新・闘わないプログラマ No.439

kurobox


とりあえず時間ができたので、家のコンピュータ環境の変更を行っています。一応の予定としては、

という手順でやっていくつもりです。最後の「新デスクトップPC」を早く作りたいところなのですが、そのためには、現行サーバ機のケースを流用するので、それを廃止しないといけません。いやまあ、「どうせケースなんて大した値段しないんだから、新しく買ってくれば?」という考えもあるかも知れません。ただ、あまりケースを増やしたくないんですよね、ジャマですし、それに廃棄するのにもPCリサイクル関連で、粗大ゴミとして持って行ってくれないかも、とか面倒くさそうですし。
そんなわけで、ひとまず新サーバの構築をやっている段階です。最初はサーバ機は現状と同じように1台で、と思っていたのですが、外部からの接続ができるサーバと、ファイルサーバのようなのを1台にするのはやっぱヤバいだろう、ということで、下記のように2台体制にすることにしました。

後者のサーバ機には、VMwareを動かしたいなあ、ということで古いDELLのPCを使うことがすんなり決まったのですが、前者は「何がいいかなあ」とずっと悩んでいました。もう一台PCにするのも、消費電力等の点で気が進みませんし、液晶の壊れたノートPCという案も考えたのですが、2.5インチハードディスクの容量や耐久性の点で不安が残ります。
そんなときに、「そういえば、玄人志向の『玄箱(くろばこ)』ってのが、内部でLinuxが動いていて、サーバ機として使えるって話を聞いたことがあるなあ」というわけで、いろいろ調べてみたところ、これがよさそうだということになりました。値段的にも、ちょっと高い外付けハードディスクケース(「ちょっと」か?)ですし。
ちなみに、この『玄箱』はNAS(Network Attached Storage)と呼ばれる、LANに直接接続して使えるファイルサーバです。ただし、普通にNASとして売られている製品の場合にはハードディスクがあらかじめ内蔵されているのに対して、この玄箱はハードディスクが組みこまれておらず自分で適当なハードディスクを組み込む必要があります。家には、ちょっとまえまで現役で使っていたハードディスクが転がっていますから、自分で組み込むほうが好都合だったりします。
で、NASのファイルサーバの機能は一般的にはソフトウェアで実現されていますから、NASの内部ではOSやらファイルサーバのソフトウェアが動作していることになります。高価なNASではWindows Serverなどが使われたりすることもありますが、この種の低価格NASの場合にはたいていLinux(+Samba)が使われているようです。今回使用する玄箱もLinuxで動作しています。ただし、一般的なLinuxのディストリビューションと違って、必要最小限のプログラムしかインストールされません。あとはあちこちから拾ってくる必要があるわけですが、それはそれで面倒です。幸い玄箱はCPUにPowerPCを使用していますので、PowerPC向けのLinuxのディストリビューションが(再コンパイルなどしなくても)動くようで、いろいろ調べてみたところ、DebianやVineLinuxの動作実績がある、ということがわかりました。
そこで今回は、VineLinuxをインストールことにしました。今まで家で使っていたサーバがVineLinuxだったので、一番苦労せずに移行できるかな、と思ったからです。VineLinuxのインストールは、山下康成さんによって「LinkStation/玄箱 ハックキット」という形になっていて、「玄箱をハックしよう!」という本のCD-ROMに付属されている、ということでしたので、面倒なことが嫌いな私としては、安直にこれを利用することにしました。インストールについては、本のとおりに進めていけば何の問題も無く、1時間もかからずに完了しまして、本当にあっけない感じでした。

まあ、そんな感じで、VineLinuxのインストールは完了して、あとは、必要なプログラムを apt-get install でインストールして、旧サーバから/etcの下などにある設定ファイルを持ってきて、/etc/rc.d/init.d/xxxx start で起動して動作確認。そうそう、忘れないうちに、chkconfig xxxx on で、OSの起動時にも起動するようにしておいて……。
っつーわけで、何もトラブルが起こらなかったわけで、ということはここに書くべきオチもないわけで……ううむ、困ったな。

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