新・闘わないプログラマ No.451

停電 II


先週の月曜日(2006年8月14日)の朝、いつものように職場に出てみると、なぜか閑散としていました。
「あれ? なんで今日はこんなに人が少ないんだ? あ、そうか、ちょうどお盆の時期でみんな夏休みを取っているのか」
などと暢気に構えていたのですが……私は、わざわざ、どこに行っても込んでいるこの時期に休みを取らなくても、というわけで、毎年夏休みの時期をずらしています。同じようなことを考える人も多いので、お盆だからと言ってこんなに人が少ないのは変だよなあ、と思っていると、電話が鳴りました。

「ぷるるる、ぷるるる」
「はい」
「Aですけど、地下鉄のP線が停電で止まっているので、ちょっと遅れます」
あー、はいはい。「Aさんは遅れる」と。メモメモ。

「ぷるるる、ぷるるる」
「はい」
「あのーBですけど、Q線が停電で止まっているので、ちょっと遅れます」
あー、はいは……って、あれ?停電ってP線じゃなかったっけ? Q線も? 今日はやけに電車が止まるなあ。

「ぷるるる、ぷるるる」
「はい」
「あ、Cだけど、R線が停電になっちゃって(以下略)」
え? R線って私がさっき乗ってきた線じゃん。それも止まったんだ。

「ぷるるる、ぷるるる」
「はい」
「あのさ、Dだけど、S線が(以下略)」

「ぷるるる、ぷるるる」
「はい」
「すいません、Eですけど(以下略)」

なんだ、なんだ、なんだ、なんだ、いったいどうした? ええと、営団……じゃなくて東京メトロと、それから都営地下鉄の運行状況は……げ、軒並み止まってるじゃん、東京の地下鉄。
そんなわけで14日の朝は、私が電車に乗っていた時間はまだ動いていましたが、どうやら私が降りた直後に止まっちゃったみたいです。ちなみに職場は停電しませんでした。同じ区内でも停電したところがあったようなのですが、なぜか職場のあたりは大丈夫でしたので、こんな大規模な停電になっていると気づいたのは、だいぶ後になってからです。

さて、この停電で、コンピュータ関係のシステムにもいろいろと不都合があったのではないかと思ったのですが、そういう話はほとんど出てきませんね。唯一、QUICK社のシステムで障害があって日経平均株価の算出ができなくなった、というニュースがあったくらいでしょうか。この件に関しては、「8/14弊社サービス障害のおわび」というのが出ています。
あいにくお盆休み中で、IT系のニュースサイトが通常更新をしてなかったせいもあるのか、どこもこの件に関しては、いまのところとりあげていないようです。ITproあたりが何か書いてくれるかな、と期待しているのですが、まあ雑誌のほうが先でしょうか。いずれにしても、この停電で、どんな影響があったのか(もしくは無かったのか)、そのあたりは興味のあるところです。
余談ですが、今回の停電は、江戸川に架かっている送電線を、下を通ったクレーン船が損傷したことによるわけですが、そのクレーン船を所有している会社から、「今回の接触事故による弊社の賠償責任について」という見解が出ています。要するに「間接的な賠償責任は無いよ」ということで。まあ、世の中そういうもんでしょうね。

さて、先週書いたように、UPSを買いました、それも2台。元からあった1台と含めて計3台になってしまいました。いずれもAPCの、ES 500が2台、SurgeArrestが1台です。まあ、どれだけ有用かはわかりませんけど、ハードディスクを積んでいたりして「できればいきなり電源が落ちて欲しくは無いなあ」と思える機器を中心に「瞬断を救えるだけでもいいかも」という程度のつもりで電源バックアップをすることにしました。
しかし、先週、14日朝に「停電」という駄文を載せて約2時間後にあんなことが起きたわけですが……まさか今週も似たようなことが起こったり……来週は「停電III」というテーマで書く予定です ←嘘です、たぶん。

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