HB-F1XDJ (MSX2+) ネタ
MSX2+は、たぶん最強かつ最後の 8ビット機です。ちなみに、最強の
MSXは Turbo R (16ビット) です。
と言っても誰も知らないか (^_^;;
2000/10/20 改訂
HB-F1XDJは、MSX2+という統一規格の 8ビット機で、1989年前半に、HB-F1XD
mk2 (これは MSX2) の後継機として 69,800円 (税別)
で登場しました。SONY製の一連の機種は、「HIT BIT」シリーズという愛称があります。
なお、同年後半に HB-F1XVが発売されましたが、HB-F1XDJ付属のソフトと
FDD部分のパネルの色が変わった以外はほぼ同一で (FM音源の不具合が改善されたとか)
、値段も一緒です。MSXの位置づけとしては、ゲーム機と
ホビーパソコンの中間と言った所でしょう。ちなみに、88は、ビジネスユースも考えられているようです。
MSX2+規格では、ハードウェアで横と斜めのスクロール機能 (縦スクロール機能は、MSX2から) と、驚愕の 19,268色同時発色の自然画モード、日本語 BASICが追加されています。
MSX規格の特徴の一つとして、完全な互換性が挙げられます。MSX対応であれば
MSX2+規格の本体でも MSX2規格の本体でも、古いソフトウェアを動作させることができます。ただし、Turbo
Rについては、一部互換性が、無い場合があるようです。
また、この規格は、日本国内だけではなく、海外でも普及していた規格です。(^-^)
★ CPU ★
HB-F1XDJが搭載している CPUは、その筋で有名な 8bit CPUの Zilog Z80A (3.58MHz) 相当品です。CPU M1サイクル時に 1 Waitが入るので、実質 3.3MHz動作になります。
★ メモリ関係 ★
メモリは、ノーマルで 64kB搭載です。メモリの増設は、2つある汎用スロットのどちらか一方に、専用カートリッジで増設できます
(最大容量は不明)。さらに、漢字 ROMや漢字変換機能、辞書機能を標準で搭載しています。
MSX2+に内蔵の ROM BASICは、PC-8800や PC-9800シリーズとは異なり、MSX2+
(日本語) -BASIC, DISK-BASIC, MSX-MUSICがセットで内蔵されているので、本体のみで漢字や、FDD、サウンド機能などを使うことができます。(^-^)
また、起動時にパスワードを設定できます。これでセキュリティーも万全とおもいきや、外すのは簡単で、「GRAPH」 と 「STOP」を押しながら電源を入れることであっさり外れます。(^ ^;;
★ ディスクドライブ関係 ★
標準で、 3.5インチ 2DDタイプの FDDを 1ドライブ搭載しています。さらに、FDD I/Fカートリッジを使えば、外付け FDDドライブを 1ドライブ増設できます。この場合、外付け FDDが優先され、内蔵のドライブは、「C:」になります。
また、「HBK-50」 という別売りのケーブルで、データレコーダを接続できます。さらに、ASCII製の ハードディスク I/Fカートリッジを使うことにより、 SASI仕様の外付け HDDが増設できます。
★ サウンドとグラフィック機能 ★
サウンド機能は、FM音源 (8オクターブ、9音同時発生でメロディー 6音、リズム 5音、音色データ 64音) と PSG ( 8オクターブ、3重和音 + ノイズ 1音) を搭載しています。サウンド機能の拡張や、MIDI音源を利用したい場合は、カートリッジで拡張できます。
グラフィック機能は、チップに V9958を採用し、VRAMは 128kB搭載しています。標準では、最大 512 x 212 ドット、512色中 16色です。さらに、8bit機としては、驚異の最大 256 x 212 ドット、19,268色同時発色の自然画モードを搭載しています。(^-^)
★ ゲームソフト用の機能 ★
その他、この HB-F1XDJや「HIT BIT」シリーズの特徴として、
等、ゲームのプレイに欠かせない機能
や、オリジナルゲームが簡単に作れるツールがセットになったソフトが付いています。
自分は、この機能で HB-F1XDJを選びました。(^-^)
★ インターフェース ★
| 位置 | 種類 | 形状 |
| 本体右側面 | ATARI仕様ジョイスティック | D-Sub 9pin 、2カ所、PC-8801用マウスが使えます。 |
| 本体後部 | アナログディスプレイ | Din 8pin, 15kHz対応 |
| ビデオ出力 | ピンジャック | |
| LINE出力 | ピンジャック | |
| RF出力 | ピンジャック、出力チャンネルを 1chと 2ch切り替え可。 | |
| データレコーダ I/F | Din 8pin | |
| プリンタ I/F | アンフェノール 14pin |
この中で、ジョイスティック端子は、さび易く、良く接触不良を起こします。
★ カートリッジスロット ★
