VHS vs β、LD vs VHD、太古の昔より、動画の記録、再生には様々なメディアが覇権をめぐって戦ってきた。2001年になって、戦いは新たな局面を迎えたが、競っているメディアは全て「デジタル」をキーワードにしている。では、現在市販されているデジタル記録装置は、いったいどれが『買い』なのだろうか。
各メディアの比較(簡易版) →詳細版はこちら 方式 映像品質 編集しやすさ 録画時間 価格 主な用途 期待度 DV 良 最適 短 高 ビデオカメラ ★★ D-VHS 良 不向き 長 安 衛星放送録画 ★★★ DVD-RW 悪 不向き 短 高 テレビの録画 ★ MVDISC 悪 適 短 高 ビデオ編集 DVD-RAM やや悪 不向き 短 高 テレビの録画 ★★ HDD 良 中 中 高 テレビの録画 ★★★★★
※期待度は、テレビ録画を用途として想定した場合。
方式 | メディア形状 | メディア容量 | 牽引メーカ | 価格 | |
DV | 小型テープ | 25GB | SONY | 中 | |
D-VHS | VHSと同サイズのテープ | 40GB | ビクター | 安 | |
DVD-RW | CDサイズのディスク | 4.7GB | パイオニア | \3,000 | |
MVDISC | CDサイズディスク(カートリッジ入り) | 5.2GB | NEC | 高 | |
DVD-RAM | CDサイズ (カートリッジ) / (むき出し) | 4.7GB | 松下 | \2,700 |
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デジタルビデオ。主にデジタルビデオカメラに使われている。主流はミニDVといわれる小型カセットで、コンパクトであるが故に録画可能時間も短め。デジタルビデオカメラではHi8を退け、主流になっている。
VHSのデジタル記録版。従来のVHSと上位互換がある。S-VHSの次世代メディアと噂されていたが、知名度は今ひとつ上がらない。
VHSと比べて約3倍の記録が可能で、専用テープの値段も急速に下がりつつある。難は、衛星放送の録画専用機が主流で、地上波の録画が可能なモデルが少なく、地上波が録画可能であっても品質が悪かったりすること。
ビデオレンタルでも急速に普及しつつある、DVDの記録版。DVDが名前の頭に付くことの強みは、公開規格であるため、他社が参入しやすいことであるが……今のところその気配は無い。今までに発売されているDVD-ROMでは再生不可能。DVD-RAMとは互換がない。
製品名[giga station]。「NEC」の「独自規格」の「初ディスク記録装置」と、不安要素が3つも集まっている。NECのサイトへ行っても、関連情報を見つけることが出来なかった。このまま消えていくことは間違いないだろう。
これもDVD規格のメディアであるが、DVD-RWとの互換性はない。DVD-RWよりは、パソコンでの使用を考慮して、耐久性が高くなっている。ビデオ用には4.7GBのメディアが使われる。ちなみに、Ver1はパソコン専用の2.6GBメディア。
AV用HDDを使用するビデオ。上記のディスク装置と異なり、今後大容量&低価格化が可能になるだろう。HDDなので記録した物を友達と交換することは出来ない。
D-VHSがビデオの『改良』とすれば、HDDビデオは『革命』であり、一番のお薦めです。