぁ。
ギター弦と違って高く、そうそう張り替えなんぞ出来やしないんだから。

写真はE線の比較。
ほぼ同じような太さだが、Hibridの方が幾分細いような気がする。

>コントラバス弦Data編

Zyex DZ610
D'Addario Zyex DZ610

ダダリオ社と最先端の研究開発により生み出された、新世代シンセティック素材を芯線に使用したコントラバス弦です。ガット弦の様にリッチで濃厚な音色にパワーと明瞭さを兼ね備え、ピチカートにも弓にも対応します。短い慣らしの後は非常にチューニングが安定します。ピチカートの際の比類無きサスティーンと弓に対するレスポンスの良さは、超越した存在です。ライトテンションとミディアムテンションが選べます。

メーカー紹介文より


>Zyex レポートはこちら


Castle KONTRABASSE
Castle KONTRABASSE

こいつは買ってはイケない…

あまりの安さについフラフラと…キャッシャーへ運んでしまったのだが。
ニッケルだと言うことなので、マグネチックのアップライトにも使えるカナなどと助平根性出して…
中も見ずに。

家へ帰ってパッケージ開いて驚いた。

弦、と言うよりもアウトドア用の携帯紐鋸…
ワウンドの継ぎ目がはっきりと。
ワウンドそのものもフラット・ワウンドと言うよりもコンベックス・ワウンドとでも言った方がよいのか…
凄い…
両端を持ってゴシゴシすれば丸太さえ切れそう。
指をスライドさせたら熱き血潮を噴出してしまうぞ。

いや、税込み7,140円(税抜き6,800円)勉強になった…
いててて…


La Bella Set No.610

La Bella Elite Orchestral Series Set No.610

恐らく、「まともなコントラバス弦」では最安価クラスである。
Full Steel Core
METAL SETS
Superior sets for a budget price. These chrome steel flat wound strings are fine both arco & pizzicato playing.

優れたセット(弦)をお買い得価格でご提供。
このクロームスチール製フラットワウンド弦は弓弾きにも指弾きにも適します。

Full Steel Core, makes the string stiffer

フル・スティール・コア。一寸硬めの弦であります。

みたいな意味だろうか?

同じシリーズにロープ・コアというのもあり…

Set #RC610
Rope Core, makes the strings more flexible
とパッケージにはあり、フル・スティール・コアより、ほんの少しだけ高い。

La Bella Set No.7710

La Bella Professional Jazz Series Set No.7710

BLACK NYLON TAPE WOUND ON A ROPE CORE
憧れのロン・カーター弦である。

実際に楽器に張って弾くと想像した音とはかなり違う…

パッケージの文句も

The tone of gut and the sustain of metal with a bright attack with a warm tone

だそうで…
もっともっさりした音を思い浮かべていたが、結構クリアだ。
悪くはないんだけどね。

Obligato

Pirastro Obligato

値段からすると、これは既に“プアマンズストリングス”ではないのだが…

オブリガートは変わった弦である。
多分、4本とも構造的にはクラシックギターの巻き線と同じ筈。
張る前の感触が、まさにクラシックギターの6弦なのだ。
で、その芯材がしんせてぃっく…だというわけ。

弦そのものの重量がかなり軽い。どうなんだろう、これ?

Pirastro社製品説明より

Obligato
core made from new synthetic fibre
medium gauge

sound characteristics
The modern synthetic fibre string for Double-Bass
warm,focused sound
big tonal,powerful volume
highest degree of modulation
easiest responce
enormous stability in tone
uneffected by humidity and changes in temperture
ideal for both Arco and Pizz

英語は苦手だが、必死に訳してみた。

オブリガート
新しい合成繊維で作られたコア
ミディアム・ゲージ

音の特性
ダブルベースのための近代的な合成繊維弦
暖かくて、まとまりのある音
大音量にて、力強い発音
高度に調整された音程
軽快な反応
非常に安定した音
湿度や温度変化の影響を受けにくい
アルコとピチカートどちらにも理想的

こんな感じだろうか?
うん、まさにそんな感じ。
アルコはしない(出来ない)から最後のは分からないが。

第一印象ではかなり気持ちが良い。
手触りも緩めのテンションも好みである。
(買う前に持っていた印象、袋から出して触った感じよりも実際に張ったテンション感はきつい…)
表面仕上げも綺麗で、ものすごくピカピカしている。

