モニュメント・バレーは北アメリカの先住民であるナバホ族の自治体ナバホ・ネーション内にある。 わが国でも知らぬ人のいないくらいのモニュメント・バレーだが、この近辺にはモニュメント・バレー以外にも多くのすばらしい景観が望める場所がある。 またアナサジなどの先住民の遺跡なども点在している。
 モニュメント・バレー  ジョン・フォードの「駅馬車」の舞台にもなった地。
 ナバホ・ナショナル・モニュメント  渓谷の崖に作られたアナサジの住居跡
 メキシカン・ハット  モニュメント・バレー北東の奇岩
 バレー・オブ・ザ・ゴッズ  17マイルのダートのドライブ
 旅のヒント  

ナバホ・ネーション

ナバホ・ネーション Navajo Nation は、アリゾナ州を中心に、ユタ州、ニュー・メキシコ州にまたがる27,000平方マイル(約69,000平方キロ)という広大なインディアン居留地 Indian Reservation の自治体である。 1860年代にはナバホ族は8,000人程度まで人口が減少したと言われるが、現在はこのネーション内に25万人以上の住民を有する。 その境界線の内側南西部にはホピ・インディアン居留地 Hopi Indian Reservation が位置し、またそのホピ・インディアン居留地の中には小さなナバホ・インディアン居留地が入っているといった複雑な地域割りがされている。
ニュー・メキシコ州のギャラップ Gallup に近い首都ウインドー・ロック Window Rock に議事堂 Navajo Nation Council Chambers がある。 この議会は110のチャプター chapter と呼ばれるナバホ族コミュニティーから選ばれた88人の議員で構成されており、1991年からは三権分立がナバホ・ネーションに取り入れられている。

ナバホ・トライバル・パーク

ナバホ・ネーションにはナショナル・パーク・サービス National Park Service の管理する国立公園類の他、ナバホ・ネーションに属するすばらしいトライバル・パーク(部族公園) tribal park がいくつかある。 すなわちそれらは、グレン・キャニオン・ナショナル・レクレーション・エリアのページで紹介しているアンテロープ・キャニオン・ナバホ・トライバル・パーク Antelope Canyon Navajo Trival Park、グランド・キャニオン国立公園の東に位置するリトル・コロラド・リバー・ゴージ・ナバホ・トライバル・パーク Little Colorado River Gorge Navajo Tribal Park、ウィンドー・ロック近くのツェ・ボニートー・ナバホ・トライバル・パーク Tse Bonito Navajo Tribal Park、そしてこの項で紹介するモニュメント・バレー・ナバホ・トライバル・パーク Monument Valley Navajo Tribal Park である。 その他4つの州の交わるフォー・コーナーズ・モニュメント Four Corners Monument、アサアイ湖 Lake Asaayi または Ah-SY-yeh のボウル・キャニオン・レクレーション・エリア Bowl Canyon Recreation Are がナバホ・ネーション管轄の公園である。 これらの公園へはナショナル・パークス・パスでは入場できず、ナバホ・ネーションの定めた入園料が徴収される。

国立公園等

面白いことにナバホ・ネーション内にナショナル・パーク・サービスの管理する公園も共存する。 キャニオン・デ・シェイ・ナショナル・モニュメント Canyon de Chelly National Monument、本項でも紹介するナバホ・ナショナル・モニュメント Navajo National Monument、グレン・キャニオン・ナショナル・レクレーション・エリアのページで紹介しているレインボー・ブリッジ・ナショナル・モニュメント Rainbow Bridge National Monument である。
その他本項では国立公園ではないがバレー・オブ・ザ・ゴッズ Valley of the Gods やメキシカン・ハット Mexican Hat などについても紹介する。