新・闘わないプログラマ No.450

停電


このあいだの土曜日に外出していたおり、夕方に届くはずのメールがPHSの電話機に届きませんでした。
このページの一番↓に書いてあるメールアドレスに届いたメールはすべて家のサーバで受けて(fetchmailで家サーバからISPのメールサーバに取りに行く)、必要なもののみをPHSの電話機のほうに転送(procmailを使用)しています。ここで全部のメールを転送すると、
「人妻攻略の第一歩」
とか、
「貴方が望むならば、どんな命令でも...、最後のお願い」
とか、
「旦那と夜の生活もなく、欲求だけが溜まる生活…」
とか、
「やっぱり興味薄!?でしょうか。エッチな写真じゃないとダメ!?」
とか、
「予定だけ聞いても平気ですか?」
とか、
「このまま、会えないままだと後悔すると思うので」
とか……え? いい加減にしろ? すみません。とにかく、そういうのが山ほど転送されてきてえらいことになるので、かなり絞って必要そうなやつだけを転送しています。
しかし土曜日には、届くはずのメールが届かなかったのです。外出中だったので調べるのに苦労しつつ原因をさぐってみたところ、その日の昼過ぎから、家のサーバからISPのメールサーバにメールを取りに行っていないらしいことがわかりました。もっと状況を詳しく調べようと、外から家のサーバにログインを試みたのですがつながりません。
「これってつまり家のサーバが死んでるってこと? もしかして昼過ぎの雷雨でえらいことになってるのでは?」

以前にも書きましたが、いま現在、家では、

という2台体制で家庭内サーバを運用しています。以前、UPSなどを買った話をしましたが、じつはこのUPS、いまは録画機器の電源バックアップ用になっていて、サーバにはUPSを使用していません。

なにはともあれ、急いで家に帰ってきてみました。幸い、どの機器も黒こげになることもなく、とりあえず見た目は無傷でした。リモコンでテレビの電源を入れようとしてもダメだったということはあったのですが、これもテレビの主電源を切ってから入れなおしたら問題なく動くようになりました。で、問題のサーバを調べてみると、

という状態にありました。DELLの電源が上がっていたのは不思議に思いましたが、それはともかくやはり停電があったようです。
ここに引っ越してきてから10年以上経ちますが、停電があったのは初めてのことです。そして、いくつかの機器の時計がリセットされていたりしていました。また、トイレに行って便座に座ったところ……熱い。どうも、停電のせいで、シャワートイレの設定がリセットされてしまったようで、便座暖房が「切」→「高」になってしまっていました。
さて、帰ってきたときに電源が上がっていたDELL(OSはLinux)の“/var/log/messages”を見ると、13時過ぎと14時過ぎの二度、OSが起動した旨のメッセージが残っていて、どうやら二度ほど停電があったらしいことがわかりました。このDELL、BIOSの設定にもよるのかも知れませんが、停電があった場合には復旧すると自動的に電源ONになるようです。一方、玄箱のほうは、そういうふうにはならず、一旦停電になると、その後、本体の電源スイッチを入れないと電源が入らないようです。もしかすると何かやり方があるのかも知れませんが、まだ調べていません。せめてWOL(Wake On LAN、ネットワーク経由で外部から起動をさせる機能)があればいいんだけれどなあ、とは思っていますが。
上のほうで「外から家のサーバにログインを試みたのですがつながりません」と書きました。sshサーバはDELL上で動いていますから「ログインを試みた」時には起動されていたはずです。では、なぜつながらなかったのか、と言うと、停電によって、インターネットに接続しているルータの電源が落ち、それによってISPから割り当てられたIPアドレスが変わっちゃった、ってことにありました。家のサーバは外部には公開していないのでDDNSとかは使っておらず、別の方法で外出している私にIPアドレスを知らせる仕組みにしています(詳細は秘密……にするほどのものでもないのですが、今回の本題ではないので説明は省略)。
でもって、「外出している私にIPアドレスを知らせる仕組み」は玄箱で動作させるようにしていたんですね。というわけで、玄箱が落ちていたために新しいIPアドレスを知らせる仕組みが動作せず、外にいた私はIPアドレスが変わっていることを知らずに、停電前のIPアドレスでアクセスしようとして繋がらなかった、というわけです。
はっきり言って、これは設計ミスです。sshサーバがDELLで動作しているのなら、そっちに「IPアドレスを知らせる仕組み」も持たせるべきでしょう。いったい誰がこんな杜撰な設計にしたのでしょうか? いつもエラソーなことばかり言っていながら、これではお話にもなりません。とにかく、この「IPアドレスを知らせる仕組み」は、DELLのほうに移しました。

ところで、サーバの電源をなぜUPSから取るのをやっていなかったか、というと、
「サーバだけUPSで生かしておいても、家中のハブやルータをすべてUPSに繋ぐのは難しいだろうなあ。だいたい、この集合住宅の分電盤かなんかの中に光ファイバ接続用の機器があったよなあ。あれにも電源が必要だから、家の中だけ停電対策しても意味無さそう」
と思ったからです。でも、今回のことで、停電中に外部に接続できないのは仕方ないとしても、サーバはできるだけ落ちないようにしておくべきではないか、などと考え直しました。
今回の雷雨による停電時間は、DELL側のログやファイルの更新時刻を詳細に調べてみたところ、13時過ぎと14時過ぎの2回、それぞれ1〜2分程度であることがわかりました。このくらいの時間の停電ならUPSに繋いでいれば問題なかったわけで、雷対策という点でもUPSを導入すべきだろう、という結論に達しました。
というわけで、さっそく買いに出かけ……まてまて、外、暑そうだぞ。こんなときにあの重いUPSを持って帰るのはちょっと。やっぱり通販にしておこうっと。


2006.8.14夜 追記
などという駄文を今朝載せたら、その直後に起こっちゃいましたね、大停電。タイミングがいいと言うのか、悪いと言うのか。ちなみに、その頃にはもう出かけていたのですが、家では停電にならなかったようです。近くは停電になったようですが。

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