流石に繊維芯だけあって、あの“張ったばかり臭い”金属臭のする音が出ないのは好ましい。
太さも、一般的なスチール弦と殆ど変わりなく、ナット等の調整は必要ないのもポイント。
伸びが酷くチューニングが落ちやすいと聞いていたが、某所で教えて頂いた

こういう柔らかいストリングを巻くときは、色の付いている部分の半分近くを通し、もう一方に巻き付けます。そのまま回せば、早くしっかりと巻くことができます。

と言う方法でペグにセットし、チューニング時に目一杯引っ張り伸ばしつつ調弦して丸一日置いた。
E弦(もともと合いにくかった)がちょっと多め、全体に若干フラットしていた位で実用に困る程の緩みはないようだ。

ピチカートの時独特な感触がある、とも聞いていたが、逆に結構良い感じである。
音質そのものは若干地味ではあるが、沈み込んだという程ではない。

La Bella7710ブラック・ナイロン(これもお気に入り)よりもちょっと明るい印象がある。

Huayin
Huayin High Quality Double Bass String Set

これは本当の“プアマンズストリングス”である。

ネットショップで6,000円。
しかも、これがデラックスな方“High Quality”タイプなのである。
(安い方は2,000円台。嘘だろ…)

販売者の謳い文句は…

上海音楽大やジャズバーなど、古くから音楽の盛んな上海のプロ達が良く利用しているのが専門メーカーHuayin社の弦です。年々価格が上昇の一途を辿るヨーロッパ の弦にため息の出るこの頃ですが、 二胡弦 専門メーカーとして出発した長い伝統 のあるこ の中国Huayin(中国上海美声琴弦社)の製品を是非一度お試し下さい。このHigh Quality弦はHuayin社の代表的上級者用弦です。手頃な価格で上質な弦をお求めの方には特にお奨めします。
安さは中国製品の一番の魅力ですが、弦に関しては音楽先進 国の中国製品にはも非常にレベルの高い高品質の弦も沢山あります。
Huayin アルコ・メインのコントラバス弾きの方が試しに張ってみて
「弓ではイカン」が「ピチカートなら、多少のギラギラはあるものの、サスティーンがきもちよく、好きな方はいるかも」
との事で、張ってすぐのものを頂いた。

まだ楽器に張っていないので、袋から出してのファーストインプレッション。

全体に作りはきちんとしている。
しっかり綺麗に出来ているし、巻きも揃っており、フラットワウンドの仕上げも非常に平滑で手触りがよい。
多分、スティール・ソリッド・コアでは無かろうかと思われるが、印象としてかなりしなやかな感じである。
巻き糸も綺麗に巻かれており、テール側は金色がかった明褐色、ペグ側はかなり鮮やかな糸でG線から青・青竹色(エメラルド)・朱・紅で美しい。

これ、楽器に張ってあったらとてもツーハンで6,000円の弦には見えないだろう。

外見的印象からはかなり期待が出来る。
キャラクターはLaBella辺りに近いのではないか(つまり、ジャズなど向き)と想像している。



>コントラバス弦Data編


Electric(Electric-Acoustic)Bass

Mavis Bass
Mavis Bass M45105 Long Scale

.045 .065 .083 .105
Stainless Round Woundの太さから言えばMediumかMedium Lightと言った所。
石橋楽器のオリジナルらしいが、とにかく廉い!こんな廉くていいのか?と言う位。
値段の割に使える。ベースの場合はギターほどあまりガンガン張り替える事は無いだろうが、惜し気無く使える値段でこの音なら充分の、練習用お薦め弦。

Aria Bass

Aria Pro II Bass

Stainless Round Woundのこの弦にはゲージ表示が無い。感じとしてはMediumと言った所。ちょっとテンションが弱いような気もするが…
両端の巻きがブルーの糸。ともかく、これも廉いので許す。


Felnandes Bass

Felnandes Bass BS-2000

.044 .060 .078 .098
Medium Gauge
これもStainless Round Wound、といってもFlatやTape Woundは意図して探さないと殆ど無い。
型番からすると定価は2,000円だと思うが、どこへ行ってもワゴンに入って叩き売りされているのが悲しい。
悪くはないとは思うのだが、Mediumにしてはテンションが弱く、楽器によっては4弦の音がクリアに出なかったりするのは問題か。両端の巻きが赤い糸。

