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工具の解説

どんな工具が必要なのか、また持っていたら便利な工具、グッズを紹介します。なお一般的に持っていると思われるドライバーやペンチなどは特に解説していません。

ケガキ(罫書)に必要な工具、測定具
定盤、ハイトゲージ、Vブロックの写真です。 旧型国電の作り方にも書きましたが、まず基準となる定盤です。手に入らなかったら鏡でも代用可能です。あとはハイトゲージとVブロックです。詳しくは第2章 ケガキにて解説しています。
測定やケガキに必要な工具です。 写真奥からスコヤ、ノギス(15センチ)ステンレススケール、ケガキ針です。いずれも長く使える物ですから良質な物を購入しましょう。
オプティバイザーの写真です。長持ちします。 商品名をオプティバイザーと呼ばれるいわゆる双眼ルーペです。昔から宝飾や模型のプロの間で使われてきました。私が初めて使ったのは20年近く前のことです。補修パーツが手に入らず最近買い換えましたが、基本的な所は何も変っていません。アメリカ製です。本国ではすべてのパーツが売られているようですが、日本では度の違うレンズが輸入されている程度です。模型店では見かけなくなりましたが「宝飾関係」のサイトで見つけました。メニューの中の「道具、機械、本」の中にあります。
はんだごて(半田鏝)及び関連グッズ
各種のハンダごての写真です。 写真奥から通常模型に使うハンダごて(100W)です。コテ先を付け替えて使用することも出来ますが、長く使っているとコテ先を変える時にヒーターが断線しやすくなりますので別の方が良いでしょう。下2種は電気配線用です。奥は27W手前は18Wです。IC等には18Wを使用し27WはパワーパックのACライン等太い線をハンダ付けするときに使用します。左側は温度コントローラーで最近の物はデザインが変更になっています。私は平形のコテ先の時は目盛り80位で、丸形の時は70位で使っています。
はんだごてを置いている台です。 はんだごてを置いている台です。左側は模型用で大型の灰皿を使っています。安定性がいいです。また写真にはありませんが、小型のマグカップに水を入れた物を用意しておいて、まめにコテ先を洗っています。コテ先にフラックスが付いたままだとコテ先の消耗が激しいので洗った方が良いでしょう。小物部品の冷却にも使えます。右側は電気配線用で耐熱スポンジに水を浸して使います。
フラックスの写真です。 フラックスです。通常用とステンレス用があります。ステンレス用は酸性度が高いので使用後はなるべく早く温湯で洗います。通常は常備する必要はないと思います。番外編としての使い方ですが、磨くことが難しいロストパーツのハンダ付けに使うと効果があります。なお使用時に塩酸の臭いがするものは健康にも良くないので、使用を止めた方が良いでしょう。なお電気配線には「ヤニ入りはんだ」を使いますので、フラックスは使いません。
やすりで整形したコテ先です。 はんだごての使用法ですが、まず写真のようにヤスリで整形します。やする頻度ですがはんだごては1日使用しているとかなり消耗します。私の場合はほぼ毎回始める前に整形しています。コテ先が消耗していると少量のハンダで付けることが難しくなります。そのような時は先端が消耗して凹んでいないか確認して下さい。
コテ先にハンダメッキをしている写真です。 次いてコテ先にハンダメッキを施します。真鍮板の切れ端にハンダを盛った物を用意しておいて、フラックスを塗りコテ先を当てます。
写真の様になればOKです。この後水で洗いフラックスを落としておきます。
切削、穴開け用のツール
私が使っているヤスリです。勿論工具箱にはもっと入っていますが、常時使うのはこんなもんです。写真下より精密ヤスリの丸、角、平小、平大。オレンジ色の柄が付いた物が細目やすり。1番上が柄付きやすりと呼ばれる物で同じく細目です。このタイプの物はヤスリ本体と柄が別売りになっていますので、好みの大きさの物を組み合わせて使用します。
大きなやすりを置いて直線を出します。 上の写真の中で「こんな大きなヤスリ何に使うんだ?」と思う方もいらっしゃるでしょう。(特にNゲージャーは)はんだごてのコテ先を削る以外に「直線を出す」のに使うのです。写真はナンバープレートを整形している所ですが、糸ノコで切った後、写真のようにやすりを置いて材料を動かすのです。こうするときれいな直線ができます。他にも真鍮板にケガキをする際にも、どこか1カ所直線が必要ですがこの方法で作ります。直線があればハイトゲージで平行線が引けますし、Vブロックに当てれば垂直線が引けます。こういう場合はやすりが大きい方が作業が楽です。
