新・闘わないプログラマ No.60

いいわけ98


こうやっていいかげんな駄文を書き散らしていると、クレームがくるんじゃないか、といつもびくびくしているんですが、実際はほとんど全くといっていいほど来ないです。全くクレームが無いというのも、それはそれで……もしかして、私のページってまともに読まれてないのかしらん、それとも、いちゃもんをつけるだけの価値すらないのかいな、なんて思ったりもします。
そんななかでも「それはちょっとちがうんじゃないの?」というような趣旨のメールを少ないながらも頂いています。今回のコラムは、年末でもありますし、そういったメールにお答えするのも兼ねて、「いいわけ」をしてみたいと思います。

いままで頂いたメールの中で、一番クレームらしい(?)ものは、「No.54 何をいまさら『2000年問題』」についてのメールでした。その方のメールの趣旨を要約しますと、

おっしゃられていることは全くそのとおりで、私も否定する気はありませんし、あのコラムでもそれを否定してはいないつもりです。よく読んでもらえば分かって頂けると思いますが、あそこで私が言いたかったことは、次の3つ、

ということなんですね。
特に最近腹立たしく思うのが、私企業のコンピュータシステムの2000年問題の対策にまで国が横から口を出してきたりすることなんですね。やれ監査がどうこう、とか、余計な仕事を増やされちゃったりして、そういうのはやめてほしいなぁ、なんて思うわけです。
私企業が何をやろうと、それはその企業の自由でしょ。もちろん、法を遵守しての上のことですが。もしある企業が2000年問題の対策を怠って、それで多大な損害を被ったとしても、それはその企業の問題でしょ。横から口を出すような問題では無い。何に限らず、大きなお世話はやめて欲しい、というのが私の考えです。←珍しく真面目なことを言っている私(^^;)

次の話題ですが、「No.57 資格商法」です。やっぱり来ましたですね、これ。なんとなく書いている最中からそんな気はしたのですが。
頂いたご意見は「情報処理技術者試験にも、それなりの価値を認めて上げてもいいのでは?」というような趣旨でした。私も全く無意味だとまでは思いませんし、資格を持っている人を馬鹿にするような意図はもっとありません。馬鹿にしていると言えば、こんな制度を作ったところに対してでしょうね。
「素晴らしきこの世界」「両者の言い分」というのを読んでいて思ったのですが、情報処理技術者試験そのものに対して積極的な評価をしている人っているんでしょうか? 私が知っている範囲では、評価していると言っても、みんな消極的評価なんですが。
曰く「プログラマ・SEの最低レベルの知識の有無を評価することが出来る」
曰く「『勉強する』と姿勢があるかどうか試すことが出来る」
曰く「資格を持っているとプログラマ・SEとしての単価が上がる」
曰く「会社に従順であるかどうか知ることが出来る」(会社の指示で受験した場合)
いやもう、私なんかは「根性」とか「精神論」とか、そういう言葉が頭の中でぐるぐる廻ってしまいます ←しかし全然「いいわけ」になってないな。
まあ、何れにしても、「受ける」「受けない」は自分の判断でやって下さいね、みなさん。「お前が『無意味だ』というから受験を拒否していたら、会社から睨まれてクビになった。どうしてくれる」などと文句を言われても……いや、別に文句を言ってくるのは構わないのですけどね、このコラムのネタに出来るし(^^;)

そう言えば、今年の初めに「今年はどんな年に」なんてのを書いたような気がするのですが、改めて読み返してみると大したこと言っていないですね(^^;) Windows98は発売されたけど、Appleはどうもなっていないし、iMacは売れたけど、ああいうのに頼っているようじゃこの先かなり厳しそうだし。Appleは、MacintoshのOS、いいかげんなんとかしないさいよ、全然今後のビジョンが見えてこないじゃないか、なんて思うわけです。
そういや「今年はJavaをちゃんとやるよ〜ん」なんて書いてあるではないか……実際はどうだったかというと、結局ほとんど手を付けていません。いろいろ他のことで忙しかったんです、許して〜 ←これが本当のいいわけ。
というか、Javaも結局のところは数あるプログラミング言語の一つとしての位置づけになっちゃっているような気がして、最初の理想から離れてしまっているような気もしないでもないのですね。もちろん、Javaはプログラミング言語として見た場合でも、よく考えられているし、いいところも多いわけですが。
というわけで、いまのところJavaはちょっと様子見の段階です。

というわけで、今年最後の「闘わないプログラマ」は「いいわけ98」をお送りしました。なお「いいわけ98 service pack 1」は来年1月にリリース予定です(嘘)。

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