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〜第5日〜
イタリアおやぢにからまれる。
1997.8.12(火)、くもりときどき雨のち晴れ

7:10、起床。集合は7:30なのであわてる。

7:30、長袖ものを総動員して朝飯会場へ。昨日あれだけ走りまわって疲れているから、少しはおとなしくぐったりしている団員たちを予想しながら歩く。

7:35、団員たちのパワーは全く落ちていなかった。今日一日が思いやられる。

8:30、宿発。一路ヘンシュケへ向かう。ちょっと遠いぞ。

9:20ヘンシュケ着。きれいな、小さい、上品なワイナリ。ダックスフントがいた。飼い主はこのワイナリのオーナーのお嬢キャサリンである。犬は「カシオ」と云うらしい。

次々と酒をすする。ここの主力は白ワインで、セミヨン、ソービニヨン・ブラン、シャルドネを地域指定で作っている。うー、うまいっ!! わしら、今日までうまくてたまらんという酒には出会わなかったが、ここのは全部ほしい。次々と買う。ダンボールもせしめる。わーい。

10:30、次なるワイナリ、ヤルンバ着。ゴーカな初代のシャトーがある。テイスティングルームも立派。アレクサンダーバレーにも出先機関があって、ジンファンデルも作っている。一同、気を取り直してすする。ここは日本にも手広く商売を広げているらしく、件の奈良ホテルにも酒を納めているらしい。

11:20、ヤルンバを出て、次のワイナリ、セッペルトへ移動。野郎な人達は酒が回ってよろよろしてきたので、ついに有美子様が運転席に座る。酔ってるどころの騒ぎではなくなった。それぞれ勝手に「ブレーキを踏め」「左に曲がれ、いやまだだ」「アクセル踏み込め」「右側に気をつけろ」「向かいからトラックが来る」「後ろの車に越させてゆっくり進め」等など、全員でまくしたてる。酔いもすっかりさめる。

12:00セッペルト着。大きな、立派なワイナリ。観光客も多いとお見受けする。なんと、わしのお気に入りの安酒クイーン・アデレードはここの物件だった。おやぢはお世話好きの様子で、いろいろと説明してくれるのだ。Tシャツもかわいいのがあったので買う。

12:30、通りがかりの地元のおやじにからまれる。ああ...、やな予感がする...。「お前らさっきヤルンバで飲んでたろ!!」と云われる。次々と、ものすごくわかりづらい イタリア系英語でべらべらとまくし立てられ、なかなか離してくれなかった。家族の説明までされた。う〜ん。

12:50、セッペルト出発。腹もへったし、寒い。次なる目的地、サルトラムへ向かう。ここではテイスティングはなしで、メシだけ食らう。

1:15サルトラムのレストラン着。それぞれ温かい塩物を求めてメニューを眺める。スープとパスタに注文が集中する。

2:10、メシ屋を出てピーターレーマンへ向かう。

2:45ピーターレーマン着。いろいろ試飲して2本買う。

3:15、30分で撤収。わしらにしてはすばやい判断だった。

3:20ロックフォード着。地味な小さいワイナリ。So Soだった。猫がいた。

4:00ミランダ。ここも小さいワイナリ。味もSo So。また、猫がいた。

4:55、最後の悪あがき、再びペンフォールズへ乱入。5分前なので我先にとショップに押し入る。誰か早く片足でもいいからつっこめ〜。

またしても407とかSt.Henryとかをすする。今度は407を購入する計画だ。さて、お勘定でもするべと思ったら、なんとレジの横にグランジ「1本$280だ」の箱を発見する。T、やや逆上気味に「買うぞ、ビデオ撮れ」と云うておる。本気で買うかい? をを、ホントに買ったぞ。$280!!

5:25、ペンフォールズのショップの駐車場。またしてもおぢさんおばさん3人組につかまる。この人たちはマッジーから来たのだという。をを!! わしらはあさってマッジーに行くぞと云ったら、レストランやらワイナリやらを教えてくれた。わしらのようなワイン屋荒らしはめずらしいらしい。

5:50、タヌンダの町に戻ってきた。予約したレストラン1918に行く前に町のスーパーに寄って水とおやつ購入、しかる後ガソリンスタンドで給油している間に6:30になるでよ、と言うことでスーパーへ向かう。

6:00、スーパーにはいろんな野菜があってたのしい。ピンク色のジャガイモ、でっかいフェンネル、ハーブの束、巨大ピーマン、極彩色の甘いお菓子、ポテチ袋だけしかない売り場、つけもん、肉、スパイス、小麦粉〜っ!! もうとにかく買ってしまいたい衝動にかられるが、おさえる。がまんする。シドニーにもスーパーはあるのだ。やっぱし、一番たのしいのはスーパーの生鮮食品コーナーだな。もっと遊びたかったが、閉店時間になってるらしく、電気が消され始めている。あきらめて車でガソリンスタンドに向かう。

6:301918突入。

このメシ会場の一部始終は、もう誰かの記録にまかせる。けつをが追いつかない。腹いっぱいでつらい。苦しい。アントレはともかくとして、なにしろ肉が400g以上はあったのである。普段180g程度の肉を2人で分けあって喰っているわしらである故、この量はもー5〜6人分でわないかと思うほど多量だった。

8:50、飯も終わってコーヒータイム。恐ろしいことに団員は来年の夏休みの計画を立て始めている。来年はカバちの家の仕切りでナパツアーだ? どーするんだよ、全員もー本気だ。

9:00、1918撤退。すばやく宿に戻って酒の仕分けをせねばならんのである。今日もダンボール2コ分の酒を買ってしまったので明日のヒコーキ移動が思いやられる。

9:30、宿着。案の定、すげー量の酒になっている。ダンボール5個!! 要するに60本ある。協議の末、Mt. Victoriaで何本か消費しましょうということになった。義理と人情で買った$10〜15の酒がその対象物件だ。候補だけで6本がリストアップされた。

10:00、各自ダンボール箱を担いで自分の部屋へ戻る。う...っ、おまえらー!! こらーっ、まてぇーっ!! どりゃあああっ!! ワイナリで買ったグラス12個のこと忘れてるだろーっ、どーすんだよ、わしに担いでヒコーキ乗れってかああっ。はあはあ。

勢いにまかせてワイナリのグラスを買った時からひそかに抱いていた不安がものの見事に的中した。

10:45、わしらの荷物パッキング終了。わしらの私物の荷づくりはものの15分で終わった。速い、少ない、軽い。

11:15、交代でフロ。

11:45、明日は早起きだ。早く寝ないと起きられない。ナビで疲れたTはもーぐったりしている。明日は起きられないかもしれないから、あんたが必ず先に起きて起こしてくれと訴えている。いたしかたなし。


バロッサワイナリ総評

やっぱし、日頃飲みつけている酒は重要な基準(ものさし)であることが判明。要するに、ローズマウントより上か下か、カリムナより上か下か、タルタルニよりも上か下か、てな具合である。

とにかく、うまくてたまらん!! という物件に出会うのは至難の技である。総じて上品でうまかったのはヘンシュケ、アダム山、ペンフォールズぐらいだった。あとは、特定の銘柄を選べばうまいのがある、という具合でもって、そーゆうのはたいてい法外な値段がついてたり、すでに売り切れだったりするのだ。

USのワイナリはのきなみ$2〜5を取るがオーストラリアのワイナリはただで試飲させてくれるということに支店長はおどろいていた。対応も親切であるとのこと。

とりあえず今回のワイナリ荒らしは、次に来るときの目安として役立つはずだ。次は目的地を絞って一直線だ。


団員の旅行記(第5日目にリンク)

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