リーマーの写真です。 各種リーマーの写真です。リーマーとは穴を広げるための工具です。左2本は精密リーマーで、ロストパーツの取り付け穴やテールライトケースの穴をわずかに広げるために使用します。一番右はシャーシーリーマーといって、本来の目的はトグルスイッチやボリュームなどの大穴を加工するための物です。そのため対象の金属はアルミですが、真鍮やプラに対しても使えます。ボルスターの穴加工などに使います。
バリ取りリーマーです。 同じリーマーの仲間ですが、こちらは「バリ取りリーマー」と呼ばれる物で、ドリルで穴開けした後のバリ取りに使用します。一般的に3ミリ以上の穴に使います。模型で使う1ミリ位の穴でバリが気になる場合は、倍位の径のドリルを使ってバリを取れば良いでしょう。
タップとタップハンドルの写真です。 写真左がタップといい雌ネジを切るための道具です。写真は1.4ミリと2ミリですがこの他パンタ用として1ミリと1.2ミリがあれば足りるでしょう。写真左はタップハンドルと呼ばれる物で、本来は穴の部分にハンドルを差し込んで使うのですが、模型で使うサイズでは逆に荷が重くなりますので私は写真の状態で使っています。
この他に「ダイス」といい雄ネジを切る工具があります。やはり専用のハンドルに入れて使うのですが、鉄道模型では滅多に使う機会は無いと思います。
モーターツールの写真です。 モーターツールです。左が高速タイプで右が低速タイプです。左のものはカッターや砥石をつけてロストパーツの湯口の整形や取り付け穴の長穴加工など、幅広く使えます。右の物はワイヤーブラシでロストパーツの磨きや穴開けにも使えます。速度可変の物を買えば両方出来ます。なお写真右の物は本来充電式だったのですが、バッテリーパックが手に入らなくなりコードを引き出して使っています。
モーターツール用の各種ビットです。 モーターツール用の先端ビットで左4種が「カッター」と呼ばれる切削用のツールです。緑色の物は「砥石」これが結構便利で、引っかかりが少ないため削りやすく大活躍します。(注、ハンダみたいな柔らかい物を削ると目が詰まってしまします)
写真一番右はワイヤーブラシです。市販されているロストワックスパーツは、色が変らないように表面処理されているため、そのままではハンダがうまく乗りません。そのため湯口の部分を磨くために使います。なおモーターツールを使用するときは必ず「防護めがね」を忘れずに使用して下さい。
ピンセットや逆作用ピンセットです。 左からピンセット(鶴首)、逆作用ピンセット、目玉クリップです。この他にも身近な物を活用して下さい。
「フジ矢」製の国産ニッパーです。 皆さんもニッパーはよく使われることと思いますが、おさらいしておきましょう。ニッパーの殆どの物は「銅線」用です。それ以外の物は必ず但し書きがあります。我々が使うのは真鍮線で銅線より硬いのです。従って小型で使いやすそうだからといって「精密ニッパー」などを使うとすぐに切れなくなります。日本製で有名なのは「フジ矢」と「ビクター」あたりでしょうか。これらの製品には適応線材の表示がありますので確認して下さい。大体2千円前後します。出来れば電気配線で使用済みのものを模型に回すと良いのですが。有名工具店やプロショップの類に置いてあります。
糸ノコの弓です。 糸ノコの弓です。最近は模型店でもしっかりした物は見かけなくなりました。私の物は父親から譲り受けた物で、通算50年以上使い続けています。前途の「宝飾関係」のサイトでもスイス製なる物を扱っているようですが、手に取った事は無いので判りません。
ノコ刃ですが模型店で手に入る物で充分です。通常「ヘラクレス」なる物が売られています。常時使うのは0/2(ニーゼロ)あるいは0/3(サンゼロ)です。引っかかって引きづらい時はロウ(ろうそくの)を引いてから試してみて下さい。古くから伝わる技です。また厚板をまっすぐに切りたい時は、1番とか2番の粗い刃を強めに張るとうまくいきます。


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