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遺跡要覧と情報源

周辺の地形
遺跡の時空間
調査区全体図
大形加工材
多様な木製品
漆と朱
律令の祭祀空間

◆律令の祭祀空間
土坑 ▲周溝をもつ土坑
全周しない周溝を持ち、外径3m、0.6m深。出土した暗文を持つ8世紀初頭の皿から、池状遺構より古い遺構と思われる。
池 ▲1号池状遺構
12m×5m、1.5m深の楕円形。8世紀中頃〜9世紀代の須恵器、鉄製品(折った横刀、鋤先や斧のミニチュア等)、馬鍬、鎌柄、曲物、櫛などが出土。東側に須恵器集中地点(主に8世紀後半、池出土品と接合例あり)があり、周辺出土品と合わせると、計4点の「家成」墨書。
馬鍬 ▲馬鍬出土状況(池状遺構内部)
143cm長の大形木製品、代掻用具。矢印に歯を差込む。
掘立柱建物 ▲掘立柱建物(柱や白線は合成)
伴う遺物はないが、覆土や材(カヤ、直径18cm)の遺存状態から、古代に属する遺構と考えられる。心心2.8〜3.1m。斜め左後方にも柱痕。
瓦塔 ▲瓦塔
須恵質陶製の五重塔(片)、池状遺構と同時期。近隣のNo.2遺跡出土品(昭和9年出土、東京国立博物館所蔵)と接合。瓦塔は、いわば寺の代用品。


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