[Home] [旅行記の一覧] [この旅行記の目次] [前の日] [次の日]
6:15、起床。えらい。TVをつけて暖房を入れる。主婦の鑑。ぢつは4:00ぐらいに一度目が覚めて、もー1回眠ってる間に悪夢を見た。閉店5分前になだれ込んだヴィンテージセラーズに各ワイナリ特産のスパークリングミネラルウォーターが売られていて、団員たちが炸裂してしまい、シャンパンボトル入りの水を1ケース買ってしまうのだ。それをわしがかついで国内線のヒコーキに乗るのだ。しかもひざの上に...。アデレード〜シドニー間の2時間!! ひざの上に水12本を乗せて重い地獄できっちり2時間!! 冷や汗だらだらで6:15に目が覚めた、という次第なのだった...。これはコワイよ。実にリアルな夢だ。全くありえない話ではない。
7:25、荷がため終了。本山家は荷物が多すぎて朝から夫婦ゲンカの体制に入っているらしい。ガムテを借りに来た有美子様がぶーぶー言っておる。わしらの予測は大当たりだった...。
7:45、朝メシ会場がいつまでたっても開かないので、もう出発してしまうことにした。飯はまたしてもマクド飯にすればいい。とりあえず進む。
8:15、マクドで朝飯。なぜか頭上でセーラームーンだった。
9:30、予定時刻びったりにヴィンテージセラーズ着。また溺れる。顔がまじだ。ああ...買ってる買ってる。3本も4本も買ってるよ...。カバさんなんか「あと何か買った方がいい物をAlanに聞こうっと」とか言っているのだ。みんなー押さえろよー。ミネラルウォーター買うな〜。
10:30、酒屋を出て、空港へ向かう。
11:00、空港着。酒屋からもらったダンボールに新聞紙でくるんだ酒を詰める。ガムテで止める。キャリアで運ぶ。あまりの酒の量に、タクシーの運ちゃんたちに笑われる。
11:30、車返却手続きしてチェックイン。ワイン24本を積んだキャリアがぎーこらぎーこら鳴っている。大丈夫か、折れるんではないかい。
12:00、出発ゲート11番。おもむろに赤の栓が抜かれる。おいおい...へーきなのか、こんなとこで飲んで...。
12:15、コーラの紙コップならいいんじゃないか、とか、何か怒られたら係員にも1杯すすめればどうか、とか、つぶやきつつ、結局プラスチックコップで飲む。
1:00、雨が降ってきた。お〜い、ヒコーキにのるまでの間にダンボールがどよどよになっちまうで〜。みんなして荷物配分をしながらヒコーキにのる練習をする。笑える光景である。
1:10、ボーディング開始。一番乗りでヒコーキになだれこもうとするが、シャンパン箱が却下されてしまった。をを...どーなるどーなる。一同うろたえつつ、これは重要物件であると訴える。スッチーのおばさんたちは「ちゃんと優しく運んであげるから機体あずけにしなさい。」と言うのであった。いたしかたなし。クローザー箱とブリッジウォーターミル箱が取り上げられてしまった。もしも壊しとったらわしらあばれたるケンネーと全員ケンネ化する。
1:20、無事ヒコーキに乗り込む。後部一帯をどっかの女学校の修学旅行の集団に占領された。どことなし芋ねーちゃんの集団なので安心する。茶髪もずるずるくつしたも眉なしもいないので、きっとどっか田舎都市のお嬢学校なのであろうな...。名前からするとミッション系だな。
1:25、動き始めた。シドニーは30分進んでいるので時計を合わせる。ここから先はシドニー時間で記録。
1:55、離陸。わしらの酒の重みでヒコーキが傾くんでわないかとひやひやする。しかし、印刷物やら本やら緊急援助物資を山積みにして飛んでるFEDEXやDHLが重量オーバーでもって落ちたつー話は聞かんので多分大丈夫だろうな。
2:20、ねてしまった。ぐー。昼飯の配給で起こされる。牛丼とサラダとコーラ。
3:00、けつを記録。買った酒の種別統計を取る。スパークリングとシラーズがやたら多いな。合計22本。中にはキワもののカベルネスパークリングとシラーズスパークリングがあるな...。
3:30、シドニー市内が見えた。着陸体制はいいけど、はげしく揺れるぅ〜。Tは「グランジは長老に、マギルエステートは沖田さんに、スパークリングカベルネとクローザーは西田さんに、スパークリングシラーズとエベネーザーは菅原さんに、あとのヘンシュケ一式は坂本さんのセラーに寄付する〜」と遺言メモを残すことにした。
4:30、シドニーの町中へ車でつっこむ。渋滞時間にひっかかってしまった。パラマタロードを目指す。西日がモロにあたってつらい。目が痛い。
5:30、高速の入り口に達するまでに1時間もかかってしまった。うーむ、まだ西日がきついぜ。
6:00、4号線(Great Western Motor Way)の一直線道路の運転を有美子様にゆずる。どーもハンドルが右に向かって流れる傾向があるな、こわいぞ。郁ちゃんが助手席で教習所のセンセの如くあれこれと指示しているが、うまくいかん。荷物過積載の車は思い通りにはいかんのだ。
6:30、4号線から32号線の山道コースにはいる。有美子様はもーびびっている。なにしろ「夜の運転も山道も初めてなのさ」と言いきる。全員アドレナリンが逆流しそうだ。後輪がぐろぐろする。トラックに幅寄せ。とどめは路肩のキャッツアイにタイヤをとられて蛇行運転!! 全員ぎょえ〜〜〜っと叫んだところで車は停まった...。ワイパー動かしながら...。「誰かこれとめて」と有美子様は言った。カバさんは、こんなにコワイ目にあったのははじめてだと言った。
7:00、レウラ通過。予定より30分遅れ。外は3Cぐらいしかない。寒い。
7:30、宿着。8:00に飯の予定を入れた。何と本日の泊まり客はわしら6人だけであると言う。貸切り状態だ。
ゆっくり味わって飯を食べる。サーモンとアスパラのサラダマスタード味。野菜もサーモンもんまい。チキンの唐揚げカレーソース。3年前よりバージョンアップしている。
10:00、食堂からコモンルームへ移動してポートをすすりつつ暖炉に向かって酒をすする。宿のおやぢ兼料理人のおぢさんとひとしきりお話する。おぢさんはわしらがこの旅行で6ダースの酒を仕入れたと知ると、明日の晩飯の挑戦状を持ってきた。明日の夜はDavid Wynnで一騎討ち、である。わしらはつい調子に乗って、カキは最高だ、とか、マッセルはすごくいい、とか、ガーリックプローンはもっと好きだ、とかほざいておやぢを挑発してしまった。明日の夜はすごい量だろな。
11:00、部屋に撤退。もーぐろぐろに眠い。荷物をばらしていたら、バッグの下敷き板の下から件の赤いポーチが出てきた。まったくもう...。
11:30、外でがさがさする音。郁ちゃんだろうか...。きっと星見物だな。外は寒いつーのに無邪気な人だ。他人様(よそさま)の亭主でよかった...。
11:45、ねるぐー。今日の宿は電気毛布付きさ(心臓)。
団員の旅行記(第6日目にリンク)