今こそ設計監理者の独立の重要性を訴えるべき


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記載者:高木つねひで on December 19, 2105 at 18:39:00:

元の記事:耐震偽装問題の背景にある 建築家の立場について /記載者:猪井政広 on December 18, 2105 at 10:48:38:

JIA会員の河原一郎さんが会長宛に書いた文書が、12月8日付けでJIA本部サイト「会員の声」に掲載されています。私も、河原さんと同様の考えを持っています。

下に、河原さんの文章の一部を転載させていただきます。全文は、このURLから見られます。
http://www.jia.or.jp/news/my_opinion/kouzougizou/002kawahara.htm

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一般に建築主から設計事務所が設計監理の依頼を受けるのは当然ですが、工務店から雇用され、支配される場合は建築の質と倫理を保てません。今回の事件はそういう状況の中で、マンションとホテルの企画者や建築主や工務店とその関連する設計事務所が一体となって、弱い構造設計家に悪事を働かせ、責任を被せた悪質な事件だと思います。こういう事件を防ぐには、建築設計者と構造設計者と設備設計者を自立させ、組織をつくり、総ての仕事をガラス張りとし、お互いに外から、誰からの目にも見えるようにしなければなりません。役所の検査も不可欠です。設計事務所がジェネコンの下請けとなることも、りベートをやり取りすることも禁止すべきです。

 建築家協会、建築事務所協会、建築士会は一緒になって、構造家協会、設備士協会、積算士協会と連携すべきです。建設関係労働者は700万人といわれますが、一級建築士合計30万人の中には、公務員や工務店に雇われた建築士、施行現場の監督や代願屋その他多数を含むことを明らかにし、業務で分類すべきです。

建築家協会による建築家の主張の歴史を明らかにすべきです。今こそ前川國男、鬼頭梓氏その他の先輩の努力の歴史を示し、実らせる時です。欧米先進国だけでなく、中国その他でも、外国では建築家の自立と設計施工分離が原則であります。(中略)
  建築家協会は今こそ言うべきことをはっきりと主張すべきです。即ち「諸悪の根源は設計施工にあり」と言うことです。

今回の不正問題では、家協会は設計者の独立の問題と組織の問題として、国ばかりで無くジェネコンや経団連とも話し合う必要があるでしょう。当然反発を招きますが妥協は許されません。勿論、注意も必要です。議論のプロセスと方法も大切です。此方が正しければ、安全と環境を求める市民と世論が味方についてくれるでしよう。
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