経営方針に掲げる目標実現に向けて事業計画を策定し推進するプロセスにおいて
経営方針、戦略目標、事業計画間の整合性と実行可能な組織運営の展開が欠かせない。
経営システムが上手く機能しない要因として・・・
・経営リスクが明確化されていない
・経営方針と事業計画の不整合
・現場で発生している問題点の潜在化
・経営方針とリンクした人材育成・能力開発の欠如
などが挙げられる。
経営方針を実現するための実行計画となる事業計画は、年度別に実施する内容を
明確な活動目標を示して事業に取り組むためのものであるが、策定方法に大きな問題が
潜んでいる。
この問題を解決するためにも着実な手順に基づき実行性のあるコンセンサスの図れた
経営戦略と実行計画書の策定プロセスの導入が求められる。
【目的】
企業を取り巻く環境が変化する中で、企業が競争力を強化し持続的成長を実現していくためには、柔軟な組織体制を維持し、顧客をはじめステークホルダー(注1)価値の創造と共に、経営改革によって自らの経営の成熟度を向上させ、トータルコンピタンス(注2)を発揮させるビジネスモデルの構築を行わなければなりません。
なかでも、ITを活用した経営改革には、環境変化をとらえた革新のプロセスが包含されていることが重要となります。
このような認識から、経営戦略とは、企業における種々の経営課題を解決するために、ステークホルダーが期待する企業のあるべき姿(To Be)と、現状(As Is)とのギャップを埋める企業全体の重要施策であるといえます。
(注1) ステークホルダー(stakeholder) : 顧客、地域社会、ビジネスパートナー、債権者、株主、監督官庁や自治体、企業内の従業員や経営者等を示す。
(注2) トータルコンピタンス(Total Competence) : 持続的成長を達成するために、コアコンピタンスを核とした総合的な成熟度の高い組織にすること。
【目的】
「経営戦略フェーズ」で策定された経営戦略、各組織戦略実行計画、IT領域戦略課題をもとに、経営戦略実行の一環として、業務プロセス改革を有効かつ効率的に達成するために、ITサービスを活用したビジネスプロセスモデルを策定し、その実現の戦略を策定します。
ケース研修による経営改革の実践的な疑似体験を通して、経営環境変化が
生み出す経営課題の存在の“気づき”の重要性についての理解と
経営改革による経営課題解決手順について学んでいただきます。
・重要な経営課題の解決策(経営戦略)策定の進め方
・経営戦略の実現を支援するIT経営企画策定の進め方