カートリッジスロットは 2スロット搭載しています。このスロットには、ゲームソフトのほか、拡張メモリ、ビデオキャプチャ、モデム、RS-232Cシリアル、センサーキット (サーミスタや光センサなどがセットになったもの) 等の 機能を拡張するカートリッジなどが豊富にあります。
ちなみに、カレンダー等のバックアップは、単 3型乾電池 2本、漢字辞書用は、ボタン型リチウム一次電池の CR2032がマザーボード上に有ります。
★ MSX用 OS★
MSX用の一般的な OSは、MSX-BASICと MSX-DiskBASIC、MSX-DOS等があります。この中で、 MSX-DiskBASICと MSX-DOSはフォーマットが共通で、 MSX-DOSはその名の通り PC-9800シリーズ等の MS-DOSと互換性があり、MSXで保存したデータを PC-9800シリーズで読むことができます。もちろん逆も可能で、Windows 95でも読み書きが可能です。ある意味すごいですね。(^-^)
★ 周辺機器 ★
周辺機器は、アナログディスプレイや、熱転写カラープリンタ、イメージスキャナ (要 I/Fカートリッジ) 等、一通りそろっています。といっても、現在 MSXパソコンを持っている人のほとんどは、かなりのパワーユーザーが多く、無い周辺機器は自分で回路を設計して作ってしまうようです。自分の知っている限りでは、SCSIインターフェース等があります。 MSXで SCSI HDDというのも凄いものがあります。きっと CPUアクセラレータで、32ビット CPUが搭載できれば、MSX版 Windows 95が出たでしょう 。そんなわけないか。 (^ ^;;
★ Turbo R ★
ちなみに、16ビットの MSXは存在し、MSX Turbo Rという規格がありますが、この規格は一般的でなく登場も遅かったのでこの規格に対応した MSXは、松下電器でしか製造されませんでした。FS-A1GTがそうです。CPUに R800を搭載し MIDI音源も標準で搭載していました。当時 99,800円でした。いつか、中古で安く買おうと思っていたら、気がつくと何処にもありませんでした。(T_T)
なお、CPUの換装ですが、Z80Aの後継の Z80Bに換装を試みた方がいるようですが、まったく安定しなかったそうです。また、改造でメモリーを 512kBまで増設するというのもあるようです。ここら辺の技術的なことは自分には、さっぱり分かりませんので、こちらで検索をかけてみてください。(^ ^;;)
MSXに関するリンク集「Baboo!」 http://www.baboo.net/
HB-F1XDJは本体の漢字変換用辞書の内容のバックアップにボタン型リチウム一次電池 (自分のは、SONY CR2032というものが内蔵されていました) を使用しています。この電池が切れると漢字変換用辞書が使えなくなります。そんなときは、内蔵電池をメーカーで交換してもらいましょう。ただし、現在この修理をやってくれるかどうかは分かりません。HB-F1XDJでは、キーボードの下あたりのマザーボード上にハンダ付けされています。
自分は、いちいちメーカーで交換してもらうのが面倒なので、自分で交換しようと思いました。ついでに、切れる度にハンダごてを使うのは面倒なので電池ホルダーを使いました。まず、本体カバーをそっと開け、電源等のインジケータにつながるケーブルをマザーボードから外します。次に、キーボード部分を外してから、マザーボードを取り出し、ハンダごてとハンダ吸い取り機等で、古い電池を外します。次に、適当な電池ホルダーを用意し、これをハンダ付けし、両面テープでショートしない適当な所に固定します。後はこれに CR2032を入れれば OKです。
★ はじめに
MSXに使えるディスプレイは水平周波数 15kHz対応ものです。例えば、NEC製 PC-TV455や PC-TM151等です。自分は、ある時、富士通の 8ビット機 FM-77AV20と SHARP CU-14FAとアナログ 21pケーブルとアンプ付きスピーカのセットを拾いました。(爆) 実は、PC-9801FA/U2を拾ったのもそこです。(*^ ^*)
最近になって、SHARP CU-14FAの仕様を調べてみると水平周波数 15kHzに対応していることが分かりました。なんとかこれを MSX2+につなげないかと思いました。しかし、MSXが市場から消えて随分経ちます。今となっては、MSX用周辺機器はもちろん MSX用ディスプレイケーブルなどありません。そこで、MSX用ディスプレイ変換アダプタを自作してアナログディスプレイの CU-14FAに接続しようと思いました。
★ 必要なパーツ
必要なものは、変換アダプタの場合、DIN 8pinプラグ (オス) とアナログ 21pinプラグ (メス) とビニール線です。ディスプレイケーブルを自作する場合は、DIN 8pinプラグ (オス) とアナログ 21pinプラグ (オス) と適当なケーブルを用意します。DIN 8pinプラグは、電子パーツ店のほか、東急ハンズ等の店でも買えますが、最近では、アナログ 21pinプラグは、秋葉原でもなかなか見かけなくなりました。(T_T)