Felnandes Bass

Felnandes Bass BS-2000

上と同一内容パッケージ違い。


GRECO Bass0

GRECO Bass RW-2000

Stainless Round Wound
.1.14 .1.65 .2.03 .2.67(mmゲージ)
Inchに換算すると
.045 .065 .080 .110位になると思う。
高級弦ではないが、これは意外と安売り対象にはなっていない。
演奏にもよるが、個人的にはこのくらいの太さとテンションがある弦がベースらしくて好きである。
これも両端に赤い糸が巻いてある。
糸が巻いてある弦は殆どが廉い弦なのはどうしてだろう。また、その手は例外なくFenderの片4個ペグ用で2×2の左右振り分けペグの楽器に張ると何とも格好悪いんだよなぁ。

Washburn Bass

Washburn 5Strings
"SLICKS"HIGH SPEED BASS

5STRINGS LITE
.040 .055 .075 .095 .125
とてつもないディスカウントで楽器屋に山積みになっていたのでまとめて買ってしまった。
4弦として考えるとかなり細い弦だが、5弦と言う用途を考えるとこの細さは逆に使い勝手が良いと思う。
弦そのものは手触りも音も良く、かなり高級品だと思われるが、恐らく在庫処分だったのだろう。このゲージしかなかったし、既にもう店頭には無くなってしまった。
もっともかなり買い込んだので暫くは不自由しないはずではある。

D'Addario ECB82

D'Addario ECB82
XL Chromes

MEDIUM GAUGE / Long Scale
.050 .070 .085 .105
Flat Woundである。
WARM / MELLOWなんだそうである。
正に、おっしゃるとおり。

Wound

Round Woundのガシャガシャした音は、チョッパー(等というと笑われる…既に死語?今はスラップってぇんだってね)には向くかも知れないが、どうも好みではない。
特にフレットレスには絶対にFlat Woundである。
最近はFlat Woundの選択肢が極めて少ない。普通に楽器屋に並んでいるのはこのD'Addario位しかない。



Ovation Bass
KAMAN adamas 5300(5Strings)

Phosphor Bronze Medium Light Gauge
Acoustic Bass 37-1/2"
.040 .060 .080 .100 .130
フォスファーのベース弦である。
ウチではOvation専用なのである。
独特な音が結構気に入っているセット。
5弦のブリッジ側がテーパー巻になっていてブリッジに接触する部分が3弦と同じくらいの細さになっている。
他のメーカーのエレベ弦でもこういう作りを見た事があるが、振動には有利なんだろうな。


Ovationはマグネチックピックアップではないから別に弦はどんな材質でも構わないのだが、フォスファーゆえの音もOvation独特のサウンドの一因になっていると思う。
楽器の項でも書いたのだがOvationはギターはもちろん、ベースも又エレキベースとかエレアコベースと言う括りでは無く、“Ovation”と言う楽器なのかも知れないと思うのであった。

Ukulele

Martin M600
Martin M600

.021 .032 .036 .025
見た目は極々一般的な透明なナイロン弦。ノーマルチューニング用。
まぁ、この辺りを使っておけば何の心配も無いだろう。
(テンション感は緩い。実は、Martin弦は1音上げチューニングが前提なのだそうだ)
なにをいまさら、であるが、通常ウクレレは全てプレーンのナイロン弦を1弦からA-E-C-Gとチューニングし、4弦にオクターブ高い細弦を張って演奏する。
ウクレレ奏者によっては演奏効果や音の厚みを増すために4弦を巻弦にしノーマルよりオクターブ低く調弦する人もおり、これを“Low-G”チューニングと呼ぶ。

Kapalua

KAPALUA (La Bella)

こちらは黒ナイロン。カパルアって雰囲気のある名前だと思ったら、実はLa Bella製だった。
何となく黒ナイロンの方が音が良い(落ちついている?)様な気がする。
ちなみにMartinは他のギター弦等と統一されたパッケージなのでゲージが記載されているが、フツー、ウクレレ弦買うヒトでゲージまで気にする人は余りいないだろう。どちらかと言うとそんな細かい事を考えないのがウクレレの良い所。

クラシックギター弦なども一般的にはゲージ明確には記載されていないし、もちろん、このカパルアにもそんな物は書かれていない。

Piales

PIALES (Wound "Low-4-G")

