〜ルールの具体的な例〜


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各エリアにあるユニットは司令本部と考えてください。1つのエリアにいる部隊はその全域に兵力を展開しています。また、支援行動は指令を受けた部隊が、支援するエリアへその兵力の大部分を送ることで成立すると解釈してください。
下の図において赤い矢印は移動・攻撃、青い矢印を支援命令を表します。

例A.海岸が2つある地域 

ロシア軍の指令
 ブルガリアの海軍−維持<退却>
トルコ軍の指令
 ルーマニアの陸軍−支援−コンスタンチノープルの海軍−ブルガリア
 例1.コンスタンチノープルの海軍−−ブルガリア東岸
 例2.コンスタンチノープルの海軍−−ブルガリア南岸

海軍がコンスタンチノープルからブルガリアへ移動する場合は、東岸か南岸かを明記すること。東岸と南岸は同一エリアと見なされるため、南岸へ侵攻した場合でも東岸のロシアの海軍は撃退される。ただし、南岸からルーマニアへ移動するためには、1度コンスタンチノープルを経由する必要がある。スペインの北岸と南岸に関しても、同様なルールが適用される。

例B.スウェーデンとデンマーク 

ロシア軍の指令
 スウェーデンの海軍−−ノルウェー
 バルト海の海軍−−キール
ドイツ軍の指令
 デンマークの陸軍−−スウェーデン
 ベルリンの陸軍−維持

1.スウェーデンとノルウェーはデンマークによって切断されない。
2.デンマークからスウェーデンへは陸軍の移動が可能である。
3.バルト海とキールは隣り合ったエリアとして扱う。

例C.支援の基本的ルール 

フランス軍の指令
 パリの陸軍−維持
イギリス軍の指令
 ピカルディの陸軍−−パリ
 ブレストの海軍−支援−ピカルディの陸軍−−パリ<無効>

支援は、その部隊が1回で移動できる場所に対してのみ行える。ブレストのフランス海軍は内陸部へ移動することができないので、支援もできない。

ルール例1例1.自軍の撃退禁止〜その1 

イギリス軍の指令
 デンマークの海軍−−キール<失敗>
 ヘルゴランド海の海軍−−デンマーク<失敗>
 北海の海軍−支援−ヘルゴランド海の海軍−デンマーク。
ロシア軍の指令
 スウェーデンの海軍−−デンマーク<失敗>
 バルト海の海軍−支援−スウェーデンの海軍−デンマーク
 ベルリンの陸軍−−キール<失敗>

イギリス軍は自分の部隊を撃退する行動はできないが、ロシア軍との間で2部隊対2部隊でのスタンドオフを成立させることはできる。
ルール例2

例2.自軍の撃退禁止〜その2  

ドイツ軍の指令
 ミューヘンの陸軍−−ブルコーニュ<失敗>
 ルールの陸軍−支援−ボヘミアのオーストリア陸軍−ミューヘン<無効>
オーストリア軍の指令
 ボヘミアの陸軍−−ミューヘン<失敗>
 チロルの陸軍−維持
フランス軍の指令
 ブルコーニュの陸軍−維持

オーストリア軍に対するドイツ軍の支援は、自軍を撃退することになるので無効とされる。ただし、チロルにいるオーストリア軍が支援に参加した場合は、ミューヘンのドイツ軍は撃退される。
ルール例3

例3.自己スタンドオフ  

オーストリア軍の指令
 ウイーンの陸軍−−ブタペスト<失敗>
 セルビアの陸軍−−ブタペスト
ロシア軍の指令
 ガリシアの陸軍−支援−セルビアのオーストリア陸軍−−ブタペスト

この場合、自軍を撃退する命令とはならないので、セルビアのオーストリア軍は移動ができる。もちろんブタペストにオーストリア軍がいた場合は無効となる。
ルール例7

例4.防衛軍とスタンドオフ 

オーストリア軍の指令
 セルビアの陸軍−維持
ロシア軍の指令
 ルーマニアの陸軍−−セルビア<失敗>
 ブタペストの陸軍−支援−ルーマニアの陸軍−セルビア
トルコ軍の指令
 ブルガリアの陸軍−−セルビア<失敗>
 ギリシャの陸軍−支援−ブルガリアの陸軍−セルビア

ロシア軍とトルコ軍の間で2部隊対2部隊のスタンド・オフの状況となりセルビアのオーストリア軍は維持が成功する。なお、セルビアのオーストリア軍が他の部隊に対する支援命令を受けていても、両部隊の攻撃によりその支援命令はキャンセルされる。

例5.撃退とスタンドオフ 

トルコ軍の指令
 ブルガリアの陸軍−−ルーマニア<退却>
ロシア軍の指令
 ルーマニアの陸軍−−ブルガリア
 セルビアの陸軍−支援−セバストポリの陸軍−−ルーマニア
 セバストポリの陸軍−−ルーマニア

