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国際博物館協会の文書化国際委員会を構成する班について

Groups of the International Committee for Documentation of the International Council of Museums (ICOM-CIDOC)

(以前は「Working Groups」として知られていたが、1997年ニュルンベルグ大会で「Groups」と名称変更された−訳では「班」とする)

以下の班が、1995年大会において承認、設置されている。


(本稿は抄訳)

●考古遺跡班(Archaeological Sites Group)

遺跡情報の文書化指針を研究することを目的として、遺跡/史的建造物を管轄する国機関及びヨーロッパ地域国際機関と共働している。

「考古遺跡共通データ規格国際版(案)」(A Draft international core data standard for archaeological sites and monuments)は1995年6月に発行されており、英語及びフランス語でオンライン公開されている。

●文書規格班(Documentation Standards Group)

以前のデータ術語研究班とデータモデル研究班が合併してできた班(the Data and Terminology Working Group and the Data Model Working Group)。

実用的なデータ規格の開発を目的とし、「博物館資料情報化のための指針国際版」(the International Guidelines for Museum Object Information)を1995年6月に発行している。これには、博物館の収集資料を記録化する際に有効な情報カテゴリが解説されている。同指針は、実用的な博物館文書記録システム(museum documentation system)の基本として、個々の施設、国レベルの文書記録機関、システム開発者等によって利用されることを期している。

術語の一覧表を作成する研究からは、「制限的用語の資料文献リスト」(Terminology control bibliography)を1990年に、「資料名称シソーラス集」(Directory of Thesauri for Object Names)を1994年に発行している。

理論的なデータモデルの研究と啓発を目的とした活動からも資料は発行されており、1995年に改訂版が出ている。またデータのモデル化に関する文献リストも1994年に発行している。

●図像表現班(Iconography Group)

図像表現の分類案と標準的なデータの検討を目的としている。

●民族誌班(Ethno Group)

民族誌の標準資料化の研究と、フィールドでの検証を行っている。「民族学/民族誌基本データ規格国際版」(the International Core Data Standard for Ethnology/Ethnography)を1996年9月に発行した。現在は分類システムのハンドブックを研究中である。

●マルチメディア班(Multimedia Group)

マルチメディア技術とマルチメディア・アプリケーションに関する、博物館の理解を改善するため、マルチメディアの利用指針と、マルチメディアに由来する博物館側の利益を、定式化することをねらっている。「博物館マルチメディア入門」(Introduction to Multimedia in Museums)の公開版は、既に発行されている。

●広報出版班(CIDOC Services Group)

会員のための出版物の編集等を目的とし、博物館資料記録化用の記入カード(CIDOC Fact Sheet)等を発行している。

●博物館情報センター班(Museum Information Centres Group)

本来、博物館情報サービスへの関心から設けられた班であるが、博物館内の図書室と文献索引に関するセミナーを開いている。

●現代美術班(Contemporary Art Group)

1994年に提案され、1995年から活動している。

●インターネット班(Internet Group)

1995年から活動している。ただし、文書化国際委員会に数あるインターネット研究の一部門にすぎないが...

 


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