ピアレスってメーカはとても懐かしい名前だ。
…と、いうよりもまだ存在したのだと言う事が何だか嬉しい。
これは“Low-G”用4弦巻弦の単弦パッケージである。
でも、1本しか入っていないに関らず、Martinのセット弦と大して変わらない値段なのが恐ろしい。これは他の楽器の弦などと比べても極めて高価である。まだ需要が少ないんだろうなぁ。
楽器の項でも書いたように、コストを考えたらクラシック弦の4弦を切って使うのがよろしいようで…。



ガマカツや東レの海釣り用釣糸と切ったクラシック弦のセットなんてのもウクレレらしくて気分かも…。釣り糸:ナイロンテグスって意外と良い音がするんだよねぇ。
更に販売単位は数10m〜数100m巻。コスト/パフォーマンスは抜群だねっ!

ghs
ghs Custom Shop

こちらはLow-Gのセット。
1.2.3弦黒ナイロン、4弦が銀巻き線。
太さはA=.025、E=.032、C=.036、Gには表記が無くWinter Silver Wrapとあり、見た目.030前後。
これが意外にも多分Shop Bland以外では一番安い。

Morris U-100

Morros U-100 Black Nylon

Soprano/Standard/Concert用セット。
黒ナイロン。
既に生産中止になっているらしいが、まだ店頭には残っているところがある。
実は中身はghsなのだそうで、在庫処分特売でかなり安いので、見つけたら確保が吉。(2007.6.現在)
太さはA=.025、E=.032、C=.036、G=.028とまさしくghsと同じゲージ。

Worth Low-G

Worth Low-G 100%Fluoro Carbon

Low-G用の単弦。
黒フロロカーボン。要するに釣り糸である。
太さは.0358(0.91mm)で、ghsセット弦のCよりも細い。
つまりは、ウクレレの場合、特にテンションに違和感を持たなければその辺の糸やワイヤー、何を使っても良い、と言うことなのであるな。
長い長い。1m80cm近く入っており、ソプラノに上手く張れば4本近く取れそうである。
まぁ、釣具屋で買えば何分の一の価格なのだろうが…

Morris U-100

Woodmagic Fluorocarbon Strings

For Standard/Concert & Tenor用セット。
透明フロロカーボンのショップオリジナルセット。
太さはA=.0185、E=.0260、C=.0291、G=.0205と一寸細目。
私はLow-Gにこれを使い、A(1弦)にG弦を張った方が具合がよい。
前述したが、そんなお気楽な感じで良いと思う。
Hilo Tenor Plain

Hilo Black Nylon Plain Tenor

Black Nylonの3弦が巻き弦ではないTenor用セット。
Hiloの弦は、中身によってパッケージの刷り色が異なり、赤い印刷がこの全部プレーン弦のテナーセット。
個人的に巻き弦は余り好きではないので…
GHSの黒弦とは趣が異なり、表面が半艶消しで、一寸ざらっとした手触り。
太さの記載などはない。
実測値(ノギスなので0.05mm単位でかなりラフ)
A=.0295(0.75mm)、E=.0354(0.9mm)、C=.0374(0.95mm)、G=.0314(0.8mm)と、Tenor用と言うだけあって随分太い。
全部プレーンのテナーセットが欲しかったのだが…
実際に張ってみると、かなり直線的硬質な音がする…
出音は大きい。
時間が経てばこなれるのだろうか?(張ったばかりの時点ではGHS巻き弦セットの方が…)

Aquila

Aquila Nylgut

イタリア製の“人造ガット”弦、NYLGUT。
不透明乳白色で、見た目は確かにガット(羊腸)弦を彷彿とさせる。
太さの記載はないが、触った感じは結構太めに思える。
テンション感が強く、出音もかなり大きい。
楽器を選びそうだし、好みは別れるだろうが、私は嫌いではない。
実測値(ノギスなので0.05mm単位でかなりラフ)
A=.0216(0.55mm)、E=.0255(0.65mm)、C=.0354(0.9mm)、G=.0236(0.6mm)と思ったより太くない。膨張色の白色なので太く見えるのだろう。

Soprano/Reguler、Concert、(各、LowGあり)Tenor(全部プレーン)、Tenor(3弦巻弦)、Baritoneのセット(各、LowGあり)があるが、多分、Baritoneセット以外は弦の長さが違うだけだと思われる。
ちなみにSoprano/RegulerとConcertのセットは数百円の価格差があるが…
Soprano/Regulerのセットでも620mm程あるので弦長380mmのConcertに余裕を持って張ることが出来る。


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