司法書士の補助者経験は、受験勉強に役立つ?

(司法書士のアシスタントを、一般的に補助者といいます)

私の経験からの意見ですが、結論からいうと、役に立つところは少ないと思います。司法書士試験は、士業の国家試験の中では、内容が実務的であると言われていますが、実務と受験勉強はやはり異なると思います。補助者経験がなくても合格はもちろん可能であるし、補助者経験があるからといって、合格しやすいということはないと思います。souzokusenrei.htm

補助者経験は、申請書を書くという書式の問題に関して、最初のとっかかりのところで違和感をなくしてくれるという点と、登記簿を具体的にイメージできるという点について、生きてくると思いますが、ただ、補助者経験がなくても答案練習を繰り返していけば、合格答案は書けるようにはなります。

時々、「司法書士試験合格をめざして勉強中であり、司法書士事務所で働きたい」というメールをもらうことがあります。司法書士の補助者は、法務局・役所・金融機関などを走り回り、非常に体力がいる職業です。身近に司法書士を見て、合格後の自分のイメージをつくることができ、また合格後、開業がスムーズにできるという点では、補助者経験は重要ですが、いざ試験との結びつき、というとあまりなく、むしろ補助者をしながらの受験勉強は、大変きつい。司法書士試験に合格したいという動機で、司法書士の補助者になるのは間違いで、他の職業と同様、仕事をし給料をもらう、その上で上記で述べたような付随的効果があると考えた方がいいと思います。

(補助者をしながら試験に合格されている人がいますが、そういう人はすごいと思います。私はできませんでした。)

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