新・闘わないプログラマ No.443

ハブがいっぱい


沖縄で、叢のなかに入ったりするとハブがいっぱ……いやいや、そんな話をしたいわけじゃなくて、ハブ(hub)という装置があります。辞書で“hub”を引いてみると(研究社『リーダーズ英和辞典(第2版)』)、

−n ハブ《車輪・プロペラ・ファンなどの円筒形の中心部》; 【電算】ハブ《いくつかの装置が接続される装置, 特に star topology を採るネットワークの中心となる装置》; 《活動の》中心, 中枢(center); 《輪投げの》標的(hob); 《鉛管の》受口, ハブ, ボス; 【冶】ハブ《硬貨・メダル加工用のダイのスチール製パンチ》; [the H-] *宇宙の中心(the 〜 of the universe) 《Boston 市の愛称》.

だそうです。もともとの意味は車輪などの中心部のことを言うようです。辞書の「特に star topology を採るネットワークの中心となる装置」というのが、LANで使われているハブのことを指してるようですね。また、少し前に私は買ったことが無いというようなことを書いたUSBハブなんていう装置もあります。

で、今回の話題はLANのハブです。今やもうすっかりおなじみの装置です。前にも何度か書いたような気がしますが、私が最初に家でLANを構築(←なんていうおおげさなものではない、DOSのPCとMacintoshの間をLANで接続しただけ)したときは、ハブを使用しないで済む10BASE2を使用しました。当時はまだハブの値段が高かった(1ポートあたり数千円)ですし、かといって10BASE5のトランシーバはもっと高かったので、そういうのが不要だった10BASE2にしたわけです。
その後、ハブの値段も下がってきたので、家用にも何台か買っています。最初は10BASE-T用のリピータハブでしたが、そのうち100Mbpsのスイッチングハブが安くなって、そっちに乗り換えたりもしました。しかし、私の経験では、昔に買ったリピータハブは信頼性が妙に低かったですね。そりゃあまあ有名どころの高いハブなら違ったのでしょうけど、個人で買えるようなのはせいぜい1ポート数百円まで。当時買ったリピータハブはみんな1〜2年で壊れてしまいました。
その後、100Mbpsのスイッチングハブの時代になったわけですが、単体の100Mbpsスイッチングハブというのは、実は1台しか買っていません。安物の中でも「ちょっとはマシかも」ということでアライドテレシスの製品にしましたが、そのおかげかどうかはわかりませんが、今でも現役です。
100Mbpsスイッチングハブが主流の時代は、いわゆる「ブロードバンドルータ」やら、無線LANアクセスポイントやらにハブの機能が付いていることが多くなって、家庭用の単体のハブ自体の需要が少なくなってきたようです。

さて、半年くらい前書いたように、いま住んでいるところの各部屋にLANケーブルを引きました。そして、浴室の天井裏にバックボーンとして1Gbpsのハブを設置しました。
余談になりますが、それに関して、ある方から「浴室の上にハブなんか置いたら、湿気ですぐに壊れてしまうのでは?」というメールを頂きました。とりあえず半年経った段階ではまったく問題ありません。というより、もともと浴室の天井裏にはテレビアンテナ用の分配器が設置されていましたが、それが湿気で錆付いていたりということも無かったので「ここにハブを設置しても問題なかろう」と判断ました。まあ、浴室の湿気が天井裏まで伝わったとしたら、天井裏を通して各部屋までも伝わってしまいますから、さすがにそういう造りにはなっていないようです。
と、余談はこれくらいにして、とにかく去年の暮れに浴室の天井裏にバックボーン用のハブを設置したわけです。その後、サーバ等を置いてある部屋のハブもポートが足りなくなったのを機会に1Gbpsの8ポートのやつに交換しました。
で、あと残った100Mbpsのハブは、リビングに置いてあるやつだけになりました。ここには、前述したアライドテレシスの5ポートのハブを置いています。このハブの各ポートには、

  1. バックボーンハブ
  2. インターネット接続用ルータ
  3. CATV用STB(チューナのようなもの)
  4. HDD/DVDレコーダ
  5. DVDプレーヤ

と接続されていて、空きポートはありません。ここに、先日買った液晶テレビも繋ぐことになり、折角だからと、ここのハブも交換することにしました。新しく買うハブの条件としては、

上の3つの条件はともかく、「最後の条件は、いったい何?」と思われるかも知れません。ここで、インジケータのある面を「前面」、電源コネクタのある面を「背面」と呼ぶことにした場合、ハブのLANコネクタが前面にある製品と背面にある製品があります。天井裏や機械室などに置くハブは前面にコネクタがある製品のほうが、ケーブルの抜き差しのしやすさや、トラブル時の対処のしやすさの面で有利です。そんなわけで、非家庭用のハブはたいてい前面にLANコネクタがあります。
今回交換予定のハブは、テレビ台に置く予定ですので、前面はインジケータのみで、電源とLANのコネクタは背面にあったほうが見栄えの面で優れています。そこで、上記のような条件で製品を探してみたのですが……これが意外とありません。ギガビットで背面LANコネクタのハブ自体がほとんどないのです。やっと見つけたのが、BUFFALOのLSW2-GT-8NPR。なんか妙な形をしてるし、BUFFALOのハブってどうなんだろ……などと思いつつも、他に選択肢がないのでこれにすることにしました。ただ、単体の家庭用ハブって売れていないせいか、意外と売っている店がなくて、3軒目でやっと購入できました。

というわけで、3台のハブによる家の中の有線LAN環境はギガビットへの移行が完了しました……けど、いまのところ1Gbpsで繋がってでいるのは、先日サーバにした玄箱HGだけですが。

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