ブルガリアのトルコ陸軍 はルーマニアからやってきたロシア陸軍によって撃退されるので、セバストポリのロシア陸軍はルーマニアに移動することができる。
ルール例6

例6.撃退されたユニットの効果 

ロシア軍の指令
 ルーマニアの陸軍−−ブルガリア
 セルビアの陸軍−支援−ルーマニアの陸軍−ブルガリア
 ギリシャの陸軍−支援−ルーマニアの陸軍−ブルガリア
 セバストポリの陸軍−−ルーマニア
トルコ軍の指令
 ブルガリアの陸軍−−ルーマニア<退却>
 黒海の海軍−支援−ブルガリアの陸軍−ルーマニア

撃退されたブルガリアのトルコ軍は、たとえそれが支援を得ていても、ロシア軍のセバストポリからルーマニアへの移動を阻止することはできない。なぜなら、トルコ軍は、ルーマニアからやってきたロシア軍により撃退されたからである。なお、セバストポリから軍隊の移動がなければ、ルーマニアに効果を及ぼす軍隊はいないことになる。
ルール例4

例7.支援命令の妨害〜その1 

ドイツ軍の指令
 プロシアの陸軍−−ワルシャワ<失敗>
 シレジアの陸軍−支援−プロシアの陸軍−−ワルシャワ<無効>
ロシア軍の指令
 ワルシャワの陸軍−維持
 ボヘミアの陸軍−−シレジア<失敗>

シレジアのドイツ軍の支援命令は、ボヘミアのロシア軍の攻撃によってキャンセルされ、ドイツ軍のワルシャワ攻略は失敗する。

例8.支援命令の妨害〜その2 

ドイツ軍の指令
 プロシアの陸軍−−ワルシャワ
 シレジアの陸軍−支援−プロシアの陸軍−−ワルシャワ
ロシア軍の指令
 ワルシャワの陸軍−−シレジア<退却>

支援対象になっているワルシャワのロシア軍の攻撃は、シレジアのドイツ陸軍の支援をキャンセルできない。

例9.支援命令の妨害〜その3 

ドイツ軍の指令
 ベルリンの陸軍−−プロシア<失敗>
 シレジアの陸軍−支援−ベルリンの陸軍−−プロシア<退却>
ロシア軍の指令
 プロシアの陸軍−−シレジア
 ワルシャワの陸軍−支援−プロシアの陸軍−−シレジア
 バルト海の海軍−−プロシア<失敗>

シレジアのドイツ陸軍はプロシアから来ているロシア陸軍によって撃退されますので、シレジアのドイツ軍による支援はキャンセルされる。ベルリンのドイツ陸軍はバルト海のはロシア海軍をスタンドオフにすることだけができる。
ルール例5

例10.支援命令の妨害〜その4 

ドイツ軍の指令
 ベルリンの陸軍−維持
 ミューヘンの陸軍−−シレジア<退却>
ロシア軍の指令
 プロシアの陸軍−−ベルリン<失敗>
 シレジアの陸軍−支援−プロシアの陸軍−ベルリン<無効>
 ボヘミアの陸軍−−ミューヘン
 チロルの陸軍−支援−ボヘミアの陸軍−ミューヘン

ミューヘンのドイツ軍はロシア軍によって撃退されるが、この部隊がシレジアのロシア軍の支援命令を妨害することは可能であり、ベルリンのドイツ軍は維持される。

例11.輸送命令の切断 

フランス軍の指令
 スペインの陸軍−−ナポリ<無効>
 リヨン湾の海軍−輸送−スペインの陸軍−−ナポリ
 ディレニア海の海軍−輸送−スペインの 陸軍−−ナポリ<撃退>
イタリア軍の指令
 イオニア海の海軍−−ディレニア海
 トリエステの海軍−支援−イオニア海の海軍−−ディレニア海

ディレニア海のフランス海軍は撃退されるため、スペインの陸軍はナポリへ移動できない。

例12.多義的な輸送命令 

イギリス
 ロンドンの陸軍−−ベルギー<失敗>
 イギリス海峡の海軍−輸送−ロンドンの陸軍−−ベルギー<撃退>
 北海の海軍−輸送−ロンドンの陸軍−−ベルギー
フランス軍の指令
 ブレストの海軍−−イギリス海峡
 アイリッシュ海の海軍−支援−ブレストの海軍−−イギリス海峡

通常なら、北海のイギリス軍による輸送は成功したはずだが、輸送を命令されているイギリス海峡のイギリス海軍が撃退されたために輸送は中断させられ、ロンドンのイギリス陸軍の移動は失敗する。 イギリス海峡のイギリス海軍が撃退されかったら輸送は成功する。
ルール例8

例13.輸送中の陸軍の効果 

フランス軍の指令
 スペインの陸軍−−ナポリ<失敗>
 リヨン湾の海軍−輸送−スペインの陸軍−−ナポリ
 ディレニア海の海軍−輸送−スペインの 陸軍−−ナポリ<撃退>
イタリア軍の指令
 イオニア海の海軍−−ディレニア海
 ナポリの海軍−支援−イオニア海の海軍−−ディレニア海

輸送中の陸軍は、輸送されている海軍に対する援助行為ができない。スペインから輸送中のフランス陸軍は、ナポリにいるイタリア海軍の支援命令をキャンセルする事ができないので、イオニア海のイタリア海軍は、ディレニア海のフランス海軍を撃退することができ、フランス軍の輸送は失敗となる。

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