★ ピン配置と配線
まず、DIN 8pプラグとアナログ 21pプラグを次のように配線しました。通常は、これで構いませんが、自分の持っていた、FM-77AV20接続用ケーブルの場合は、 1ピンから 10ピンのうち奇数番号ピンと偶数番号ピンが入れ替わっていたので下とは配線が違っています。参考に、配線図と、ピン配置を書いておきます。
なお、これについては自己責任で行ってください。たとえ動かなかったり、本体が壊れてもこちらに文句をいわないでください。配線のチェックは、事前にしっかり確認してから行いましょう。

★ HB-F1XDJの RGB (DIN 8pin) のピン配置 ★
| 番号 | 信号 |
| 1 | GND |
| 2 | AUDIO |
| 3 | AVCONT |
| 4 | VIDEO |
| 5 | Ys |
| 6 | R |
| 7 | G |
| 8 | B |
★ CU-14FA等の RGBマルチ (EIJA 21P) のピン配置 ★
| 番号 | 信号 | 番号 | 信号 |
| 1 | AUDIO L IN | 12 | YM |
| 2 | AUDIO L OUT | 13 | R GND |
| 3 | AUDIO IN GND | 14 | YS,YM GND |
| 4 | AUDIO OUT GND | 15 | R |
| 5 | AUDIO R IN | 16 | YS |
| 6 | AUDIO R OUT | 17 | G GND |
| 7 | VIDEO IN GND | 18 | B GND |
| 8 | VIDEO OUT GND | 19 | G |
| 9 | VIDEO IN | 20 | B |
| 10 | VIDEO OUT | 21 | GND |
| 11 | AV CONT |
★ 結果
後は、この変換アダプタの DIN 8pin側を MSX本体の RGB OUTに接続し、アナログ 21p側に RGBマルチケーブルを使って CU-14FAを接続します。
これで、いままでのボケボケの VIDEO出力や RF出力と違い、クリアな画像で MSXのゲームが楽しめるようになりました。BASICでも、文字がはっきりしています。特に、MSX2+対応のキャンペーン版大○略 IIで、マップ上のユニットの判別がつくようになったところなどは、自分は感動しました。これでもっと処理速度が速ければ...。(T_T)
ここでは、FDDの換装について書かれていますが、これを実行すると、メーカーの禁止している改造行為に当たるので保証外になります。なので、全て自己責任で行ってください。なお、今回は、うまくいきましたが、全てのドライブでうまくいくとは限りません。たとえ動かなかったり、本体が壊れてもこちらに文句をいわないでください。また、何の前触れもなくいきなり不安定になったり、最悪壊れることも考えられますので十分ご注意ください。詳しくは注意事項をお読みください。
★ はじめに
HB-F1XDJは購入してから 10年以上経ちますが、久しぶりにゲームをやろうと
FDDにフロッピーを挿入し RESETボタンを押すとフロッピーを読まずに
MSX-BASICが立ち上がってしまいます。そこで、「FILES」 を実行すると
「Disk OffLine」と言ってきます。(^ ^;;
仕方がないので、本体を分解して FDDを取り出して裏返してみると、モーターとフロッピーディスクを回転させる部分とをつなぐゴム製のベルトが、溶けて張りついていました。(T_T)
この上にも書いた通り、MSXが市場から消えて随分経ちますので、今さら、修理にも出せません。そこで、駄目もとで
FDDの換装を試みました。
ちなみに、同様のことはどうやら MSXの FDD搭載機全般にいえる事らしく、MSXの掲示板でも話題になっていました。ですので、現在売られている中古で FDDを搭載した MSX2や MSX2+、MSX Turbo Rを購入しようという方は、FDDについては要注意です。ぼったくり価格で有名の某祖父地図では 1999年 2月当時、なんと 3万円超で中古の松下製 MSX Turbo Rを売っていますが、FDDが使えるかどうかかなり怪しいです。なお、同店では、1999年 10月現在、 MSX2+を約一万円で売っています。売っていますと言うより売れ残っています。(笑)
★ 使ったパーツ
最初に、注意してほしいのが MSX本体から来ている FDD用の電源は 5Vのみです。自分の用意した FDD (拾った富士通の FM-77AV20から取り出した 3.5インチ 2DDの FDD) は 5Vと 9Vが必要なタイプのものだったので別に適当な 9Vの電源 (その筋で有名なエレキットの安定化電源ユニット PS-4801を使用) が必要になりました。もし、換装を試みる方は、5Vのみで動作する FDDを用意されたほうが良いと思います。
★ 換装の手順
