考古遺跡共通データ規格国際版

●ダブリンコアや、RDFに通じるデータ規格化の動きの一つとして、「遺跡共通データ規格」が研究されています。日本語には訳されていないので、ここで翻訳し、紹介します。これは国際博物館協会の一部門の活動です。遺跡に関わる内容ですから、ことは博物館資料情報の標準化の問題だけではありません。データの標準化に関するグローバルな議論に(ISOへの提案を指向しているのは明らかです)日本は参加していなかったのでしょうか。本階層で提供するコンテンツは、この規格の存在を日本に紹介するのが目的です。考古遺跡班の責任者には許諾を得ていますが、正式にはオリジナルの文書(Web)を参照して下さい(1999年春の近日中に、本規格の最新版が発表される予定です)。なお本稿における和訳は、固有名詞を含め、本稿独自のものであり、公式なものではありません。


関連するWeb:

 国際博物館協会:ICOM International Council of Museums
 文書化国際委員会:CIDOC International Committee for Documentation
 考古遺跡班: Archaeological Sites Working Group
 考古遺跡共通データ規格案1995: Core Data Standard for Archaeological Sites and Monuments

本階層で和訳、提供している文書:

 ●規格の概要(1997年)
 ●共通データ規格本体(1995年版)
 ●周辺文書(遺跡共通データ規格の周辺文書)
 ●関連組織(文書化国際委員会における各班)

※本階層の和訳は、本サイト独自の和訳であり、本来の英文の持っているメッセージが、適切に伝わるように、意訳した部分が大きい。英単語に一体一で対応する日本語訳は一般には存在しないので、結局、日本語訳は文脈によって変えた方が、意味がオリジナルに近くなる。Coreは、本質的情報、基本、要点といった意味だが、ここでは異なる機関のデータベース間で共通させる基本的な情報項目ということで、共通と訳した。Dataは、整理された情報、事実、知識、資料といった意味だが、データは充分に日本語化されているので、そのまま使用した。Standardは、基準、標準、規準、規格といった意味だが、ここでは項目が人為的に詳しく逐条的に制定されるという実態からルール化の意味あいが大きいと判断し、規格とした。ちなみに、Core Data Standardの実態を最も狭く解釈すれば、データベースのフィールド(項目、欄、列のタイトル)であり、その設計方針である。原文のまま、コアデータスタンダードとするのも手であるが、それでは一般の日本人には理解不能である。


<WebSiteTop  本階層の最終更新日 99.5.20…01.1.2