市場調査−『HDDビデオレコーダー』

HDDに記録するレコーダー。主に毎日のＴＶエアチェックに適している。HDDレコーダは、録画中に再生ができたりと、使い勝手がよい。

HDDはAV用で、サーマルキャリブレーション（温度変化のための性能の自動調整）でデータが途切れないように、回転速度を下げて発熱を少なくしたり、騒音を小さくしたもの。また、コピープロテクションなどがかけられているため、パソコンに接続してデータをコピーすることは出来ない。

アメリカでも同様のシステムが安価で売られているが、CATV視聴料との抱き合わせ、かつ高画質モード非搭載。日本の物との互換性はない。

今のところ、AV用HDDの容量が小さいため、BSデジタル放送のような高画質でデータ量の多い番組の記録に向かないので、BSデジタルチューナーを内蔵した製品が出て来るには、まだしばらくかかるだろう。

紹介製品一覧

Panasonic NV-HDD1 '00/4/1発売

• HDD容量：20GB
• 録画時間は約80分
• HDDビデオでは唯一DV形式で録画
• チューナー非搭載。つまり純粋な編集機
• i-LINK付き

Panasonic NV-HDR1000

• HDD容量：30GB
• MPEG2録画
• ハイビジョン録画可能
• LP,EPモードではVBR（可変速圧縮制御）を採用。（XP,SPはCBR）
• iLINK経由でD-VHSへのデジタルダビングが可能。

Panasonic DMR-HS1

• DVD-RAMとのハイブリッド
• HDD容量：40GB
• 　

SONY SVR-715 '00/8/20発売

モード	転送レート	録画時間
HQ	13.3Mbps	5時間
SP	6.7Mbps	10時間
LP	3.3Mbps	20時間

• 30GBのAV用HDDを内蔵
• EGPによる番組予約（ただし２日分）。
• 電源ONからの起動時間１０秒（少し長い）
• 46番組予約
• フレーム単位での編集可
• 120倍サーチ
• MPEG2形式で録画
• i-LINKなどデジタル出力無し。アナログのみ。
• 編集機能は無い。分割・連結操作はなんとか可能。
• HDDの追加は個人では出来ない。載せ換えは可能（ただし改造扱い）。
• 録画済みタイトルが32あるときに「分割」を実行すると、後半部分が警告なしに消えてしまう。

SONY SVR-715A

• SVR-715の、HDD60GB版

SONY SVR-515 '01/5/20発売

• SVR-715シリーズの廉価版
• HDD40GB版
• HDD80GBはメーカーからの購入時にオプション指定できる。

Victor HM-HDS1

• VHSとのハイブリット。
• 分割・連結操作は出来ない。
• 付属リモコンではＴＶの音量が変えられない。
• 録画操作をしていなくても、HM-HDS1経由で見ていれば、ちょっと前の映像を呼び出せる。
• HDD側操作をしているときのチャンネル切り替えがもたつく。
• 予約は16プログラム

Victor HM-HD1 ９月中旬発売予定

• HDD容量：40GB
• SP/LP/EP/SEP全てのモードでVBRを採用
• プログラム数：32
• リモコンコードが４つあるので、複数台のビデオを持っている人でもダイジョーブ

Victor HM-HD3

• S-VHSとのハイブリッド

TOSHIBA HD-2000

• HDDとDVD-RAMのハイブリッド
• HDDからDVD-RAMには劣化無しのデジタルコピーが可能。さらにコピーは22Mbpsの高速コピー。
• HDD容量：30GB
• HDDから
• 電源を入れてから、起動までに30秒もかかる（最近はだいぶ改善されたそうです）。全ての動作が緩慢。
• 中身はビクターのOEMらしい。
• MPEG2はVBR対応。
• HDDビデオの売りである追っかけ再生は、録画中の作品でしか出来ない。

シャープ TU-HVR100

• 『HDD付きBSデジタルチューナー』というカテゴリらしい。チューナー付きHDDビデオではないのか？

日立 DM-HS1

• HDD容量：30GB
• MPEG2エンコーダ／デコーダ搭載