さて、換装についてですが、まず、本体の裏のねじを全て外し、スピードコントロールと連射ターボのボリュームと各種インジケータのケーブルを切らないように注意しながら外し、トップカバーを外します。
次に FDDの電源ケーブルとコネクタの付いた小さい基盤を外し、FDDを固定しているねじを外して、FDDを取り出します。そして、元の電源ケーブルに付いているコネクタを切断して取り去り、新しい 4pinの電源ケーブルに 9V入力用 DCジャックと、本体からの 5V電源ケーブルをつなぎます。そのままでは、ショートしてしまう可能性があるので、熱収縮チューブ等で絶縁しておきます。
その 4pin電源ケーブルと FDDコネクタを新しい FDDに取り付けます。FDDコネクタの取り付け方向は、用意した FDDでは FM-77AV20に付いていたときとは HB-F1XDJ側のコネクタが上下が逆になるような感じなので、そのままでは挿せず、FDDケースのコネクタ側の板金を取り除きました。他のドライブを使う場合は、コネクタの向きに注意してください。向きが間違っていると FDDのアクセスランプがつきっぱなしになったり、最悪マザーボードを壊してしまいます。
★ 動作確認
あとは、配線を確認 (下図参照) して、簡単に、動作チェックをしておきます。BASICを立ち上げ、適当なデータの入ったディスクを入れ、祈りながら 「FILES」 を実行して、内容を正しく表示できれば問題ないでしょう。もし、「Disk OffLine」言ってくるときは、電源が来ているか、配線が正しいか、FDDのピンアサインと適合しているか確認してください。

★ トップカバーの改造と結果
自分の場合、まったく問題がなかったので、FDDを本体に取り付け、スピードコントロール等のコネクタを本体につなぎましたが、こんどはトップカバーが閉まらなくなりました。(^ ^;;)
しかたなく、トップカバーの FDDの赤い文字が書いてある灰色のプレートの溶接部分を裏側から彫刻刀で削り外しました。これで、トップカバーが閉まるようになりました。以上で作業は終わりです。使う度に 9Vの電源を用意しなければなりませんが、これでもう、FDDベルトの劣化を気にせず FDDのゲームができるようになりました。(^-^)
★ おわりに
最後に、今回は、運良く FM-77AV20搭載の FDDでうまくいきましたが、他の FDDでは、うまくいかないかも知れません。その点は賭けになります。もし用意するのであれば、なるべく薄型で、5Vのみで動作する 2DDのドライブを用意するのが無難です。参考までに、HB-F1XDJの FDDピン配置を書いておきます。
参考 HB-F1XDJの FDDピン配置
| Pin | Pin | ||
| 1 | GND | 18 | DIRECTION SELECT |
| 2 | NO CONECTION | 19 | GND |
| 3 | GND | 20 | STEP |
| 4 | NO CONECTION | 21 | GND |
| 5 | GND | 22 | WRITE DATA |
| 6 | NO CONECTION | 23 | GND |
| 7 | GND | 24 | WRITE GATE |
| 8 | INDEX | 25 | GND |
| 9 | GND | 26 | TRACK 00 |
| 10 | DRIVE SELECT 1 | 27 | GND |
| 11 | GND | 28 | WRITE PROTECT |
| 12 | DRIVE SELECT 2 | 29 | GND |
| 13 | GND | 30 | READ DATA |
| 14 | DRIVE SELECT 3 | 31 | GND |
| 15 | GND | 32 | SIDE ONE SERECT |
| 16 | MOTOR ON | 33 | GND |
| 17 | GND | 34 | READY |
MSXの FDDと同様なことが、某任天堂のディスクシステムや SHARPの某ツインファミコンでも起こります。これらの場合ベルトが溶けることはありませんが、伸びて外れてしまいます。そこで、換装はできないのでベルトの交換を試みました。
細かい方法は省略しますが、まず、本体から FDDドライブを取り出し FDD駆動部分が見えるまでばらしました。このとき細かいケーブルを切らないように注意。次に、伸びて外れてしまったベルトを除き新しいベルト (壊れた SHARP製の CDラジカセのカセット部分から取り出したベルトが幅、長さ共にぴったりだった) を元あったように取り付けました。
やってみると分かりますが、この取り付けが非常にシビアで難しいです。実は以前に同様のことをしようと思って歯車を割ったことがあります。うまく取り付けられたところで全てをもと通り取り付けました。後は、ゲームの入った適当なディスクを入れて動作確認しをしました。これで、ザ○ックができるようになりました。(^-^)
このホームページに関する、ご意見、ご感想、ご要望等は、triss001@col.hi-ho.ne.jp までお願いします。